前にこのライターの「「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」」というノンフィクションを読んでとても面白かったのをおぼえている。
新聞を見たら「エンド・オブ・ライフ」という本が文庫で出ているので買ってみた。
読み始めると、どうやらこれ前に読んでいる、今回ぶんこなので、2020年の上梓された時に読んでいるみたいだ。調べたら記事にしていないみたいだし、すい臓がんで亡くなった作家に関係していいかと記事にしてみた。
「無人島のふたり」の著者は、すい臓がんで余命4か月と言われ、8ヵ月でなくななった。
今回の本はどうやら読んだことがあるので、余命宣告のことなど考えながら読んでみよう。
さて今回の本は、著者の取材対象だった看護師、森山文則氏が2018年8月に、すい臓がんからの転移の肝臓がんが見つかったところから始まる。ステージは4で根治は望めない。予後はご自身のみたてで短ければ半年と自覚している。
本は6年前の森山氏と行動を共にして在宅医療の取材をしていた時の場面と病理が判明した森山しのドキュメントとの組み合わせて進む。
本では6年前、ステージ4の食道がんの37歳の末期がん患者が一時帰宅し、思い出作りに遠方に潮干狩りに同行する話が最初になるが、これを読んでいた。双頭の決断で見事に子供と潮干狩りが出来て、自宅にやっとたどりつくが、そこで亡くなるという強烈な話なので覚えていた。
在宅でのみとりのドキュメントの間で、森山氏の最後へ向けての行動は著者を戸惑わせる。
それが氏の著者に向けてのメッセージだった。
森山氏は2019年4月27日49歳で旅立った。
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