JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

そっちも病気でしょう  愛の賛歌 / richard galliano

2007-07-06 07:51:49 | 聞いてますCDいいと思う
タンゴとjazzの凄いのはずいぶん聴いてきましたが、最近ではその多くはRICHARD GALLIANOの演奏と思います。そのガリアーノがバートンを招いたアルバムが出たので迷うことなく拾います。薬に手を出すみたい。
1曲目“MILONGA IS COMING”はモントルーの1曲目、ガリアーノの音の個性がわかります。よりゆったりした演奏で、ガリアーノのロマンチシズムを感じます。
2曲目ピアソラの曲ですがガリアーノは以前から非常にJAZZ的発音をするので、これはJAZZとして聴いてもいいと思う演奏です。
3曲目エディット・ピアフの“愛の賛歌”アルバムタイトルにもしているこの演奏は曲バンドネオンが当然主体になるのでしょうが、ジョージ・ムラーツのベースが裏に効いた、ほんのりいいなと思う演奏です。
これまでのバートンのピアソラ・プロジェクトはピアソラ5重奏団とのものでしたが、こちらはベースがジョージ・ムラーツ、ドラムスがクラレンス・ペン。JAZZとタンゴの長い線の間ではJAZZに近いところに位置しますが、さすがのガリアーノ、ビブラートを聞かせた音は存在感充分で、バッハの4曲目などはジャズというよりピアソラが作曲した、上質なタンゴといったほうがしっくりきます。
5曲目のピアソラの曲“孤独”は深くゆったりと、テクニックを見せる必要もなく、ただただピアソラの曲への敬愛が表された演奏に感じます。
6曲目はガリアーノの“ジョビンのために”という曲、リズムをボサノバにしていますがムラーツのベースソロものりが悪いし、バートンもラウンジみたいで、この曲はどうもうまくありません。
7曲目は“OPERATION TANGO”バートンとピアソラのモントルーの共演で終焉に演奏された曲、ガリアーノもピアソラの精神に同調しているのでしょうが、あの演奏と比較すると、こちらはリズムがドラムスとベースのJAZZ的響きですが、タンゴ特有の畳み掛けるリズムがない分おとなしく感じます。
8曲目は“REUNION”でも演奏したピアソラの曲ですが、ゆったりとしてガリアーノの奥行きのあるアコーデイオンの演奏が良い思います。付属のライナーノートピアソラの曲ではないように書いてあるけど疑問です。
9曲目は“WALTZ FOR DEBBY”は少しリズミックすぎて軽いデビーは初めてです。さすがにムラーツのベースが良い響きです。
最後の曲はイタリア映画の曲、これはタンゴというよりかイタリア歌曲を演奏しえいて別の一面を表曲になっています。
JAZZとタンゴを見つけると拾ってしまう病気は続きますが、こうしてみると、バートンも長くタンゴを演奏し続けて病気でしょう。ガリアーノとは出会うべきして出会っているので、続くと字幕が出そうです。

L'Hymne a L'amour / RICHARD GALLIANO

RICHARD GALLIANO accordion
GARY BURTON vibes
GERGE MRAZ bass
CLARENCE PENN drums

1 milonga is coming
2 triunfal
3 L'hymne a L'amour
4 sinfonia Ⅱ in g-moll
5 sokaedad
6 para jobim
7 operation tango
8 romance del diablo
9 waltz for debby
10 il postino




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