Glauco Venierというピアニストを知りませんでしたが、ECMからリリースされたアルバムが良さそうです。
それでその前に、予習の意味で一寸前のものを手に入れてみました。
普通はあまりそんなことをしないのですが、検索してみるとベースがヒット請負人Yuri Goloubevで、この人の参加作品はだいたい方向がわかるので、迷わずに購入です。
1曲目ピアノなってすぐにユーリのアルコ・ソロ、その後ドラムスが入って陰影のあるヨーロッパの古い街並みにいる感じです。
3曲め、愛くるしいテーマだけれど軽く、甘く弾かない。はっきりした打鍵でストーリーを語る強さです。
4曲目格調高いメロディをしっかり弾くからユーリの方も強いピッチのベース・ソロ、なるべくしてなる演奏です。
ドラムスのほうもこれもしっかりと融け込んだいい演奏です。
数曲聞いてきて驚いたのですが、このピアニスト実にきちんとピアノを弾く、クラシック技法に裏付けられたという表現にはとどまらず、実にしっかりとピアノを鳴らしています。
丹生で正確で力強い、そんな演奏がつづくので、ユーリの方もなんだか全力を持って相対しているような重厚な音色になっています。
7曲目タイトル曲はクラシカルなしっかりした楽曲、ユーリのソロがぴったりはまります。
11曲目ユーリの凄いアルコ・ソロ、JAZZ界でのアルコ、この人1番じゃないかと思う音です。
全部で13曲、どれひとつアレッと思うところのない、疑う余地のない実力のピアニストだと解りました。お薦めです。
ECMのも手に入れているのでそちらはどうでしょう。
Intermezzo / Glauco Venier
Glauco Venier(p)
Yuri Goloubev(b)
Asaf Sirkis(ds)
2007年作品
1. ANOTHER BEING
2. PETITE OURVERTURE A DANSER
3. LULLABY FOR ELETTRA
4. RABBIT'S HAPPINESS
5. IL SOGNO DI MIA NONNA
6. C.E.U.P.S.
7. INTERMEZZO SINFONICO
8. O STAIMI ATENZ
9. FRANCESCA DA ISCHIA
10. PREJERA PAR TUALIAS
11. UNTOLD APOLOGY
12. SCHONRIED
13. HUMMING CHORUS