JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

想定内ということ HOT HOUSE / CHIC CORIA & GARY BURTON

2012-03-29 22:08:33 | 聞いてますCDいいと思う


ゲイリー・バートンとチック・コリアがデュオのユニットを組むようになって40年以上がたったと思います。アルバム以外に様々のコンサートに名前をみるので、これほど相手の出方が解る二人はいないかもしもしれない。相手の反応は想定できる同士のデュオです。

ゲイリー・バートンの大ファンではあるけれど、すべてのアルバムをそろえようとは思わないぐらいのファンです。新しく出るものはやはり手に入れて入れいて、前作のニュー・カルテットはとても刺激的だったと思います。
でも、今度のデュオはスタンダードが中心なので、一寸とまどってしまった。

私にとってのこのデュオは、ゴシックの用にガッツリと組み合わさったり、ファンタジーの用にふっと霞に包まれるような変化に心奪われることだったから、安定したスタンダードメロディではと思ったのです。

そして聞いた感じは、想定した範囲内という言葉がまずきてしまいました。

想定内という言葉、使う方としては防御的、使われる方にとっては、別に驚くに値しないねということで、どちらにしても使いたい言葉ではないのに、頭に浮かんでしまった。

JAZZのたのしみ一番ベースは、緊張すること、興奮すること、驚くこと、共振することだと思います。その意味このアルバム、これまでもっている彼らのデュオとはちょっと違っていたのです。(コンコードになって似たものはあります。)

このアルバムの評価はというと、やはり良いアルバムだと思います。
でもバートンをずっと聞いてきた身になると、さっきの言葉が浮かんでしまうのですね。

コンコードのアルバムでバイブの先駆者へトレヴュートしたアルバムがありました。テクニシャンですからどれもそれなりに弾いて、ライオネル・ハンプトンの演奏を模したものもありました。
アルバムとしてはそれはそっちなりによいのですが、今回の演奏、フレージングなんかはそれに近いものも感じました。

でもやはり良いアルバムなのです。

HOT HOUSE / CHIC CORIA & GARY BURTON

Chick Corea-piano
Gary Burton-vibraphone
The Harlem String Quartet(10)

1.Can't We Be Friends
2.Eleanor Rigby
3.Chega de Saudade
4.Time Remembered
5.Hot House
6.Strange Meadow Lark
7.Light Blue
8.Once I Loved
9.My Ship
10.Mozart Goes Dancing



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする