BRAD MEHLDAUのアルバムを買わなくなってからどれぐらいたつのかあまり気にしていたわけではありません。結構出ているし、合うようになったらまた買えばいいや、実力あるからいつでも感動できると、おいていたわけです。
このアルバムは発売されてからすでにずいぶんたちますが、当初拾わなかったものの、評判で拾うことにしました。
1曲目不安を感じながらといってもすでに他の人の話を聞いているのでそうでもない。出だしの両手の不釣合いがらしいのですが、すぐにすごい右手のフレーズワークになるのでピアノ好きにはたまらない変化があります。このスピード感の使い方いいです。
2曲目はバカラックの“ALFIE”ゆったりとメロディを引きますが、裏でのハーモニーのタイミングと強弱はこればかりやってもいいと思うほどテクニシャンです。
3曲目はクラシカルな両手の動きが比べるべき人が少ない(逆にここまでしないんだ)という驚かされる演奏。
4曲目は表題作の“AY IS DONE”という曲でロック畑かな、出だしのベースソロ好きです。そうなるとピアノが個性的なメロディでロックを爪弾いているようでカッコ良い曲になります。
なぜあれほどまでに“The Art of PIANO Ⅲ songs”で感動したのに買わなくなったのでしょうか。だんだんと彼の演奏に、本人が実在を求めるような個人的な重みが蓄積されていくようで、その部分は受け取りたくなく感じ出していました。もちろん音楽には普遍的な表現がありますが、メルドーの場合個人的なものを音楽に感じるのです。年寄りにはちょっと持ちこたえられないかという不安が出ていたのでした。
そんなことがある時期のアルバムから感じて離れてしまいました。
5曲目の“ARTIS”の左手のラインなどはさすが、美しく強く、もう一度言いたいほど強くあります。再度のベースとドラムスのバックも一流、その気迫だけで圧倒される演奏です。
実はMehldauのライブを聴いていません。映像では演奏しているのを見ているのですが、その音楽表現の美しさに比較して、演奏の姿が好みでありませんでした。なぜかだるく弾いている様に見えてしまいました。もちろんそれは、そのときだけの感覚ですが、それであまり触手が動かなくなっていました。
7曲目ビートルズの“SHE'S”LEAVINNG HOME"をこれはMEHLDAUだからの弾き方、タイムとそれぞれの手が歌いあって絡んでいくのはやはり不思議です。
8曲目は広く広がるメロディを表現するテクニックが凄い曲です。
Mehdauのテクニックの凄さは久しぶりに聴いて驚きます。サイドメンのLARRY GRENADIER(b)にしてもJEFF BALLARD(d)にしても8曲目、すばらしいサポートです。
Mehdauの場合、もうひとつ集中した昇華した演奏ができるように期待するのですが、テクニックがそれを離していくように感じてしまいます。
9曲目もテクニックがあり、曲が伸びやかなのに、最後のところで癒合できていないもどかしさを感じます。それぞれの面で凄いのでそこらのピアニストとは格が違うのは当たり前です。
そんなんで久しぶりのMEHLDAUのリーダーアルバムは演奏はすばらしく、あの不安な雰囲気もなく楽しめました。
次が楽しみになることができました。
Day is Done / BRAD MEHLDAU
Brad Mehldau (P)
Larry Grenadier (B)
Jeff Ballard (Ds)
1 Knives Out
2 Alfie
3 Martha My Dear
4 Day is Done
5 Artis
6 Turtle Town
7 She's Leaving Home
8 Granada
9 50 Ways to Leave Your Lover
10 No Moon At All
このアルバムは発売されてからすでにずいぶんたちますが、当初拾わなかったものの、評判で拾うことにしました。
1曲目不安を感じながらといってもすでに他の人の話を聞いているのでそうでもない。出だしの両手の不釣合いがらしいのですが、すぐにすごい右手のフレーズワークになるのでピアノ好きにはたまらない変化があります。このスピード感の使い方いいです。
2曲目はバカラックの“ALFIE”ゆったりとメロディを引きますが、裏でのハーモニーのタイミングと強弱はこればかりやってもいいと思うほどテクニシャンです。
3曲目はクラシカルな両手の動きが比べるべき人が少ない(逆にここまでしないんだ)という驚かされる演奏。
4曲目は表題作の“AY IS DONE”という曲でロック畑かな、出だしのベースソロ好きです。そうなるとピアノが個性的なメロディでロックを爪弾いているようでカッコ良い曲になります。
なぜあれほどまでに“The Art of PIANO Ⅲ songs”で感動したのに買わなくなったのでしょうか。だんだんと彼の演奏に、本人が実在を求めるような個人的な重みが蓄積されていくようで、その部分は受け取りたくなく感じ出していました。もちろん音楽には普遍的な表現がありますが、メルドーの場合個人的なものを音楽に感じるのです。年寄りにはちょっと持ちこたえられないかという不安が出ていたのでした。
そんなことがある時期のアルバムから感じて離れてしまいました。
5曲目の“ARTIS”の左手のラインなどはさすが、美しく強く、もう一度言いたいほど強くあります。再度のベースとドラムスのバックも一流、その気迫だけで圧倒される演奏です。
実はMehldauのライブを聴いていません。映像では演奏しているのを見ているのですが、その音楽表現の美しさに比較して、演奏の姿が好みでありませんでした。なぜかだるく弾いている様に見えてしまいました。もちろんそれは、そのときだけの感覚ですが、それであまり触手が動かなくなっていました。
7曲目ビートルズの“SHE'S”LEAVINNG HOME"をこれはMEHLDAUだからの弾き方、タイムとそれぞれの手が歌いあって絡んでいくのはやはり不思議です。
8曲目は広く広がるメロディを表現するテクニックが凄い曲です。
Mehdauのテクニックの凄さは久しぶりに聴いて驚きます。サイドメンのLARRY GRENADIER(b)にしてもJEFF BALLARD(d)にしても8曲目、すばらしいサポートです。
Mehdauの場合、もうひとつ集中した昇華した演奏ができるように期待するのですが、テクニックがそれを離していくように感じてしまいます。
9曲目もテクニックがあり、曲が伸びやかなのに、最後のところで癒合できていないもどかしさを感じます。それぞれの面で凄いのでそこらのピアニストとは格が違うのは当たり前です。
そんなんで久しぶりのMEHLDAUのリーダーアルバムは演奏はすばらしく、あの不安な雰囲気もなく楽しめました。
次が楽しみになることができました。
Day is Done / BRAD MEHLDAU
Brad Mehldau (P)
Larry Grenadier (B)
Jeff Ballard (Ds)
1 Knives Out
2 Alfie
3 Martha My Dear
4 Day is Done
5 Artis
6 Turtle Town
7 She's Leaving Home
8 Granada
9 50 Ways to Leave Your Lover
10 No Moon At All