中古屋さんで何も知らずに拾いましたが、とってもいいアルバムです。
1曲目、美しいハーモニーと素晴らしいタッチのピアノから始まります。その後ソプラノとテナーのユニゾンはオーソドックスな感じですが、出だしの美しさはビックリです。ソプラノサックスはちょっと舌足らずですが、テナーは上手い。良い音でフレーズをつけます。
いまや大活躍のファブリジオ・ボッソの初レコーディングの双頭としてクインテットを組んだテナーでした。
2曲目はテナーのストレートなメロディから、ピアノのソロになりますがこれが良い。このような凄いピアニストが多いところがイタリアです。
テナーの良いソロと相まって、モダンのいい雰囲気が出ている2000年の録音です。
3曲目リーダーのベースからはじまる曲で、昔流にいえばモダンから中間の感じ、ところがイタリアの凄いところ、現代的サウンドにきこえるのです。
4曲目のベースソロや5曲目のベースの音もとても良いし、静かな雰囲気が漂う曲が多いアルバム。「silent letter」と言うアルバムタイトルがぴったりです。
6曲目、いい音のタイトなピアノはモダンな時のH・ハンコックが一番近く、そうなるとテナーはW・ショーターに近く感じます。トランペットは入っていませんが、若干アルトがそのラインをとっていて、それも静かな雰囲気の演奏です。
それにしてもantonio zambriniと言う人はいい音で良いメロディを弾くピアニストです。
silent letter / maurizio bucca
maurizio bucca bass
roberto regis as,ss
paolo porta ts
antonio zambrini piano
ferdinando farao drums
1 Charlot
2 Onde
3 Station visions
4 Rittmuller
5 La danza della marea
6 Sapemu
7 Mr woland
8 Silent letter
9 Epilogo