JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

流れる水は澱まない Ein / Suomi Morishita Echo / Atuki Yoshida

2021-11-09 08:46:44 | 聞いてますCDいいと思う


ECMからリーダー・アルバムをだした日本人の二人目が星を漕ぐものさんで驚いた。



そしてその音楽性の広さと企画力から、ご自身のレーベルを立ち上げて作品を出し始めている。



それが自身のレーベル「nagalu」からの一作目「Another Story」だった。このアルバム、今年重宝しているアルバム紹介本「クワエット・コーナー2」でも紹介されている。
そのメンバーたちをみると、それぞれがご自身の世界をもっている方たちと思う。



ピアノの林正樹さんなんかは一時期良くお会いした人だった。



その福盛進也さんが兄弟レーベル「S/N Alliance」を立ち上げた。なんで二つなのかと共通するコンセプトが説明されていたので引用しておこう。
『「nagalu」が”福盛進也プロデュース””モノラル録音””物語性”戸言った、コンセプトがあるのに対して「S/N Alliance」はより幅広い性格をもった作品を届けるため立ち上げたものでした。この二つのレーベルに共通するものは「流水不腐」というキーワードです。これは福盛進也さん自身が父親から教わった「流れる水は澱まない」という意味の言葉です。』

という意味でより広い音楽のレーベル「S/N Alliance」から出たアルバム2枚を買ってみた。
最初の作品が「Ein / Suomi Morishita」でギターの森下周央彌氏の作品。メンバーにチェロがあるからどのようだかなと買ってみた。兄レーベルの「Another Story」があるから、ある部分信用して買った。
次のアルバムも聞いてからだけれど、兄レーベルに比較して、ジャズ意識をなくして演奏家にスポットをあてたアルバムのようだ。
繰り返されるギターのちょっと不調なアルペジオに弦やクラリネットがミステリアスに流れる、映画音楽のような感じがする。曲そのものが霧が、かかったようなとらえどころがない感じ。一回や二回聞いても頭に収まらない、ミステリーな響きが結構面白い。
子のところ何度も聞いてしまう音楽で、面白いコンセプトアルバム、録音が古い紡績工場というのもそれにマッチしている。



もう一つが吉田篤貴さんの「Echo」という作品でピアノを林正樹、ベースは西嶋徹だからが大好きな「El retratador」の二人弾なので、これは大いに期待して買った。林正樹が楽曲も5曲を提供している。
吉田篤貴さんは全然しらなかったけれど、東京音楽大学ヴァイオリン専攻を首席で卒業し、ジャズやタンゴなど多方面で活動しているらしい。と面白くなる要素がおおいのだけれど、どうも私的にはしっくり規定内。期待がおおきすぎたのか、弦楽アンサンブルで曲が結構ダークな感じで、アレンジが私と会わない感じ。
もちろん作り手のかんがえなんだからしょうがない。五日ぴったり来るかもしれないから名前を覚えておこうと思う。

福盛進也の「nagalu」から、今年二つのアルバムが出る。一つはピアノの佐藤浩一さんの「Enbryo」でもう一つが『星を漕ぐもの』で西嶋徹さんが参加しているグループ、どちらもドラムスは福盛氏がたたいている。佐藤さんの方はチェロいりなので気になる。

 

どちらも2枚組で4,950円というのが悩ましいところ、まずは11月30日発売の方は買ってみよう。

Ein / Suomi Morishita

森下周央彌 Suomi Morishita (Guitar,Electronics)
秦進一 Shinichi Hada (Violin,Viola)
宮田侑Yuu Miyata (Cello)
鈴木孝紀Takanori Suzuki (Clarinet,Bass Clarinet)
松岡莉子 Riko Matsuoka (Celtic harp)
池田安友子 Ayuko Ikeda (Percussion)
甲斐正樹 Masaki Kai (Acoustic bass)

All Songs Composed by 森下周央彌
except Track10 by Georg Riedel ,Track11 by 浜村昌子
Recording direction / 福盛進也 Shinya Fukumori

1.Intro
2.Balder
3.Elf
4.leaf
5.Viking’s Ship
6.Tomte’s Room
7.Valö
8.ą-d.i.n-þ
9.Ein
10.Alla vi barn i Bullerbyn (やかまし村の子供たちのテーマ)
11.Porter la Porte

Echo / 吉田篤貴 EMO strings meets 林正樹

吉田篤貴:violin
林正樹:piano
青山英里香:violin
梶谷裕子:viola
島津由美:cello
西嶋徹:contrabass

沖増菜摘:violin (#2, 6)
地行美穂:violin(#2, 6)
伊藤彩:violin (#2, 6)
須原杏:violin (#2, 6)
田島華乃:violin (#2, 6)
三品芽生:viola (#2, 6)
内田麒麟:cello (#2, 6)

Compositions: #4, 6, 8 by 吉田篤貴, #1, 2, 3, 5, 7 by 林正樹
Arrangements: #2, 4, 5, 6, 8 by 吉田篤貴, #3, 7 by 林正樹, #1 by 西嶋徹
Recorded at Studio Tanta on March 1 & 2, 2021
Produced by 吉田篤貴 Atsuki Yoshida

1. Bluegray Road
2. Dia dos Namorados
3. Green Chorus
4. Obsession
5. ソたち
6. 極夜
7. 2006
8. The Wind Fiddler



Creative Directors: 福盛進也 & 花井雅保 (S/N Alliance)


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