ちまたの評判ではずいぶんと損をしているアルバムで、そんな気分にさせるのは前作「Jasmine」とたぶん同じときの録音で、そのアルバムに収録されている別テイクが2曲入っているので、なんで今更またこれなんだと思ってしまうからでしょう。
実際私もこの記事を書き始めるまで、彼らのアルバムとしては、かなり印象の薄いアルバムとして認知されるだろうとおもっていて、その判定はかわらなく、ECMも台所事情があるのだろうと想像してしまいます。
2007年の録音で、内容も「Jasmine」を超えるものではないし、驚きというか喜びはそちらで味わっているのだから、記事も線でECMの小品戦略へ疑問を呈して終わるつもりでいました。
タイトルも感じとしては「数合わせ」みたいのにしてと、でも記事に書く前にもい一度ききなおしてと、ドイツの圧勝というかブラジルの崩壊を納得しつつ出勤途中に聴いてきました。
セレソンも「恥の中の恥」と書かれてはあまりにかわいそう、今日は大きなかわいそうがあるので「数合わせ」なんて書くのはやめにしました。
「Jasmine」のオルタナティヴ・テイクなんかをいれるから変に思われてしまう。なくたって58分充分1枚分の時間があるのに、2曲をいれて77分、たくさん聴いてもらおうという考え方もあります。
だから今日のタイトルはけて「ECMのサービス精神」ってことにしてみます。
そんなこと言ったってブラジルは決してサービスしたつもりはないでしょう。
LAST DANCE / KEITH JARRTT CHARLIE HADEN
Keith Jarrett (p)
Charlie Haden (double-b)
1. My Old Flame
2. My Ship
3. 'Round Midnight
4. Dance Of The Infidels
5. It Might As Well Be Spring
6. Everything Happens To Me
7. Where Can I Go Without You
8. Every Time We Say Goodbye
9. Goodbye