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ビック・データを巡るサスペンス「ゼロ」は面白かったけれど結構読むのに時間がかかった。頭が時代についていっていないからだけれど、こっちは面白いしとてもすんなり読み切れた。クリフトン家とバリントン家のサーガも5部まで来たわけで、2013年7月に1部の記事を書いたから年に1部のペースで出版されている。
1年たてばだいぶわすれるから、読み始めてしばらくは思いだしながらなのだけど、ストーリー・テラーの1人者だから気にしないで読み続けるとだいたい状況がもどっている状態になる。
この話いつも問題が大きく変わるくだりで終わらせて次につづくの舞台回しなので、ああこれの答えはないだろうなで最後にたどり着いた。
最低あと2年は続くそうで、一番長い作品になってしまったようだ。
づんづん読み進んでしまうから、ここと言うのを選ばなかった。最後の方のここにしておきます。
エマが俯いたと思うと、いきなり泣き出した。「二度と会えないんじゃないかと思うほど心配しない限り、自分がどんなにその人を愛しているかは気がつかないものなのね」
「そうだな、その気持ちはよくわかるよ」ジャイルズは言った。
登場人物の状況や体験が実は言葉になっていて、上手いもんです。