夏休みに入った一日目、明日からはJAZZから離れて2泊するので久しぶりにLPなどを引っ張り出して聴くことにする。
3日分3枚を選んで日本盤だからどれもライナー付、2泊はお見舞いもを兼ねた帰郷だから少し真面目なのからスタート使用。
野口久光氏のライナーの書き出しが、「これはさる7月17日なんの前触れもなく世を去ったモダン・ジャズの巨匠、ジョン・コルトレーンの最後のレコーディングとなった二つのセッションをアルバム化し、発売となったものである。」で始まるアルバム「エキスプレッション」がまず初日。
ずっと後にコルトレーンの最後の録音は更新されたけれど、長らくわたしにとってはこのアルバムが最後、いや感覚としては今でも最後のアルバムです。
1曲目“オグンデ”2曲目“トゥ・ビー”と続く2曲はそれまでのコルトレーンのアルバムとは違って静寂感の漂う、それは亡くなったことを体感した後だからひとしおじっと聞きこむものでした。
フルートの演奏にも驚いたけれどもっと残しておいてほしかったと今思う。
A面の印象が特に強かったのでB面の“オファリング”の吹き出しは忘れていました。このアルバムを最後にターン・テーブルに乗せたのはいつだったか、でもなんだか記事に書いたような気もするけれど思いだせません。
人の書いたものを引用するという楽を本の紹介ではするけれど、ライナーにコルトレーンが言ったことがかいてあったのでちょっと拝借。
「私の演奏について私は言葉で何もいいあらわすことはできない。音楽自身が私のいいたいことを語ってくれているとおもうからである」
B面2曲目が“エキスプレション”で当時この曲でコルトレーンがミスリードしているのが死と関連つけたりして、今考えると笑えます。
それにしてもお盆にぴったしのアルバムを選んでいました。
EXPRESSION / JOHN COLTRANE
John Coltrane (ts、fl)
Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (b)
Rashid Ali (ds)
Pharoah Sanders (piccolo)
A-1. Ogunde
A-2. To Be
B-1. Offering
B-2. Expression