
カルフォルニアを拠点に2008年に設立されたレゾナンス・レコードはジャズの埋もれている音源を出しているので、オッと思うアルバムに時々出会う。永くジャズ・アルバムのリリースを見ていて、このような音源を出してくれることは大変うれしい。沢山買うわけにはいかないけれど、特に気になるのを買ってきた。
これまでに買ったのはこの4枚。

ビル・エバンスの発掘盤からのお付き合いだ。
今回このアルバムが気になって買ってみた。ロイ・ハーグローヴピアニストのマルグリュー・ミラーが2006年1月15日ニューヨーク市のマーキンホールと2007年9月11日ペンシルバニア州イーストンのラファイエット大学で録音したデュオのアルバム。

ロイ・ハーグローヴは2018年11月2日、47歳でマルグリュー・ミラーは2013年5月29日53歳で亡くなっているからもはや新しい録音がでるわけではないから聞きたくなった。実はこの二人のアルバムを一枚も買っていない。これほどの二人の演奏を一枚ももっていないというというのに気が付いて驚いた。あまりにメイン・ストリームで手を出さないうちに亡くなってしまったからかもしれない。今回この演奏がリリースされて良かった。
演奏の方は、ロイ・ハーグローヴのペットがペットとフリューゲルで心置きなくスタンダードを吹いて、それに名手ミラーが心憎いバックを付けているという感じの演奏。だからロイの歌心がメインにきこえるけれど、ミラーの方のピアノ・ラインに聞き耳をたてるとこれはこれで興奮出来るといった面白いアルバム。
ジャズの良さを伝えてくれる。
ここでリリースされた持っているアルバムについているノートが実に内容が濃い、ジャコのアルバムで96ページ、ウエスの方が39ページ、このアルバムも67ページ、今回多くのジャズメンたちが二人の思い出を語っている。実にジャズの伝聞に真摯な会社で応援にあたいする。
IN HARMOBY / ROY HARGROVE MULGREW MILLER
Roy Hargrove (tp)
Mulgrew Miller (p)
CD 1
1 What is This Thing Called Love
2 This is Always
3 I Remember Clifford
4 Tristeza
5 Invitation
6 Con Alma
CD 2
1 Never Let Me Go
2 Just in Time
3 Fungii Mama
4 Monk's Dream
5 Ruby, My Dear
6 Blues
7 Ow
2006年1月15日録音 Merkin Hall,NYC
2007年11月9日録音 Lafayette College,Easton, PA