間違えてアルバムを買うことがある。突然出会って、感動したMatthew Bourneと間違えてMatthew Shippのアルバムを買ったことがある。
決して悪いアルバムうとはおもわなかったけどわすれていた。今回前衛を聴くのもいいかなと、また間違えてMatthew Shippのアルバムを買ってしまった。失敗かというとこれは正解、そもそもマシュー・シップは60歳を越えたピアニストで一貫した音楽を貫いたいると思う。
今回のメンバーも実は間違えた前作と同じメンバーで演奏。
前衛っていう定義、この頃では解らない範疇にはいっているかもしれない。何が前衛という回答を改めて知りたい。
このアルバム、とにかく理知的、悩むことがない。メンバーはお互いを知り尽くして、どの音が出てくるかも想定済みに思う。
2曲目の和音と単音のながれは、範疇分けすれば前衛ではないと思う。
3曲目低音の変形は音に安定をつくっているから、これは前衛のジャンルかとも思う。
ここら辺まで、先般、アメリカーナの現代ピアノとしてShani Dilukaを記事にしたけれど、それにとても近い音楽のように思う。
4曲目、結構攻撃的なベースに始まって、こちらはニュージャズの範囲。
5曲目はシンバルの音から、静寂がテーマだろうか。
そして7曲目、来ました破壊的なガッガンとフリー・ジャズ・ピアニストとしてこれはやっておきたい。
8曲目はピアノ、ベース、ドラムスとそれぞれがパターンをもったこれも聴きやすい曲。
9曲目はベースがメインのスピリチュアルな曲、10曲目はモーダルな曲
このCD、あのESPからでたもので、まだ続いていたのですね。
メンバーもいかにもパンデミックのなかという感じ。
最終曲は10分超えの” World Construct”。パンデミックのなか、ニュー・ジャズを演奏する人たちの主張なのでしょう。
熱い夏にニュー・ジャズを聴くがテーマでしたが、あまりニュー・ジャズは強くなく、程よくといったら失礼になるのでしょうか。
World Construct / Matthew Shipp Trio
Matthew Shipp, piano
Michael Bisio, bass
Newman Taylor Baker, drums
Recorded by Jim Clouse 4/15/2021 at Park West Studios, Brooklyn NY.
1. Tangible 1:46
2. Sustained Construct 2:42
3. Spine 4:15
4. Jazz Posture 8:26
5. Beyond Understanding 5:13
6. Talk Power 3:35
7. Abandoned 5:41
8. A Mysterious State 7:11
9. Stop The World 4:52
10. Sly Glance 4:11
11. World Construct 10:20