
”名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史”と副題のついた本、図書館で見てまんざら遠い話でもないような気がして借りてきた。
平野氏は1951年生まれ、大学在学中より荒井由実のバックバンドのドラマーとしてプロ活動、その後吉田拓郎、五輪真弓、岡林信康、ふきのとう等のレコーディングやライブに参加した。推理作家でもある。
氏の学生時代からつけててた、メモ程度の記録から氏の音楽生活を振り返る。
本の下のところに、登場した物(ギターとか)や人たちのアルバムの写真が掲載されていて、それを見ていて懐かしくなって借りた。
そうしたら、こちらもいくつか記憶がよみがえってきた。ハッピー・エンドにいた鈴木茂は、我が学校で、ギターがうまくて有名だったな。
ゼミの友人が「もとまろの『サルビアの花』の出だしのコードは俺が作った」って言ってたなとか。
もっとずっと前のでは、小室ヒトシの作ったバンド、PPMファローズのベースの吉田さんは近所の人で、兄の友達のお兄ちゃんだった。
荒井由実の「ひこうき雲」が1973年かぐや姫の「神田川」陽水の「氷の世界」も73年で、そのころからこちらはジャズの世界中心になるので、書いてあることはわかるのだけれど、あまり実感がなくなる。
ということでほとんど最初の部分はよめたけれど、ざんねんながら半ばからは読み切らない、裏話もあるから、興味が続いている人には面白いと思います。