JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

平均以上の同じ服 ALWAYS / KALMAN OLAH

2007-08-08 21:41:59 | 聞いたけどCDどちらでも
セルニアス・モンク・インターナショナル・コンペティションのウイナーの2004年録音のアルバムです。サイドがJ・デジョネットとR・マックルーアがかためる期待の持てるアルバムです。
1曲目大変クラシカルなタッチで美しい流れの曲です。さすがテクニックがあると知らされる演奏はバックの名手に完全にバッキングされています。
2曲目は同じようなテンポで刺激は少し少ない。3曲目のオリジナルもあまり展開に変化が見られません。4曲目“ALL OF YOU”があの曲に聴こえてきません。
6曲目短いピアノソロはピアノの良さが伝わってきます。7曲目“STELLA BY STARLIGHT”が曲想としてはマッチしていないように感じます。8曲目のマックルーアのベースソロも年を感じて力がありません。テクニックがある若手に名手がつくことで、これはすべて素晴らしいアルバムになるかというと、そうでもないように感じます。ピアニストは遠慮があるのか、たぶん持っている刺激的な部分を発揮せずに名手に頼った感じです。名手など無視してガンガンくるくらいでないと、名手を選んだ意味が出てこないように感じます。たぶんいつもは、リズム隊をひっぱているのでしょか、ここででは誰がリーダーだかはっきりしません。
ピアノソロでよいところが見えているので、良いはずですが、このアルバムは期待がかかりすぎました。分ければ一曲1曲は平均以上でしょうが、同じような服を着ているようで、驚けませんでした。期待との差で書いているので、辛辣になってしまいましたが、ピアノの演奏自体はいいと思います。もっと凄いアルバムが作れるのです。


ALWAYS / KALMAN OLAH

Kalman Olah piano
Jack Dejohnette drums
Ron Mcclure bass

1 Always
2 Polymodal Blues
3 Hungarian Sketch no.1
4 All of You
5 How My Heart Sings
6 Introduction
7 Stella By Starlight
8 Elegy

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