
連休明けにはちょうどいいとenjaのアルバムを聞き始めたら、又お休みになった。
というのでながめると、わが家で書かず少ない木が花をつけていた。

マッコイ・タイナーを聞くとタイナーのどの時代を思い出すということもあるのだろうけれど、アーチー・シェップに関してはあまり多く聞いていない。
大好きなアルバムが決まっているので、ヴィーナスから出ているアルバムを聞く気にならない。(聞いてみてこれはいいとなったらどうしようとも思うけれど聞こうと思わない。)
それでも思い出したので懐かしいLPをターン・テーブルにのせてみた。
1967年5月21日ドイツのドナウエッシンゲンでのフェスのライブ模様です。
44分を1曲トレーンに捧げた演奏は圧巻でシェップというとここに帰ってきてほかにあまり行く気起こりません。
出だしがジミー・ギャリソンのベース・ソロ、コルトレーンがなくなってから3か月後の演奏ですから、このソロはもちろん祈り以外にありません。まるで葬儀に出ているような厳かさ始まります。
昨日のソウル・ソングが1982年だから15年前、ギャリソンの後にテナーが出てくるともうこれしかないという迫力が最初からあってこれが1曲を吹き続けるのだから凄い。
グレチャン・モンカーとロズウェル・ラッドのtbが加わっているのですがそれがほとんど記憶に入ってこないシェップなのです。

デヴュー後コルトレーンに応援されたシェップ、この時が30才だったのですね。
とても若いシェップです。
LPだから1曲を2面に分けて、最後のフレーズが重なって、実は元気のいいバーチュオーソのシェップからはじまります。
そしてソロの続けていることが、段々と積み重なって何層にもなったような感じになり、再びインリズム、大好きなモンカーがソロをとっていたのですね。
最後に“いそしぎ”というポップなテーマをアレンジして、これもコルトレーンに対しての祈りなのだろう。
アーチー・シェップというとこれに帰ってしまうのは今も変えようがないけれど、しょっちゅう聞くわけではなくてこの演奏もたぶん10年ぶりぐらいにきいたのだろうからenjaのアルバムはいいタイミングだったと思おう。
ARCHIE SHEPP live THE DONAUESCHINGEN
Archie Shepp(Sax (Tenor))
Beaver Harris(Drums)
Grachan Moncur III(Trombone)
Jimmy Garrison(Bass)
Roswell Rudd(Trombone)
1 ONE FOR THE TRANE 1 22:00
2 ONE FOR THE TRANE 2 21:45