中古屋さんで名前に反応した一枚です。(まんざらぼけていないと思いました。逆に一生懸命この道を頑張るのも脳にいいのかもしれません)
と喜んでいるのは2006年に初めて会ってよかったピアニストJEF NEVEのファーストアルバムでした。2003年の録音で若干メンバー異なりますが、最後に聞いたメンバーとほとんど同じです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070129
新作は大変上手いピアニストでありますしたが、エフェクトとかホーンを多用して本来のピアノの美しさが少しそがれている気がしました。
ただとても素晴らしいとは思いましたので、今回ファーストを拾えたのは幸せです。
さて1曲目“INNER PEACE”曲名からしてとても静かな始りです。
2曲目途中からエフェクトを使ってやっぱりかと思うと、すぐ後半ではクラシックに格調の高い音とタイムを操り、その上にメロディが溢れてくる演奏で凄い、ベースのPITE VERBISTも深く鳴らす演奏です。
3曲目はパーカーの曲ですがとてもモダン演奏しながらバップの雰囲気を残す上手い演奏です。
4曲目は落ち着いた思索的なバラッド、5曲目は同じようにな曲調ですがより力強い、ベースソロが良い音と強さで、編曲に力が入りすぎた1枚目よりか、こちらのほうがピアニストのストレートな表現がしっかり見えて数段良いと思ってきました。
曲はパーカーの曲をのぞいてほとんどがNeveの曲で6曲目では激しいキック感のバックにトロンボーンのハーモニーをつけるという新作でも見られる分厚いアレンジを見せます。
7曲目は現代的な疾走感をだす曲、このピアニスト重厚があるため疾走はと思いますがこちらもかなり凄い。
8曲目はダイナミックにピアノを鳴らす、ここまで鳴らす人もJAZZでは珍しいのではと思います。
9曲目はジャジーに鳴らす曲で
さてじゃいまいちなところというと、思い浮かぶところはありますが、良いと思っているところの微妙な裏返し、これがファーストで驚きです。
サードアルバムよりピアニストの資質はこちらのほうが間違いなくはっきり出ているように思います。
最後の10曲目“HIDDEN”でピーターソンの“自由の賛歌”みたいにゆったりと終わらせることにも脱帽です。
アルバムを通じてJAZZ演奏の凄さと強さを感じさせるアルバムです。
なかなか見つからないアルバムのようにおもいますが、これはあったら拾うほうがいいと思いますし、JEF NEVEの新作はとても重要作に成りました。
BLUE SAGA / JEF NEVE
JEF NEVE piano
PIET VERBIST double bass
LIEVKEN VENKEN drums 1,5,7,8,9
TEUN VERBRUGGEN drums 2,3,4,6,10
PITER KINDT trombone 6
KRISTOF LEFEBER trombone 6
KOEN MERTENS additional drums 6
1 INNER PEACE
2 BRANDFORD'S DREAM
3 SEGMENT
4 CONSTRUCTION
5 60 YEARS TOO EARLY
6 WHEN SPRING BEGINS
7 PNNK COFFEE
8 ONE FOR THE LOAD
9 THIS IS NOT A DOXY
10 HIDDEN