JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

鬼火 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

2021-11-21 08:55:19 | 


大好きだから出てすぐに買ったけれど、図書館の順番や、新しいのに行って途中で止まってしまった。ここところ病院でずっと待つ時間が出来て(いいことじゃないけれど)急に戻った。
ボッシュとレイト勤務のバラード、そこにリンカーン弁護士のハラーまでが絡んでくる作品。TVシリーズが始まって小説というよりか脚本めいてきた感は感じられる。
ちょうし戻すにに上巻をつかったけれど、下巻に入ってリズムが出てきた。
バラードのシリーズはないのだけれど、ボッシュの方はジャズ好きだから、ボッシュが良くジャズを聞いている。今回バラードもいるけれど出てきてくれたのでそれを抜き書き。

まずは判事の事務所に飾ってあった写真。
「野獣と素晴らしい演奏家―あの男はそう呼ばれていタ」ソーントンが行った。
「ベン・ウエブスアーだ。テナー・サックスを演奏していると、人を泣かせることができた。だが、酔っぱらうと、扱いにくい人間になった。乱暴な人間になるんだ。わたしは自分の法廷でその物語を常に見ている」

次に結構永くジャズに触れていて面白い。

 ボッシュは、ターンテーブルにチャールズ・ミンガスのカーネギー・ホールのライヴ録音を載せた。A面の「Cジャム・ブルース」24分バ―ジョンを選ぶ。この1974年のコンサートは、アップテンポで高いエネルギーがありほとんど即興だった。・・・このコンサートは、ボッシュがテナーサックスのジョン・ハンディを好んでいることを含め、適切なグルーヴ感を与えてくれるに役立った。

そして後にB面につづくのだけれど、ここが面白い。

 ボッシュは立ち上げり、レコードをひっくり返した。ミンガスがまとめたバンドは「ペルデュード」(訳者には悪いけど、日本のジャズファンでは「パーディド」が一般です。)という曲の演奏を始めた。ボッシュはアルバムのカバーを手に取り、じっくり眺めた。ミンガスの3枚の写真が掲載されている。大きな腕がベースに回されているが、どの写真も顔を完全に見せていなかった。一枚のショットでは、カメラに背を向けている。ボッシュはそれに築いたのははじめてであり、興味深いことだった。レコードの棚に向かい、ほかのミンガスのアルバムをめくってみた。ほぼすべてのアルバムがはっきりミンガスの顔を映していた。葉巻に火を点けていたり、吸っていたりするカバーに三枚あった。彼は人生において、あるいはほかのアルバムのカバーでは、シャイでなかった。カーネギー・ホールのアルバム写真は謎だった。

と作家のコナリーか感じたのは面白い。ボッシュはCDも聞くのだけれど、今回はレコードのようだ。
実はカーネギー・ホールのミンガスのコンサートが欲しくなって買ったばかりだった。



これが有名な、コナリーも書いているジャケットだ。もう一枚完全に背をむけているというのはこちらかもしれない。



A面「Cジャム・ブルース」B面「パーディド」でその価値を誇って来たカーネギー・ホール・コンサートであるが、今年ついにコンサートの全容がリリースされた。「Cジャム・ブルース」が最後「パーディド」がその前、その前に「ビック・アリス」という曲が2部で演奏されている。という事でLPではコンサートの最後の2曲を、たぶん迫力順で入れ替えてだしたのだろう。1部ではインガスのと当時のオリジナル・メンバーによる3曲が収められている。

1部と2部からLPとして上記2曲が選ばれたことは、納得が出来るし、今になって全曲がリリースされたことはなおうれしい。あえていうなら、当時2曲で名をのこしたことは正解だと思う。まあ両方聞くことでもっと面白いと思うけれど。

さて今回のCDでおもしろいのはミンガスの写真。ポートレートだから、ジャケ用じゃないから、こんなのもありますよ、という事で顔を映っています。



でもコナリーのいうように、カーネギーということで、なんかナーヴァスな意味を付けたいという気持ちが働いたような気がするよね。




コメント
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