花は咲く

　　　　　　　　　　　

今年からとあるコーラスサークルに参加して、月２回、１回約２時間ほど童謡、唱歌、叙情歌などを５、６曲歌っているのですが、あの震災から丸５年がたった今日の歌の一曲は「花は咲く」でした。

テレビによく流れてくるこの曲を今まで何となく聞き流していましたが、自分で歌ってみると、作詞者、作曲者の、被災者に向けた気持ちがひしひしと感じられて胸が詰まり、上手く声が出せなくなりました。

♪真っ白な　雪道に　春風香る
　わたしは　なつかしい
　あの街を　思い出す・・・

このところ各テレビ局が「あれから５年」特集をやっていますが、東北全体がまだ復興とは程遠く、原発事故の収束の見通しが立たない福島などは故郷＝あの街をあきらめなくてはならない人たちが沢山いるという現実を目の当りにして、居たたまれない気持ちになります。

♪誰かの歌が聞こえる
　誰かを励ましている
　誰かの笑顔が見える
　悲しみの向こう側に・・・

誰もが穏やかな笑顔で暮らせるような、共感性の高い、落ち着いた社会になって欲しいという願いが、心の底から湧きあがってきました。（三女）

ご近所さん（パトロール仲間）と春の集い

　　　　　　　　　　　

昨日、Ｙさん宅にご近所の仲間が集まって「春の集い」をしました。この集まりは、夕方近所を見回る「パトロール隊」の仲間ということになっていて、今まで参加していたＡＣさんは奥様が亡くなったため脱落。代わりに（？）パトロールに参加し始めたＡＹさん夫妻との初顔合わせの意味もありました。

例によって料理は持ち寄りということで、我が家は芽キャベツとベーコンのハニーマスタード和え、ホタテと鯛のカルパッチョ、チーズ（サンタンドレ）とワイン（コートデュローヌ）を持参。

芽キャベツは、ベーコンの脂とオリーブオイルで焼きつけて、大分前にねこねこさんからもらって未開封だったハニーマスタードを開けて和えたら、素晴らしく美味しくできました。当分私の得意料理の定番になりそうです。ホタテと鯛のカルパッチョは、Ｙさんから貰った煎酒とオリーブオイルとレモンのソース。これも簡単でちょっとお洒落な、私の好きな料理として定着しています。

ホスト役のＹさんは煮豚や若布と新玉葱の和え物、ビーフン、その他お酒に合う料理を、いつも同様沢山用意してくれているし、新メンバーのＡＹさんはじっくり煮込んだロールキャベツを持参するなど、いつものようにバラエティに富んだご馳走がテーブルいっぱいに並びました。

初めて参加のＡＹさんは地元の人で、苗字がＳＶ家と微妙に似ていたという子供の頃の記憶があります。ＡＹさんもそういう意味で私たち姉妹のことを漠然と覚えていたようで、「美人三姉妹で有名だった」などというので、「三姉妹？誰が抜けてたんだろう？」と大笑いになりました。

私より一歳年下のＡＹさんは、地元を活性化するために地元商店街の人たちや駅前の大学と新企画を練っていると、意欲満々の様子。社会に関わって何かをやろうとしている人って、生き生きと輝いていてすごく若々しい。最近老境の気分になっている私も、少し見習って気分の若返りを諮ろうかな、、、。

今までのメンバーで去年秋に奥様を亡くしたＭさんは、今回も出席。奥様との思い出を沢山話してくれました。大人になって出会った私たちの知らない、活発で魅力的な若かりし頃の奥様の様子が偲ばれて、せっかくお知り合いになれたのに、生前にもっと深く知っておきたかったと残念に思うと同時に、思い出を大切にしているご主人の様子に、幸せなご夫婦だったんだな～と、温かい気持ちにもなりました。

沢山食べ、沢山飲み、沢山おしゃべりし、笑い、時間はあっという間に過ぎて、５時開始の集いは９時過ぎに無事お開きとなりました。あ～楽しかった！Ｙさんいつもながらお世話になりました。有難うございました。これからもよろしく～！（三女）

神代植物園梅まつり

　　　　　　　　　　　

４月の陽気に誘われて、久々に神代植物園に出かけてきました。

夫と「梅は終っただろうし、桜には早すぎるし、これといった見所はないかもしれないけれど、広い植物園を歩くのはいつでも気持ちが良いからね」などと言いながら行ってみたら、何と明日まで「梅まつり」期間中とのこと。我が家近辺より少し気温が低めで梅も未だ頑張っているのかもしれません。やった～！ラッキー！

　　

まずは、正面入り口近くのお池周辺の白梅が見事な花を咲かせて、私たちを出迎えてくれました。足元には福寿草も咲いています。

　　

うめ園に向かう道沿いは、立派な大寒桜や華奢な河津桜、それに毎年美しい姿を見せてくれるサンシュユなどが咲き、散歩道に春の彩を添えています。

　　

うめ園の梅はなんと満開！紅梅、淡いピンク、白と様々な色が重なって素晴らしく綺麗！辺り一体が良い香りで満たされています。暖かい陽射しの下、家族連れが思い思いに記念写真を撮っていて、長閑な光景が広がっていました。

　　

梅の梢にヒヨドリがとまって、賑やかな声で囀っていました。梅には鶯が似合うんだけどな～。ちょっと残念。でも春が来たことをすご～く喜んでいるみたいで、その気分には大いに共感？しました。

　　　　　　　　　

今回ランチは植物園の正門前の「松の木」というお蕎麦屋さんに入ってみました。地元のオバサマが拘りを持って丁寧に作っている感じで、お蕎麦も天麩羅も（深大寺口周辺の観光客向けお蕎麦屋さんより）美味しかったです。これから神代植物園に来たときには、お昼はここで食べようと思います。

とまれ、ポカポカ陽気の中の散歩は気持ちよく、期待以上に美しい梅も堪能できて、ようやく風邪から回復した２人にとっては、久々にそろって楽しめた、気分の良い午後のひと時になりました。（三女）

雛祭り

　　　　　　　　　　　

今日は桃の節句。雛祭りです。いつもＳＶ家メモリアルルームの飾り棚に仕舞っている母手作りのお雛様を出して、リビングの一角に飾りました。

昔ながらのお雛様のお顔、品があってとても可愛らしい。お花は我が家の庭の梅と食用菜の花で間に合わせましたが、小さなお雛様とサイズ的にピッタリ。中々素敵でしょう。

　　　　　　　　　　　

夕食は、「ちよだ鮨」の海鮮チラシと貝の握りをメインに、蛤の潮汁、菜の花ピーナッツ和え、昆布・生揚げ・シメジの炊き合わせ、きゅうり・人参・大根・茗荷の糠漬け。蛤の潮汁が抜群でした。

お寿司は手抜きで出来合いを買ってしまいましたが、そこそこ美味しく、ＳＶ家伝来のお皿に盛ったので、それらしい雰囲気になりました。

そして、我が家の女の子ニャンコに、海鮮チラシに乗ったマグロやサーモンや鯛を沢山分けてあげた結果、ニャンコもいつも以上に満足気で、ささやかなながら華やぎのある、良い感じの「女の子のお節句」になりました。（三女）

ＭＥＴライブビューイング《トゥーランドット》

　　　　　　　　　　　

２月２７日からスタートしたメトロポリタン・オペラの上映映画「ＭＥＴライブビューイング」で、プッチーニ《トゥーランドット》をやるので、見に行こう！という四女のお誘いで、昨日「東劇」に見に行ってきました。

有名なアリア「誰も寝てはならぬ」は大好きなな曲だし、絢爛豪華で美しい舞台と良い音楽に浸りたい！という期待でいっぱい。ろくにあらすじも知らずに行って、ストーリーの荒唐無稽さに最初はビックリ。でも幕間のインタビューでトゥーランドット姫役のソプラノ歌手Ｎ．ステンメが「これはフェアリーテール」というのを聞いて、「あ、御伽噺と思って観れば良いのだ」と納得。

その後は舞台演出の面白さや登場人物の多様性、そして勿論韃靼人の王子カラフ役のマルコ・ベルティ、奴隷娘リュー役のアニータ・ハーティッグ他、夫々の歌手達の最高の歌声を、芸術として、娯楽として満喫し、心から楽しめ満足しました。

やはり本物は迫力が違う！お話はよく分かるし、見所も見落とすことが無く、それでいて劇場の観客と一体化した気分を味わえるし、何より料金が安いし、ライブビューイングというのは中々優れものです。

でも実際の劇場にも行ってみたくなりました。

　　

５時過ぎに上映終了。幸い心配された雨も上映中に上がり、外はしっとり落ち着いた空気で暖かめ。築地まで歩いて「すし好」で夕食。中トロ、寒ぶり、ふぐから始まり、コハダ、鯛、ミル貝、、、

　　

烏賊、しめ鯖、赤貝、雲丹、穴子、カワハギ、、、と２人で好きなネタのお寿司を心行くまで堪能。ご飯小さめで、煮きり醤油や塩など夫々にあった味付けをしてくれたお寿司は最高！

良い映画をゆっくり観て、夕方早めの時間から美味しいお寿司を楽しんで、これぞ真の贅沢、これぞ人生の楽しさ、ですね。

１０日程前に酷い風邪を引いて絶不調に陥り、鬱々と過ごしていましたが、これを切っ掛けに心身共に上向きに戻れそう。折りしも３月。春到来ですね。（三女）