

マイクル・コナリーの37冊目の長編で、ハりー・ボッシュとレネイ・バトラーが組む4弾だそうで、前作「ダーク・アワーズ」のあとがきで、翻訳者が内容を完全にさしひかえた気になる作品だった。
読み終わってみると、まさあに今作で区切りが付いたと訳者いうような内容となった。(もちろん内容は書かない。)さて次はどのような形になるのだろう。本作内容も充実したもので、積年の事件の決着となるものになった。
1992年のボッシュ・シリーズ1作目「ナイト・ホークス」では1950年生まれのボッシュは40代前半、それから31年、ボッシュも年を取っていって(丁度同じような歳)相当ガタが来ているのはわが身も同じなので、とても共感する。(ルパン3世みたいにに年を取らなくない。)
主人公のボッシュはジャズが好きで、シリーズのなかでもずっと時代にそって好みのジャズを聴いてきた。今回も一つ抜き書き。
KJAZZ局のディスクジョッキーは、先週ニューヨークのカーネギー・ホールで85回目の誕生日を祝われたロン・カーターにお祝いの言葉を贈った。そんのち、枯葉、この偉大なバス演奏者が59歳と若かったときにリリースしたベスト・アルバム『アット・ヒズ・ベスト』からレオン・ラッセルのカバー曲、「ア・ソング・フォー・ユー」をかけた。
その曲は8分の長さがあり、それが終わると、ラジオを消して、彼女がモンタナ・アヴェニューにもう向かっているのかどうかふたたびバラードに電話をかけて確かめられるようにした。
ということで8分6秒のバージョンのカーターの曲を聴いてみよう。(ボシュとはここの趣味はあわないけれど)
