JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

火星の人 アンディ・ウィアー 著 小野田和子 訳

2016-03-26 20:21:52 | 


ピルグリムを結構いいペースで読んだけれど、途中で毎度おなじみのマイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズの新しいのがでて、これは必読だから買っておいた。
一度ピルグリムを持って出るのを忘れたので、こちらも気になったのを買ってみた。
ピルグリムの犯罪もののあとにマイクル・コナリーだとちょっと重いのでこちらを先に読むことにした。

映画が公開されていて、予告をTVでもながしていたから内容の大枠はご存じの方が多いと思うけれど、マーク・ワトニーという火星に取り残されてしまった人の救出劇。

軽い文章で、新しい技術の話は一寸なれないけれど、これは読みやすい。
読んでいて気が付いたけれど、これ好きな漂流物、孤島もののSF版じゃない、畑を作るところなんかわくわくしてきちゃう。

と言うような気に行ったところを(話は火星でのログエントリーの形をとっている。)

ソル11 カブス、どうなってるかなあ?

これで生粋のシカゴっ子ってわかるけれど、この小説でもビリの方にいる。

ソル14

ぼくは、シカゴ大学で学士号をとった。植物学選考の学生の半分は自然志向の世界システムに回帰できると思っているヒッピーだTった。
 
   ~
 ハブには高性能のトイレがある。大便は真空乾燥して密閉袋にためておき、外にすてるのだか―。
 もうそんなことはしない!
 じつをいえば、ほかのクルーが残していったクソの袋を回収するためにEVAをやったぐらいだ。完全に乾燥しているので、この特別なクソにはバクテリアはいないが、それでも複雑なたんぱく質が入っているから肥料として役立つ。水に入れればすぐに生きのいいバクテリアがどっと押しよせて、”運命のトイレ”で殺戮された仲間の後任になってくれるのである。
 大きな容器が見つかったので、そこに少し水をいれて、乾燥クソを加えた。それ以来、ぼくのクソもそこに入れている。臭くなればなるほど、いい兆候。バクテリアが働いている証拠だ!
 火星の土をここに運び込んだら、クソをまぜてひろげる。そしてその上に地球の土をふりかける。この作業が重要と思わない人もいるかもしれないが、実は重要。地球の土のなかには何十種類ものバクテリアが住んでいて、それが植物の成長に不可欠なのだ。

このblogを始めてはじめてクソと言う言葉を5回も書いた。 ワ~~イ。(この小説の文章スタイルでした。)

で読み終わりました。若々しい文体が気持ちよい、ちょっと物理だか、科学だか、化学だか、がわからずによんでいたけれどそれでも楽しいひと時でっした。 



コメント
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