毎年夏休みになると現役ジャズ・ピアニスト100人選定委員会の定期理事会が開催される。事務局を仰せつかっているので準備に入っている。会の規定の中に10年間以内にアルバムをリリースしている事(2年前に5年から10年に改訂された)と言うのがある。現役であることの確認なのだけれど、100人の方から連絡をいただける事もないので、こちらからみなさんお元気が訪ねて回らなければならない。
そうしたら6人の方のアルバムがノーマーク状態で知らなかった。ポチれば手に入るものを5枚注文したけれど、5枚となると結構楽しい。
ジャン・フィリップ・ヴィレさんのアルバムでピアノを弾いていたEDOUARD FERLETさん(100人の話になるとさんづけになる)がハプシコード奏者と二人でバッハを題材にしたアルバムが出ていました。バッハを題材のしたアルバムは聴いたばかりだけれどこれも神様にいらわれたかな。
澤野から出ていたアルバム「tink bach」だったから引き続いてのアルバムなのでしょう。前のバッハはピアノ・ソロで題材としてバッハを考えるというアルバムで”模写と創造の絶え間ない緊張”と言うのがアルバムの主張だと感じた。
今回はハプシコードと一緒で、その分音色でバッハ感は強くなっています。ここの前も聞いた無伴奏チャロのBWV1007も演奏しているけれど、こちらの方がメロディ結びつかない。と言うことでかなり、いじっていて前作と同様な展開です。しかし聞いているとこれはバッハのことだと決まるのより落ち着いた形の結末のような感じです。
前作も曲のタイトルが凝っていて内容を表現していたけれど、今回のアルバム・タイトル「PLUCKED/UNPLUCKED」をどういう言葉で表わすか、これが思いつかない。うまい言葉が入ったらこのアルバムもっとしっくりくるだろうな。
だれか考えてくれないかな。
BACH PLUCKED/UNPLUCKED / EDOUARD FERLET
Violaine Cochard Harpsichord
Edouard Ferlet Piano
1 Je me souviens (After the Gigue of J. S. Bach's Partita No. 1 in B-Flat Major, BWV 825)
2 Aparté (After the Arrangement by Alexander Siloti of J. S. Bach's Prélude in E Minor, BWV 855)
3 Utopia (After J. S. Bach's Sinfonia No. 11 in G Minor, BWV 797)
4 Entre écorce (After J. S. Bach's Sonata in D Minor, BWV 964)
5 Après vous (After the Allemande of J. S. Bach's French Suite No. 4 in E-Flat Major, BWV 815)
6 Phénix (After J. S. Bach's Goldberg Variation No. 20 in G Major, BWV 988)
7 À la suite de Jean (After the Prélude of J. S. Bach's Cello Suite No. 1 in G Major, BWV 1007)
8 Erbarme Dich St. Matthew Passion in E Minor, Pt. 2, BWV 244
9 Je me souviens plus (After the Gigue of J. S. Bach's Partita No. 1 in B-Flat Major, BWV 825)
10Magnetic Tango