
オーストラリアのピアニストショーン・フォランはミスインタープロテートとか、トリコトミーという名前のトリオを率いているけれど、日本の企画で先日ピアノ・ソロのアルバムをリリースしました。
とっても気に入っている人がいて、あちらで出ているアルバムをひっぱてくれました。
届いたのをみるとTopologyというグループとの共演のようです。
1曲目ソプラノとピアノの音で始まってバイオリンとヴィオラが入るので室内楽のような始まりで、これは予想外の始まりでした。日本で出たピアノ・ソロとも率いているトリオとも違ったサウンドです。
2曲目、ピアノのアルペジオにベースがズンとなって、このピアノはTopologyのピアニストでしょう、急にプログレッシブ・ギターのようなサウンドがローズをひいているショーンでしょう。
ショーン・フォランの率いるトリコトミーというグル―プ名は“三分法”人間を肉体と霊魂と心魂に分けて理解する法だそうでこれは難しい。もう一つのトポロジーは“位相幾何学”コーヒーカップとドーナツはつながっているそうでこっちも劣らずわからない。音楽の方もむずかしいかというとそれほどではありませんが、予想とはだいぶちがいます。
Topologyというグループの楽器編成が変わっていて、サックスはJAZZの人だけれど、その人以外はジャズでなくですからクラシックのアンサンブルにちかい感じです。
この二つのグループがたぶん並んで演奏しているのでしょう。ベースとピアノがかぶってパーカションが一人おもにサックスがメロディをとる形になるので、どちらかというとTopologyのグループのほうの形態が前に出る感じになっています。三分法のほうがバックで支えているようにきこえます。
位相幾何学のほうは、ロック・グループとかと共演歴もあるので、そちらから仕掛けたようなきがします。
ショーン・フォランを中心に聴こうとすると難しくて、ローズを弾いているときはわかりますが、ピアノだと区別がつきません。
5曲目アブストラクトなでだし、ヴィオラがガガと弾けばテナーもフリーキー落ち着くとショーンンのローズは落ち着いた和音。
ソロとバックという感じではなく、いろいろなパートが浮かんだり沈んだり、アンサンブルで気分を落ち着かせるというか、だからアルバム・タイトルが「HEALTY」なのか、8曲目ではバイオリンとヴィオラが少しずつソロをとっていると気づくくらい、個人があまり見えてかない。
アルバムがたくさんこちらでもでていればそうは思わないだろうけれど、1曲ぐらいづつ、それぞれのバンドで演っているのを入れてくれればいいのに。
ということでアブストラクトではないけれど、肉体と霊魂と心魂とコーヒーカップとドーナツの出会いでした、ってやはりちょっととらえどころがないか。
HEALTHY / TOPOLOGY & TRICHOTOMY
Topology:
John Babbage - saxophones
Kylie Davidson - Piano
Robert Davidson - Bass
Bernard Hoey - viola
Christa Powell - violin
TRICHOTOMY:
Sean Foran - Piano & Rhodes
John Parker - Percussion
Pat Marchisella - Bass
1. Generations
2. That Which is not fleeting
3. Clapping Music
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5. Intro to a Healthy Lifestyle
6. Healthy Lifestyle v3
7. A New Beginning
8. Round Roads
9. Lost at Sea