JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ミステリアス・ロシア fall / eVgeny lrbedEv

2007-08-09 20:42:43 | 聞いてますCDおすすめ
ジャケットもありまたいしたことないしと思いながらも、POPの表現が良いので拾ってみました。1984年モスクワ産まれのロシア人、若いのにこれが驚きです、ミステリアスを感じるほどです。まずは凄いですと前置きしておきます。
1曲目“Wayne's Footprints”というようにショーターのfootprintsのメロディをメインに使った若さのあふれた生き生きした演奏です。しっかりしたピアノソロラインのバックにはドラムスが正確な沢山の手数を見せてテンションが高く、1曲目とは思えません。
2曲目は“You Don't Know What Love Is”はこれが打って変わってソフトなタッチ、そして王道のようなアドリブライン、緩急自在のリズム変化と驚きを感じます。存在がミステリスにさえ感じます。
3曲目は“Intro ”というkeybordでのリズムパターンで4曲目につながります。
4曲目はそのジャズロック調のリズムに乗ってカルデラッオを彷彿させる音数、疾走、これほどの音数なのに演奏は全く重くなりません。
5曲目“Golden Sands”はまた静かなピアで、エチュードのように始まりますが、スパニッシュ調のピアノソロに変化していきます。聴いていると、こってオーバーダブしているんでしょ、と思うようになります。ひとりで弾くの不可能じゃないかと思うのですが、弾けるのかなとも思う、それならば馬鹿テクです。
6曲目はケニー・ジャレットの“Journey For Two”で憂いを含んだドラマラスな曲調、曲の変化もメリハリがしっかりして、飽きる事などありません。色彩感があるやさしさのある表現力も驚きです。
7曲目は“Russian Dance ”は再びジャズロック調のピアノ低音を聴かしたリズムですが、このピアニスト曲もかなり素晴らしい、とにかく早く世界舞台に登場すべき新人です。この曲では終盤ロシアのFolk Ensemble のコーラスが入りますが、その変化も新鮮です。
8曲目はショーターの“Fall”やわらかいタッチの方の演奏で変化があり、ピアノをきちんと鳴らす技量があります。この曲なかなか難しい、下手なピアノだったらまとまらないと思える演奏です。
9曲目は急にソプラノサックスがゲストに入って軽い流れの曲です。アルバム完成度からみて、特にサックスを入れる必要を感じませんが、あってもそれなりに納得できる楽しい演奏で、たぶんピアノだけだったら少し硬い印象ですから、そこが良いのでしょう。
今年初めて聴く人では一番驚いたアルバムです。ミステリアスにさえ感じます。べた褒めですが、新人の荒さがわずかにあります。それも必要なことのように思います。



fall / Evgeny Lebedev

Evgeny Lebedev piano,keyboard
Anton Chumachenko bass
Alexandr Zinger drums

【SPECIAL GUEST 】
Andrew Krasilnikof(ss #9)
Olga Krasnopevtseva
Taya Krasnopevtseva
Natalya Makarina
(Russian Folk Ensemble 'Veretence'#7)



1 Wayne's Footprints
2 You Don't Know What Love Is
3 Intro
4 24th Of May
5 Golden Sands
6 Journey For Two
7 Russian Dance
8 Fall
9 Above The Clouds

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平均以上の同じ服 ALWAYS / KALMAN OLAH

2007-08-08 21:41:59 | 聞いたけどCDどちらでも
セルニアス・モンク・インターナショナル・コンペティションのウイナーの2004年録音のアルバムです。サイドがJ・デジョネットとR・マックルーアがかためる期待の持てるアルバムです。
1曲目大変クラシカルなタッチで美しい流れの曲です。さすがテクニックがあると知らされる演奏はバックの名手に完全にバッキングされています。
2曲目は同じようなテンポで刺激は少し少ない。3曲目のオリジナルもあまり展開に変化が見られません。4曲目“ALL OF YOU”があの曲に聴こえてきません。
6曲目短いピアノソロはピアノの良さが伝わってきます。7曲目“STELLA BY STARLIGHT”が曲想としてはマッチしていないように感じます。8曲目のマックルーアのベースソロも年を感じて力がありません。テクニックがある若手に名手がつくことで、これはすべて素晴らしいアルバムになるかというと、そうでもないように感じます。ピアニストは遠慮があるのか、たぶん持っている刺激的な部分を発揮せずに名手に頼った感じです。名手など無視してガンガンくるくらいでないと、名手を選んだ意味が出てこないように感じます。たぶんいつもは、リズム隊をひっぱているのでしょか、ここででは誰がリーダーだかはっきりしません。
ピアノソロでよいところが見えているので、良いはずですが、このアルバムは期待がかかりすぎました。分ければ一曲1曲は平均以上でしょうが、同じような服を着ているようで、驚けませんでした。期待との差で書いているので、辛辣になってしまいましたが、ピアノの演奏自体はいいと思います。もっと凄いアルバムが作れるのです。


ALWAYS / KALMAN OLAH

Kalman Olah piano
Jack Dejohnette drums
Ron Mcclure bass

1 Always
2 Polymodal Blues
3 Hungarian Sketch no.1
4 All of You
5 How My Heart Sings
6 Introduction
7 Stella By Starlight
8 Elegy
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この曲が聴きたい 14 BLOIN' THE BLUES AWAY / H・SILVER

2007-08-07 21:11:03 | 聞いてますCDおすすめ
ポーランドのピアニストが、キースのようにスタンダードに取り組んだアルバムを聴いていたら、キースはやっていないだろうH・シルバーの“PEACE"を演っていました。本家はBLUE MITCHELLのトランペットがメインだったから、変わっていて面白く聞きましたが、本家が聴きたくなりました。
ホレス・シルバーのこのアルバムのLPは持っているものの、CDで買いなおした一枚です。そこで“PEACE”は聴きましたが、やはりこの曲が聴きたい。
出だしの1曲目“BLOIN' THE BLUES AWAY ”です。もちろん名曲、名演中の名演ですから多くの人が推薦されています。
ターンテーブルの上にお皿をおいて針を落とす、わずかな間のあとガッと始まるトランペットのテーマ、昔も今も新鮮、普遍的にJAZZのたのしさがいっぱいです。まずはここが聴きたい。
短い、はっきりしたテーマはペット主体で始り、最初の1コーラスはちょっと抑えたというか、そんな感じのテナー、次の1コーラスがクリフォード・ブラウンに近いトランペットのソロで、ブルー・ミッチェルとしてはかなりブローしてここも聴きどころです。そして凄いのがその後のピアノの2コーラス、熱く、強い塊が疾走しているようにぐいぐいと迫ります。短いバース交換の後にテーマでサッと終わるところも気持ちよいアレンジです。
ジャケットからの馨りも含めて、どーだという声が聞こえるようですが、喜んで脱帽です。
あえて写真は古いLPを撮ってみました。

Blue Mitchell (tp)
Junior Cook (ts)
Horace Silver (pf)
Gene Taylor (b)
Louis Hayes (ds)
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失礼な言い方ながら素晴らしい  Standards Live / Wlodek Pawlik

2007-08-06 21:06:53 | 聞いてますCDいいと思う
blogで良さそうだと思うと、中古でなくてもと探しにいくアルバムがあります。このアルバムはショップの棚に探しにいたったらありませんでした。その後中古棚でだいぶ痛んだジャケですが、出会いました。ジャケの痛みは全然気になりません。それよりかうれしさが沸いています、信用できる仲間の推薦アルバムです。
ポーランドの実力ピアニストが1996年にキース・ジャレットのスタンダード・トリオ・ライヴを意識したライヴ・アルバムです。
選曲、ジャケ外観からして、意識してますので、別に比較されてもいいという自信があるのでしょう。潔い感じです。
2時間近いコンサートの模様で、録音はちょっと我慢が必要です。
1曲目“STELLA BY STARLIGHT”、音あわせのようなピアノ・ソロはクラシカルなタイムをしっかりとった導入部で、リズムが入っても正確なリズムが安定した、コンサートらしい雰囲気です。
このアルバム、ジャレットを意識していますから比較してもいいのでしょうが、ピアニストはさすがポーランドのピアニスト、個性がしっかりしています。ただし違いは明白で、アドリブフレーズの流れが似ているところがありますが、発音が違うのと、バッキングハーモニーの深さは残念ながらと感じます。
3曲目ホレス・シルバーの“PEACE”はジャレット演っていたでしょうか。美しいイントロは、6曲目に別バージョンでそれだけ演奏されます。おなじみのメロディがでて思わず声が漏れるいい感じの入り方です。これはシルバーとはだいぶ違う感じで、本家を聴いてみることにしました。
4曲目は“I LOVE YOU"イントロのクラシカルな導入部、CLUBでの演奏で食器をかたずける音なども入ってきて、B・エバンスのアルバムみたいにだいぶ観客もリラックスしてきます。こんなところはキースにはありません。
そう思って聴いていると、このWlodekのスタンダードはあくまで、その原曲のメロディをどうアレンジしながら聞かせるか、その歌を好きな人を楽しませる演奏のように思えてきました。この4曲目など、曲にみを任せて聴いているととてもリラックスします。
5曲目“SOME DAY MY PRINCE EILL COME”もイントロお遊びみたいなピアノそろのあとくつろいだ雰囲気をだすうまい演出です。
キース・ジャレットの演奏は、スタンダードのテーマを研ぎ澄まされた感性で、ハーモニーと素晴らしい間合いから昇華していくという演奏に思いますが、それとは目的が違うようです。
CD-2に入って1曲目はマイルスの“ALL BLUES”ブルージーなピアノソロからインテンポにあたり素晴らしいし、ドラムスのぴったりはまった小気味よいドラムス、トニーと比較してもどっちがいいと考えるほど、切れがあり、非常にオーソドックスな名演になっていると思います。
2曲目はモンクの“I MEAN YOU”バックのベースもライブ録音で少しキックがない音取りになって残念ですが、4ビートが気持ちの良い演奏です。もう少しドラムスがやわらかく、ベースがしっかり入っていたら、もう1ランク上のアルバムといわれると感じます。ただしだいぶ熱演になってきてヒート・アップしています。
3曲目の“YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS”大変心の入った演奏。
4曲目は“SOFTLY”をバッハ調で始めるのは、解るしうなずけるけます。ここらが曲をどのように表現しようかということと、曲を使ってどう表現しようかの違いがあるように思うところで、決してどちらが良いわけでありませんし、聴くほうがあった聴き方をすればいいと感じます。
5曲目はジャレットはやらない“FOOTPRINTS”でうれしい、重量感のある演奏です。
最後がモンクの“WELL YOU NEEDENT”ライブの最後のほうらしくかなり自由なことをしてますが、それもいいように感じます。
ジャレットの比較みたいに聴いてくると、批判みたいな言い方になったような感じですが、これは方向が違う部分をはっきりと認識すれば納得できる差でしかありません。特に2枚目の迫力を考えると素晴らしいアルバムです。キースのアルバムにある緊張感とサプライズみたいなものは薄れますが、それとは別のリラックスと曲の表現は素晴らしく、実は日ごろのバックグラウンドとして聴くにはこちらの方が上のような気がします。

 Standards Live / Wlodek Pawlik

Wlodek Pawlik piano
Zbigniew Wegehaupt bess
Cezary Konrad drums

disc1
1 Stella By Starlight
2 All The THings You Are
3 Peace
4 I Love You
5 Some Day My Prince Will Come
6 Introduction From "Peace"
 
disc2
1 All Blues
2 I Mean You
3 You Don't Know What Love Is
5 Softly
6 Footprints
7 Well You Needn't



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夏休みにすることは The Lineup / One for All

2007-08-05 16:42:31 | 聞いてますCDいいと思う
夏休みが近いのにどこに行くとも決まっていなかった。大して長い休みではないけれど、少しは涼しいところにいこうというので、ネットで探せば宿もあっという間に見つかって、ようは決心だけの問題です。彫刻の森美術館もポーラ美術館も行ったことがなかったのでこの機会に箱根に1泊して行くことにしました。
どうやらこれで嵐もなさそうで一安心、午後にはゆったりした気分です。ちょっと用事のできた古いCarla BleyとSteve Swallowのアルバム、ケースを開けるとお皿が1枚余計、One for Allの“The Lineup”が出てきました。購入した少し後、お皿だけ行方になっていたものです。これが突然の再開で新たに仕入れたみたいで新鮮です。
One for Allは色々な形でアルバムが出ていますが、これはあちらの人がプロデュースした、Sharp Nine Recordsからでたアルバムです。3曲目“Sweet and Lovely”以外メンバーの持ち寄り曲集で、そのことからかリラックスした演奏で、変に色付けされていないのがいい。
2曲目のJim Rotondiのトランペットや、4曲目の Alexanderのテナーのソロが耳を和ませてくると、5曲目Steve Davisの曲“Letter to Mary”はハーモニーの美しゆったりしたバラード、Alexanderのテナーが肩を揉み解してくれるよう。
6曲目はOne for Allらしい3管の魅力を出したファンキーなHazeltineの曲。
7曲目はトランペットJim Rotondiの曲でペットとテナーがこれは熱くブローして、8曲目はトロンボーンのSteve Davisの“Smooth”という曲で、楽器は難しいけどトロンボーンの人ってハーモニーの感覚は長けいるように思います。
ゆったりした気分で終わります。
特に若手のように火花が出るような掛け合いがあるわけではありませんが、それなりに熟した色合いが、ちょうど日曜日の3時過ぎにマッチしてました。
夏休みに行くところも決まって、さて当blogでありますが、夏休み特別企画というのを出来たらしてみます。といって今度は前みたいに皆さんのお手を煩わすものではありません。ただもう、いらしていただければいいだけです。
夏休みの真ん中ぐらい奥さんのいない日に、というちょっと宣伝をいたしました。


The Lineup / One for All

Eric Alexander (ts)
Jim Rotondi (tp)
Steve Davis (tb)
David Hazeltine (p)
John Webber (b)
Joe Farnsworth (ds)

1 Anatolia
2 Little Lucas
3 Sweet and Lovely
4 Downtown Sounds
5 Letter to Mary
6 Lineup
7 Express Train
8 Smooth

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正装してシャンパンのあと New Perspectives / Civica Jazz Band

2007-08-03 21:44:17 | 聞いてますCDいいと思う
普段Big Bandものや、オーケストラはほとんど拾うことがないのですが、中古屋さんでゆっくり見ていると、イタリアのアルバムでジャケットもわりとカッコ良く、Civica Jazz Bandと名前は知らないものの、ソリストに知っている名があるし、Kenny Barronもピアノ弾いているしで拾ってみました。ガーシュインとバーンスタイン、とリチャード・ロジャースの作品集でライブ録音です。
聴いてみるとこれがなかなか素晴らしいアルバムでした。
Civica Jazz Bandとは、イタリアのベテランピアニスト、エンリコ・イントラがリーダーのミラノでジャズを学ぶ学生や音楽講師たちが中心となって1966年から活動してビックバンドでアルバムも何枚かでていました。
色々な企画演奏もしているようで、このアルバムは“境界をはずしたオーケストラ”というプロジェクトの一環でミラノのヴェルディ・シンフォニック・オーケストラのアンサンブルとの共演の1999年10月のライブ録音です。
1曲目は“I Got Rhythm"のバリエーションを2台のピアノとオーケストラで演奏です。クレジットのKenny Barronの表示に出だしの格調高いピアノさすがと思いましたら、これは相方Marco Fumoで途中から入ってくるやわらかいピアノがBarronでした。15分のこのバリエーションが、ピアノの伝統的な発音のすばらしさと、オーケストラ編曲の妙、曲のやさしいメロディとノスタルジアが今に渦巻くような楽しい演奏です。
このシンフォニックな響き、ヴィトウスのサンプリングがありましたが、実際そちらは調整のもの、生で聴けるのはこちらでしょうから、こちらが聴いて見たいと思います。
2曲目はLeonard Bernsteinの“Prelude Fugue and Riffs”という曲で少し現代音楽仕立てになっています。企画イヴェントで少し気張っていますが、ソリストの演奏がすばらしく、実際聴いていたら素晴らしいと思ったことでしょう。
このアルバムの録音良いと思います。ライブの臨場感、ソリストの楽器の流れとオケのまとまった響き、それぞれの独立と調和が全て一体になって聴こえてきます。音わからないで生意気ですが、大ホールの素晴らしさが感じます。
大きな演奏が終わった後はエレキギターの静かなイントロで始まります。
ここからはリチャード・ロジャースの曲集でぐっとジャズ・サウンドが強くなり、くつろいだ演奏になります。
正装して華やいだオープニングから、少し真剣な2曲目、それがすむとカクテルタイム、なんとも音楽を楽しんでいる人々が思い浮かびます。このコンサートにはミラノで音楽を常に楽しむ人たちが、きちんとした気持ちで集まったように感じます。そして後半はリラックスしてシャンパンタイムなどがあっただろうと空想します。
JAZZ調が強くなっても、たとえば最初のFranco Cerriのギターのソロは熟練した感じで、大きなバンドとの音の調和がよくうっとり聴けるようになっています。
後半はBig band Jazzを楽しむ事が強くなるので流れに身を任せますが、そうすると、アレンジがここに来てオーソドックスでソリストの技量、バンドのハーモニーをうまく使っていることで気兼ねなく楽しめます。
ちょっと気になるのは6曲目“Falling In Love With Love"ですが、このロマンチックな曲のギターソロのバック音がエレベなのは残念です。
しかし気にするのはその程度、私の方は短パンでビール飲んでいるんですら・・・きちんとワイシャツ、ネクタイ、ご婦人同伴で聴いている気分になる、優雅なアルバムでありました。

あわせて、特に別のエリアでは海坊主見たいのが気になっていたポートレートを、変えてみました。私らしいのをと選んだつもりです。ブランディーじゃありません、甘いポートワインを皆様に。



BERNSTEIN/GERSHHWIN/RODGERS-NEW PERSPECTIVES / Cicica Jazz Band

1 I Got Ryythm Variations

solo Kenny Barron,Marco Fumo (piano)

2 Prelude.Fugue and Riffs

solo Enrico Intra (piano).Mauro Negri(clarnet)
Fianni Bedori(bass clarinet)Simona Premazzi(piano)

3 You Are Too Beautifl
4 I Could Write A book
5 Lover
6 Falling In Love With Love
7 I Don't Know What Time It Was

  solo tracks 3,4,5,6,7 Franco Cerri (guitar)
tracks 3,7 Roberto Rossi (trombone)
track 4 Emilio Soana (trampet)
track 5 Lucio Terzano (bass)
track 6 Giulio Visbelli (soprano sax)

arengements by Paolo Silvestri  
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オレゴンの風がふく Isole / Paul McCandless,Bebo Ferra

2007-08-02 21:47:01 | 聞いてますCDいいと思う
やっと関東では梅雨があけて(といわれた朝は大雨でしたが)夏が来ました。夏休みには地中海へと思っています。(ウソ)
そんなことで地中海の風が吹くアルバムを聴いてみました。ところが今日は、いろんな風が吹いています。
わが体育会サッカー青年は本日より下期リーグに向けて合宿に行きました。前期の成績が良いので、入れ込んだのか、なんと場所は“オーストラリア”ただただ走り込み(観光が1日/11日ありますが)だけなのに、もちろん試合はいくつかありますが、そちらは南半球の風が吹いています。
このEGEAは、地中海の近くのレーベル、アルバムは室内楽的な内容のものが多く、特徴のある風が吹いています。
誰がリーダーだか解りませんが、Paul McCandlessがイタリアのギタートリオに客演しているような感じる構成です。
ギターの Bebo Ferra、 ベースのPaoline Dalla Porta、パーカッションのGulivio Marasは別のホーン奏者とアルバムを出しているので、良く共に演奏するのでしょう。人気のデュオアルバムも出ています。その雰囲気がベースになるのでしょうか。
方やPaul McCandlessは、30年以上続くこの楽器構成が同じオレゴンのメンバーです。
この組み合わせでどのようになるかが、楽しみなアルバムです。
“オレゴン”のギターリスト、ラルフ・タウナーは鋭く生ギターを鳴らす演奏をするので、McCandlessの粘りつくようなオーボエのメロディもピシャと切って演奏を切り替えていくところがあります。
Bebo FerraはPaoline Dalla Portaとのデュオアルバムで聴かれますが、数音低いところの音域で、やわらかくゆったりと心象を弾いているイメージで、それはそれで地中海の午後みたいな感じでいいのです。
この雰囲気に優しくMcCandlessが絡んでくるといいのにと想像してきいてみました。結果はMcCandlessはMcCandlessで、やはりオレゴンでのイメージで、ついオレゴンが強くなってしまいます。これではオレゴン聴けばいいかと思ってみましたが、最後には思い直しました。
オレゴンでの長年の活動をしているラルフ・タウナーのサウンドをこのイタリアのミュージシャンが嫌いなはずがなく、ましてはテクニシャンで歌心充分なので、自分流のオレゴンを演っているような気がしてきました。
オレゴンと全然違うものを作るのでなく、ちょっと違うオレゴン。
そう思って聴くと7曲目のゆったりしたギターソロは紛れもなくBebo Ferraの個性そのものです。このギタリストにはMcCandlessの粘っこいオーボエの音は合わないような気がします。8曲目のクラリネットの音色がぴったりで、やわらかいこれはオレゴンと違う。
そう思って又1曲目から効きなおすと。1曲目ソプラノ、2曲目バスクラですが、ギターとベースのゆったりした雰囲気が良くマッチしています。3曲目オーボエ、4曲目、5曲目がソプラノですが、McCandlessの独特の節回しで強烈にくるとこれが強すぎてバランスが悪くなります。そして6曲目より8曲目が又ゆったりした調和が見られ、オレゴンの風が吹いたものの、やはり場所は地中海でした。
東京には東京の生暖かい風がふいています。
「夏休みどうすんの」という声は風ではなさそうです、何も決めていない私には嵐が吹くかも知れません。

Isole(Islands) /

Paul McCandless sax soprano,oboe corno inglese,crarinetto basso
Bebo Ferra chitarre
Paoline Dalla Porta contrabasso
Gulivio Maras percussioni

1 ELLE
2 AVE MARIA
3 PIGAMI
4 BAGATELLA
5 MEDITERRANEA
6 MIRCAU
7 SOGNO
8 CELESTE
9 Linea d'ombra
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次が楽しみです DAY IS DONE / BRAD MEHLDAU

2007-08-01 21:49:17 | 聞いてますCDいいと思う
BRAD MEHLDAUのアルバムを買わなくなってからどれぐらいたつのかあまり気にしていたわけではありません。結構出ているし、合うようになったらまた買えばいいや、実力あるからいつでも感動できると、おいていたわけです。
このアルバムは発売されてからすでにずいぶんたちますが、当初拾わなかったものの、評判で拾うことにしました。
1曲目不安を感じながらといってもすでに他の人の話を聞いているのでそうでもない。出だしの両手の不釣合いがらしいのですが、すぐにすごい右手のフレーズワークになるのでピアノ好きにはたまらない変化があります。このスピード感の使い方いいです。
2曲目はバカラックの“ALFIE”ゆったりとメロディを引きますが、裏でのハーモニーのタイミングと強弱はこればかりやってもいいと思うほどテクニシャンです。
3曲目はクラシカルな両手の動きが比べるべき人が少ない(逆にここまでしないんだ)という驚かされる演奏。
4曲目は表題作の“AY IS DONE”という曲でロック畑かな、出だしのベースソロ好きです。そうなるとピアノが個性的なメロディでロックを爪弾いているようでカッコ良い曲になります。
なぜあれほどまでに“The Art of PIANO Ⅲ songs”で感動したのに買わなくなったのでしょうか。だんだんと彼の演奏に、本人が実在を求めるような個人的な重みが蓄積されていくようで、その部分は受け取りたくなく感じ出していました。もちろん音楽には普遍的な表現がありますが、メルドーの場合個人的なものを音楽に感じるのです。年寄りにはちょっと持ちこたえられないかという不安が出ていたのでした。
そんなことがある時期のアルバムから感じて離れてしまいました。
5曲目の“ARTIS”の左手のラインなどはさすが、美しく強く、もう一度言いたいほど強くあります。再度のベースとドラムスのバックも一流、その気迫だけで圧倒される演奏です。
実はMehldauのライブを聴いていません。映像では演奏しているのを見ているのですが、その音楽表現の美しさに比較して、演奏の姿が好みでありませんでした。なぜかだるく弾いている様に見えてしまいました。もちろんそれは、そのときだけの感覚ですが、それであまり触手が動かなくなっていました。
7曲目ビートルズの“SHE'S”LEAVINNG HOME"をこれはMEHLDAUだからの弾き方、タイムとそれぞれの手が歌いあって絡んでいくのはやはり不思議です。
8曲目は広く広がるメロディを表現するテクニックが凄い曲です。
Mehdauのテクニックの凄さは久しぶりに聴いて驚きます。サイドメンのLARRY GRENADIER(b)にしてもJEFF BALLARD(d)にしても8曲目、すばらしいサポートです。
Mehdauの場合、もうひとつ集中した昇華した演奏ができるように期待するのですが、テクニックがそれを離していくように感じてしまいます。
9曲目もテクニックがあり、曲が伸びやかなのに、最後のところで癒合できていないもどかしさを感じます。それぞれの面で凄いのでそこらのピアニストとは格が違うのは当たり前です。
そんなんで久しぶりのMEHLDAUのリーダーアルバムは演奏はすばらしく、あの不安な雰囲気もなく楽しめました。
次が楽しみになることができました。

Day is Done / BRAD MEHLDAU

Brad Mehldau (P)
Larry Grenadier (B)
Jeff Ballard (Ds)

1 Knives Out
2 Alfie
3 Martha My Dear
4 Day is Done
5 Artis
6 Turtle Town
7 She's Leaving Home
8 Granada
9 50 Ways to Leave Your Lover
10 No Moon At All



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