JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

アレッっと思ったり UNCHARTED LAND / N・O・H・ Pedersen

2009-08-20 22:20:38 | 聞いてますCDおすすめ


ニールス・ペデルウセンの古いアルバムを聴きなおしていたら、アレッと思ったことが有りました。
1992年のアルバムでペデルセンがガルバレイクやペトルチアーニ、などを入れて大きな楽想で作ったアルバムです。
久しぶりに見ると、なんとプロデユースはスティーブ・スワロー、スワロー自身も参加している曲があるのです、ちょっと驚きました。

1曲目、vocal GroupのArs Novaとガルバレイクが一緒になった演奏で、ガルバレイクのグレゴリオ聖歌を演奏するアルバムにつながる感じです。
2曲目Sos Fengerの声が美しい、スワローの5弦エレベが浮遊する曲、ペデルソンのアコベと両方楽しめます。
3曲目はゆったりしたピアノとのデュオ、ペデルセンの一番好きな部分です。
4曲目が1曲目と同じメンバーの18分になるトラッドをガルバレイクがアレンジした曲、どちらかというとガルバレイクのアルバムに入っている曲。
北欧の白夜の時間の流れのような感じです。パーカションのMarilyn Mazurはいつ聴いても面白いと思います。ここでのペデルセンのベースソロはエレベのラインに似ています。
5曲目と6曲目はペトルチアーニとのデュオ、そういえば、発掘みたいな形で今年でた1994年のコペンハーゲンのライブアルバムが怪しかったのですが、その2年近く前にこのデュオ演奏があったのですね。録音もいいし、こちらのほうが質は高い、そして曲目“A Nightingale Sang In Berkeley Square ”と“Someday My Prince Will Come”素晴らしい演奏です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090205

6曲目は4曲目と同じトラッドをガルバレイクがアレンジ北欧の祭り音楽的演奏。
7曲目、8曲目がプロデューサーでもあるS・スワローとのデュオ、スワローがペデルセンのファンだということが解るような、ペデルセンのベースソロのあと、ペデルセンのウォーキングっをバックにスワローのエレベが気持ちよさそうにソロをとります。8曲目は2曲目と同じ曲、この組み合わせもユニークで面白かった。
最後はガルバレイクグループの曲で、アルバムとしてはとてもトータル感が出ていて、味がある一枚です。

UNCHARTED LAND / Niels-Henning Ørsted Pedersen

Niels-Henning Ørsted Pedersen : acoustic bass
Jan Garbarek : tenor saxophone, soprano saxophone
keyboard programming
Steve Swallow : electric 5-string bass
Michel Petrucciani : piano
Mehmet Ozan : acoustic guitar
Marilyn Mazur : percussion
Søs Fenger : vocal
Ole Kock Hansen : piao
Vocal Group "Ars Nova" : voices
conductor: Bo Holten
soprano: Bente Vist(solo on 1,4,7), Helle Petersen, Hilde Ramnefjell
alto: Tine Jarl, Mette Greiffenberg, Ulla Munch
tenor: Ivan Hansen, Palle Jensen, Villy Nielsen
bass: Johan Reuter, Hans Henrik Råholt, Claus Hansen

Produced by Steve Swallow
Co-Producers: Niels-Henning Ørsted Pedersen and Niels Christen

1. Moving Pictures [Jan Garbarek]
2. Uncharted Land (Vocal) [Niels-Henning Ørsted Pedersen, Liza Freeman]
3. Natten Er Så Stille [Weyse]
4. Nordavind [trad. / arr. Jan Garbarek]
5. A Nightingale Sang In Berkeley Square [Manning Sherwin]
6. Someday My Prince Will Come [Frank Churchill]
7. Joron [trad. / arr. Jan Garbarek]
8. Too Many Names [Steve Swallow]
9. Uncharted Land (Instrumental) [Niels-Henning Ørsted Pedersen]
10. Blank Space [Jan Garbarek]







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イタリアの旅行 Travel Notes / Rosario Bonaccorso

2009-08-19 20:20:46 | 聞いてますCDおすすめ


夏休み前後に中古と新しいもので10枚ぐらいCDを仕入れましたが、古いLPが帰ってきたおかげでなかなか記事に出来ません。
このアルバムはいかにもジャケットがカッコ良く、きっと演奏もよさそうです。
このような感は、かなり当たります。メンバーを観ればピアノがAndrea Pozzaです。
Pozzaはリーダーデビュー作「Introduceing」が素晴らしくよかったので、追っかけ始めましたが、どうもその後のリーダーさくは好きになれません。次のライブは録音が悪くまとまりませんし、「love Walked in」というアルバムもサイドメンにあまり気を使わないのでしょうか、演奏も荒さが気になりました。
そんなんで、最新アルバムを買っていません。エンリコ・ラバッはほとんど聴かないので、彼のグループでどのように弾いているのか知りません。
なぜかこのアルバム良さそうな予感です。
ベースを弾いているロザリオ・ボナコルソはどっかで見たことあるなと思う顔で、結構いろいろな人と日本に来ているし、アルバムもさがすとかなり出会っていました。
ドラムスのNicola AngelucciはヴィーナスのRome Trioでたぶんきちんと叩いているでしょうし(聴いていない)カフーゾのアルバムでは会っているし、イオナータのリーダーデビュー盤「インスピレーション」でも叩いている人でした。
トランペットのAndy GravishもIdia6やないかで吹いていて、デビューからこのカルテットを組めるロザリオ、イタリアJAZZ界での信頼が推し量られます。
このカルテットのメンバー4人ある意味なんでもこなせるのでしょうが、それをまとめる存在をもう一つ感じます。
このアルバム、PARCO DELLA MUSICA RECORDSが製作しましたが配給しているのが、南イタリアと地中海の香りあのしているのがあのEGEA、しっかりしたアレンジとすばらしい音を認めているのです。
1曲目、クラシカルなアンサンブルに美しいポッザのピアノ、旅の始りの朝のような雰囲気、旅はイタリアなのでしょうか、欧州全てなのでしょうか。
2曲目のベースソロに続く3曲目。曲名が“"Crazy day,” but the Blues will save us”最初からベースとトランペットがインプロ状態、ポッザのピアノが鋭いエッジを示します。“狂った一日、だけどBluesが僕らを救う”という題、このBluseはなんでしょうかね。途中から入るロザリオのベースラインでしょうか。セリエのジュノバFCがRed Bluesの愛称で、中ジャケにはスタジアムでの写真もありますので、こちらの方が楽しいと思います。
4曲目ミュートを使ったゆったりしたバラッド、ポッザのソロが情緒たっぷりです。
5曲目のベースソロのあとの6曲目、ファンキーなペットは若いころのF・ハバートをおもいださせるし、そうなるとクールなピアノはハンコック、それらがイタリアを旅してセンスをUPさせてます。
7曲目はミュートでしっとりはじめますが、後半はテンポをどんどん上げていくデキシー調
8曲目も短いベースソロで、確かに個々はベーシストのアルバム、特出した感じではありませんが、落ち着いた旅の合間という感じ。
9曲目ベースソロからスライドタッチを入れたピアノのテーマ、後はBossoもよくやるミュートを使いながらの古い感じのダンス・ミュージック
10曲目、1曲目と作風が通じる、長い旅を振り返るようなゆったりしたペットで始まります。それが印リズムで今風に見事に展開させて、1曲目と同じテーマで旅を終わります。(短いベースの一息つき。)
きっとイタリアの旅行だったのでしょう。夏休みにめぐり合ってよかった。
突然の素晴らしい出会いだったので、ちょっとだけ点が甘くなりました。

Travel Notes / Rosario Bonaccorso

Rosario Bonaccorso(b)
Andy Gravish(tp, flh)
Andrea Pozza(p)
Nicola Angelucci(ds)

1 "Oettam, Terra e Nuvole"
2 R.B.
3 "Crazy day, but the Blues will save us"
4 Renate
5 Searching for a Place
6 Song for Flavia
7 E la Primavera verra marciando
8 Lulu e la Luna
9 Meglio a Lungo che mai
10 "A Naco, Ballata per un angelo"
11 Epilogue
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もう一人の追悼者 KARMA / PHAROAH SANDERS

2009-08-17 19:51:37 | 聞いてますCDいいと思う


[ L P ]

アーチー・シェップとアルバート・アイラーという2人がいかにジョン・コルトレーンを敬愛していたかがわかる演奏が、コルトレーンの死後、形になったのはとても良いことでした。
コルトレーンの影響という意味ではもう一人、ファラオ・サンダースが後継者のように言われて、存在しました。
コルトレーンのグループに参加したサンダースを、コルトレーンのグループではなぜだかよく解らないと最初思っていました。
体調の思わしくなくなっているコルトレーンには、自分のサウンド作りにあのエネルギーが必要だったと思います。
そして、コルトレーンと伴に演奏することで、サンダースはその世界を継承したのです。
このアルバムなどのインパルスのあと、ファラオ・サンダースを聴かなくなっていましたが、最近CDなど少し聴くと、ずいぶん変わったように思います。
この頃は、コルトレーンを本当に継承したのかどうか、胡散臭さが付きまとうアルバムでした。
1曲目、久しぶりに聞けば、ガトー・バブリエリとも通じる太いメロディラインは魅力的だし、咆哮と音の大きさはコルトレーンを凌駕していたわけで、精神性とかをコルトレーンと比べるようなことをしなければ、エネルギーに満ちた楽しい演奏です。
リチヤード・デヴィスとかロン・カーターがベースを弾くことも面白い人選です。
1面が1曲、神の創造を歌う曲は、コルトレーンというより、アルバート・アイラーに近く、そのことは逆にいかにこの3者が影響されていたかが解ります。
2面“カラーズ”は1面から連なった演奏で、これでもかというフリー・アドリブを聞かせますが、ロニー・L・スミスとレジー・ワークマンでベースのハーモニーは取れていて、今聞けばお祭りのように楽しい演奏です。
今の社会のような常に不安定で、よりどころがない閉塞感でなく、破壊的な音楽の中に、爆発のよりどころを定めていたのでしょうか。
カオスの様に思われる演奏も、きちんとした終焉に向かっていくあたり、今では安心して聞けるのです。
最後のレオン・トーマスの歌も許せる歌唱(別のアルバムでは?に思ったことも)で今回驚きました。
評価が大きく分かれていたファラオですが、皆さんはどのように感じるのでしょうか。
最近のファラオがやっているのは、確かに安定したものを感じますが、私はこの頃の良く解らんという(でも今聞くととても解りやすい)ファラオがかなり好きでした。

KARMA / PHAROAH SANDERS

Billy Hart(Drums)
James Spaulding(Flute)
Leon Thomas(Percussion)
Leon Thomas(Vocals)
Lonnie Liston Smith(Piano)
Nat Bettis(Percussion)
Pharoah Sanders(Sax (Tenor))
Reggie Workman(Bass)
Richard Davis(Bass)
Ron Carter(Bass)


1. Creator Has a Master Plan
2. Colors


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闇に、美しい思い出 Last Recording / Albert Ayler vol.2

2009-08-16 20:41:59 | 聞いてますCDおすすめ


[LP]

アイラーの運命は、それこそ、ひどい方向に行ってしまいました。

ジョン・コルトレーンが亡くなった1967年、すぐ出した「Love Cry」というアルバムの選曲はまるでアイラーの曲をすべてコルトレーンに贈捧げるようなCRYに思えます。
そしてコルトレーンの葬式に参列したアイラーは“トルース・イズ・マーチング・イン”を演奏しましたが、それがこの1970年7月27日のフランス、マグー近代美術館で行われたコンサートで再び録音されました。
このアルバムの演奏を聴いて、それまでのアイラーからの感じ方を、すべてきれいに並べ替えて、初めて整然とた美しさがアイラーの本質のように残るのでした。
このアルバムが録音された4ヶ月後、1970年11月25日にアルバート・アイラーはイースト・リバーで水死体となって見つかるのです。
当時スパイラルを巻くよな感じで昇華するアルバート・アイラーは、まさか自殺などするわけがないと思い、何かのトラブルだと、とてもその運命を悲しんだものでした。
まるで天に通じているようなこの演奏をするミュージシャンが自殺などする必要があると思えません。
今でも、その死は謎のまま、深い闇が残りました。
その中でこの美しいアルバムが残りました。
4曲目、生活をともにするメリー・マリアとの共演は音楽的にも、そしてそれが心の問題としてもてても平安に感じるのです。
その平安と美しさがイースト・リバーの暗さと激しい落差をつくるので、深く不条理を感じたものでした。
そして30年近くもこのアルバムと離れていて、その美しい思い出が残り、とても聴きたいアルバムになっていたのでした。

Last Recording vol.2 / Albert Ayler

Mary Maria (ss, vo)
Albert Ayler (ts, ss)
Call Cobbs (p)
Steve Tintweiss (b)
Allen Blairman (d)

"St. Paul De Vence", Paris, France, July 27, 1970

1 Truth Is Marching In
2 Universal Message
3 Spiritual Reunion
4 Music Is The Healing Force Of The Universe

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三浦良樹 Live at B♭ in 赤坂 2009 8 14

2009-08-15 16:47:53 | サポート中、ライブ
夏休みも半分は済んでしまいましたが、昨日は愉しいライブに行ってきました。
場所は赤坂Bフラット、といっても初めてで、東京に住んでいながら赤坂ってほとんど用事ない場所でした。
まずはおのぼりさん(失礼)気分でできょろきょろしました。





演奏は7時半からなので、まずは腹ごしらえ、お店でもいただくので軽くスペイン料理で赤ワインをいただきました。赤坂サカスの1階にあるお店でお値段入りで紹介です。


たらのエスケイジャーダ  ¥1,300



たこのガリシア風  ¥950




BIKINI(ゴルゴンゾラと生ハムのクロックドムシュ風) ¥ 1,100



イベリコ豚とドライフルーツのテリーヌ ¥ 1,300

昨日聴いたミュージシャンの名前は三浦良樹、実は初めて聴く人なのですが、バークリーを出てずっとニューヨークで活動するギタリストです。久しぶりに日本に帰っての演奏だそうですが、知らない人ではない。
実は大学のクラスメート、あまり話したことなかったのに、ニューヨークでストリートミュージシャンしていると聞いていたけど、バークリー出て、いたんですね。
ウチのオクサンはもう少し長いクラスメートで、そんなんでライブの情報がメールに来たしだいです。




外にでてお店の方向を間違えたりして、地図を眺めたりして目的地に向かって歩き始めました。
しばらく歩くと、路上で携帯を眺める女性が一人、オクサンの友達のM嬢でした。
この女性、海外で活躍するメーキャップ・アーティスト、ニューヨーク、パリと仕事そしてきて、ディー・ディー・ブリッジウォーターなどはずっと一緒だったという人、同じお店を探していたようで同行しました。(結構有名人いるじゃない。)



お店にはすでにオクサンのクラスメート男性2名と女性が2名、ほかにはごく少ない観衆で残念ですが、一部ではとても内輪的なもリあがりです。
外人が一人、プレスの関係でしょうか、やたら写真をとっているし、友達も写真をとっちゃっているし、私も演奏風景とってしまいました。



1st

1 ブルースイングリーン
 ブルーイングリーンをもじったブルース、ゆったりとしたテンポで始まった曲は、ギターの音がいい。ウエスとかベンソンとかに通じる王道です。フレーズに心がこもってとてもいい感じです。

2 ガラスの彫刻
  ちょっとファンクの入ったオリジナル。伴田裕という人は少しおとなしいテナーを吹く人。

3 ナイトオブアフリカ
  これもオリジナル。ゆったりしたギターのリズムに始まり、サックスがメロディを吹くとさわやかなアフリカの風のよう。「セックス・アンド・シティ」にも曲を提供したそうで、いい曲作ります。大推薦。

4 マック・ザ・ナイフ
  丹羽つよしという人のソプラノがゲストに入りました。一緒にイタリアに演奏旅行したそうです。フェスでM・ブレッカーが体調から先にやらしてくれというので演ってもらったら、後で演ることなくなって困ったそうです。

5 シスターオーエン
  オリエンタルな曲調からハードヒットするバップ曲。

1st賀すんで、次があるのに私たちのテーブルについてずっと歓談。ドラマーの辻田さんに時間ですなんて言われてしまいました。 



2nd

1 アマンダ
  デューク・ピアソンの曲。三浦さんのソロはCTIのウエスの演奏を引き継いだような感じです。

2 サマーボサノバ
3 シャンク・ナンバー・ワン
  ファンク系の曲で緊張がだんだんと高まっていく感じです。

4 ザ・メン・ウィズ・ビューティフル・ソウル
  伴田さんの曲。ストレートなホーンの音がメロディにギターの和音が溶け込むように続いていく、ウエスが最後のほうでしていたことを思い出させる演奏です。

5 エクスプレス・ユア・セルフ
  丹羽さんが再び加わったハードバップ、ソプラノソロががんばりますが、それをバックアップする三浦さんのリズムがすごい、続くソロ、このフレーズを弾く日本人がいるのかと思う、快演です。

6 アンコールはスタンダード。曲名忘れました。




2ndが済んでもまだ話足りない。三浦氏のことは昔から三浦さん三浦さんと呼んでいました。
三浦さんを取り囲んで愛用のギターをなんとM嬢が肩にかけたり、ピックをいじったり、愉しいひと時でした。




開場では三浦さんが自分のCDも販売していて、もちろんサインしてもらっていただいてきました。
今日はそれを聞いていますが、これもかなり良い。ぜひ聴いてあげてください。
8月19日 水道橋 東京倶楽部
8月25日 横浜  山科
8月26日 新宿  Someday

ちなみに新潟地区に行くそうです。新潟を取り仕切る人、ぜひ応援よろしくお願いします。

8月21日 村上市 「クリーム」
8月22日 新潟市  「スワン」

本当に贔屓目ではなくて良いですよ。



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今、愛が通じるかも  Love Cry / Albert Ayler

2009-08-14 15:28:06 | 聞いてますCDおすすめ


JAZZを聴き始めて頃には、アルバート・アイラーの「ゴースト」や「スピリチュアル・ユニティ」はすでに出ていて、それはリアル・タイムではありませんでした。
当時のキーワードに“破壊せよ”なんてものがあって、アイラーを解らない奴はJAZZを聴くな、みたいなところがありましたからとにかくアイラーになじもうとしました。
時代が少しずつ動いていたので、JAZZ喫茶でスピリチュアル・ユニティーをリクエストしたら1曲目で切られた思い出があります。
アイラーとはこのアルバムや「ニュー・グラス」などがリアル・タイムの付き合いでした。
そしてこれ、ちょっと疑問符がつくアルバムだった思い出があります。
アイラーの有名曲をとても短く演奏して、咆哮というより、聖歌みたいに思ったものです。
今聞くとテナーの発声がとてもしっかりしていて、素晴らしい、そこら辺をわかっていなかった気がします。
これもコルトレーンが亡くなったすぐ後のアルバムで、今思うと、そのことも関係しているような、特に1面のおなじみの曲を並べたのは意味があったのかも知れません。
1曲目、アイラーの歌で「ハラヒリハリハラ~」と始まるから、それで?が出たのでしょう。
2曲目おなじみの“ゴースト”のテーマを聴けば、それは懐かしい、そして落ち着いているのです。5曲目の“bells”や6曲目の“Love Flower”などなぜかアイラーのヒット曲集みたいで、インパルスの商魂かと思ったりして当時は評価をしませんでしたが、コルトレーンに自分の曲を捧げたようで、今聞くと落ち着いたアルバムです。
1面にかわって2面は2曲でしっかり聞かせる演奏、“シオン山”はコール・コブスのハープシコードが効いた演奏。
2曲目、弟のドナルド・コールマンががんばって吹いているけど、その後この人はあまり聞かなかったと思います。
ベースのアラン・シルバァはこの頃ひっぱろだこでした。
今このアルバムを聞くと素直にメロディが美しく、音がよくて、とてもCRYがよく通じるように感じます。コルトレーンに届かそうとしたのではないでしょうか。
そしてこのアイラーの運命は、それこそひどい方向に行ってしまいました。

さて夏休みも3日目にはいり、渋滞はまるで関係ない都内、赤坂のJAZZスポットに行くことにしました。
演奏を聴いたことはありませんが、なぜか知っている人の演奏を聴きに行きます。
さてその人とは、また明日。

Love Cry / Albert Ayler

Albert Ayler (ts)
Donald Ayler (tp)
Call Cobbs (harpsichord)
Alan Silva (b)
Milford Graves (ds)

A
1.Love Cry
2.Ghosts
3.Omega
4.Dancing Flowers
5.Bells
6.Love Flower

B
1.Zion Hill
2.Universal Indians




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7ヶのボール・いや12ヶでした。

2009-08-13 22:38:20 | 映画


夏休みになって関西で仕事をしている息子が帰ってきています。
勝って気ままに過ごしますが、昨日は家にいて私の本「1Q84」をずっと読んでいました。
食後、オクサンがはまっているユー・スポーツのテニスをしながらまあ愉しい時を過ごしました。
明日は何も食べたいなどということになり、親父のコロッケということになりました。(もちろんオクサンの誘導です。)
オクサンも仕事の今日はそのようなわけでコロッケを作ることにしました。
ごく普通のコロッケですが、こんな感じでつくります。

コロッケを作る私の所要時間は2時間なので、それまではDVDを借りてきてみました。
日本の原作の「HACHI」は満足いきましたが、もうひとつの日本の有名品「GOKU」はどうでしょう。
亀仙人に大好きな、チョ・ユンファに驚きました。
劇画のユーモアなども入れてストーリーを追うと、このようなまとめになるかなとも思いますが、私たちは劇画の戦闘シーンが多くイメージしていますので、そこを観たかったという感じを受けました。
キャスティングも批判あるかも知れませんが、主人公は良かったのではないでしょうか。

悟空が7つのドラゴンボールを手に入れて、大敵ピッコロを封じるという話ですが、7つがどうか良く解らずにピッコロには勝ってしまいました。(ピッコロ弱)
ということでJAZZを聴きながら晩御飯の準備です。7ッのボールがテーマです。
どってことはないのですがこんな感じです。



まずは玉ねぎを炒めます。



そしてお肉は牛2豚1で,ほかの材料よりか比率を特別多くしています。
味付けもしっかり濃くしているのがただただmonakaの特徴です。



ジャガイモの皮をむくのが結構大変ですが、今日はすっとむけました。



つぶすとこんな感じになり




具と混ぜるとこんな感じです。
もちろん何も飲まずにこの暑い中、やっているのでなくて、チンザノをソーダで割ったものがお供です。



途中でリクエストした息子2が、夕食はいらないと出て行きました。何だこの12ヶのコロッケは。



とは言っても生地は出来上がり



衣を着けて12ヶのボールは準備完了です。



出来上がりはこんなのですが、結構評判はいいのです。



昨日残っていた小あじを南蛮付けにして、タイはカルパッチョ、揚げを焼いた夕食でした。
きっと明日、帰ってきた息子も食べるでしょう・
旨いぞ、カメ~カメ~・  ハー
(チョン・ユンファが言うと大笑いでした。)
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賢くても、オバカでも夏休み

2009-08-12 21:43:17 | 映画
今日から夏休みに入りました。といってもオクサンは続けて休みを取らないので、今度の土日を除いては今日だけということで映画を観に行きました。
何を見るかで合意したのは、犬好きに加えて大好きな俳優ということで、この映画「HACHI」。
考えてみれば、子供の頃からハチ公には本当に親しんでいるのです。
もちろん渋谷で観ました。



始まりの日本のお寺の鐘がボーンと鳴ったときにはどうなるかと思いましたが、それは主役は犬、求めるような瞳や動作を観ていればウルウルです。
中学の頃から渋谷は生活圏でしたから、駅前のハチ公像は良く利用しましたし、忠犬のお話は何度もなぞったようで、とても親しみがありました。
きちんと作ってあって(アメリカに行くのにはちょっと無理がありましたが)安心しました。
本当に意思の(意思というか)強い、賢そうな犬でした。

そこでもう一匹ご紹介



2009年3月28日にみた映画の主人公の犬です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090328
題は「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれた事」、こちらは実におバカさを表現してくれて、日本人としてうれしく思うのでした。(関係ないか)
誰かに言わせると子犬の微妙にバカな顔が私に似ているのだそうです。

賢くても、おバカでも夏休みは夏休みですから愉しく過ごします。

渋谷なので何件か回って新しいもの2枚と古いもの2枚を拾ってきました。今日はとても鼻が利くのです。

もちろん、今日もハチ公は駅前で待っていました。


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運命 LIFE AT THE DONAUESCHINGEN / ARVHIE SHEPP

2009-08-11 23:06:03 | 聞いてますCDおすすめ


[LP]

僅かな違いでその後が大きく変わってしまうのも人生ですが、私の判断の違いで大きくその後が変わってしまったものたちがいます。
ことは大事のようですが、それは私の持っていたLPの話です。
結婚を期に実家を出ましたが、それまでに買ったLPを全て持って出たわけではありません。その後7回の引越しをしましたが、もってでたアルバムは一緒の人生を歩んできました。
もちろん全てのLPと人生を分かち合って繰ればよかったのですが、所帯が大きくなりすぎなので、余裕が出来たら引き取りますみたいな別れがあったのです。
G・バートンのカーネギーホールやリベレーション・ミュージック・オーケストラ、マイルスやキース、トム・スコットなどはずっと一緒になりましたが、楽しかろう新婚生活
にはあまりなじまないものたちを置いて出てしまったわけです。
それから地方の転勤などを経てみると、実家にあるはずのLPが見当たらなくなりました。
LPをしまっていたキャビネットがなくなっているのです。クラシック好きの兄がおりますが、兄もその後結婚して家を出ています。
クラシック好きには、ソニー・マレーとかアルバート・アイラーなんて世に反逆を起こすものたちとおなじですから、きっと処分してしまったのでしょう。

かたや行動を共にしているLPたちは時にはターンテーブルに乗るようにもなり、ハクエイ・キムを通じて遠く海を渡って、そのアルバムのミュージシャン自身のもとまで出世したものまで出ました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060705
人生の小波を幾つか乗り越えた私は、別れ別れになったものたちが不憫で、たびたび思い出すのでした。
(アルバート・アイラーのラストが聴きたい!)

そんな行方知れずになって30年以上がすぎた今年、そのものたちの行方がわかりました。
なんと兄はLPを処分せずに持ち歩き、聞かなくなったLPを引越し荷物として姪のベッドの奥に仕舞いっぱなしだったそうです。
もっと早くそんなことは言え(でもありがたい。)
我が家をきれいにし、プレーヤーの針も新しく購入して(すでにつぶれてしまっているメーカーで部品も大変なのです。ベルトドライブですが、ベルト探して!)
苦労をかけたものたちを迎える準備が出来ました。
そして迎えにいってきました。20のLPが帰ってきました。

償いもかねてすべて聴いてあげることにしましたが、ちょっとつらいのもあるかも。

まずはこれは名演中の名演、聞きたかったのです。

1967年10月21日コルトレーンがなくなってわずか3ヶ月後ドイツ、ドナウエッシンゲン音楽蔡の模様、両面続けて44分のただ1曲目コルトレーンに捧げた演奏です。
LIVE AT THE ドナウエッシンゲンですがジャケはLIFE AT THE 、どちらにしようかと思いましたが、ジャケ通りにしました。
まずジミー・ギャリソンのベースソロ、懐かしいフレーズも聴かれる、トレーンが
なくなって間がないので、もの悲しく聴こえます。
そしてシェップが立ち上がりから咆哮すると、ロズウェル・ラッドとグレチャン・モンカーの2トロンボーンがグリュグリュという感じで絡みつきます。
ラッドとモンカーはそれぞれ個性的なので2トロンボーンでも混じることなく独立しています。
途中かrシェップの圧巻のソロ再びトロンボーンが戻って大変魅力的なテーマを奏でながら1面が終わります。
2面はそれを引き継いで、シェップの無伴奏、咆哮が一段UPして、リズミカルな部分を加えていくあたりの演奏になるとコルトレーンが近くいすに座っているのが見えるようです。
楽器が戻ってくると、シェップはテナーでリズムをとります。これも凄い。
後半咆哮が急に止むと、ゆったりと“シャドウ・オブ・ユア・スマイル”のテーマ、この演出も驚きましたが、早いリズムに戻っての演奏が盛り上がります。
実は私それまでシェップはあまり聴いていませんでした。
このアルバムには驚いて、そしてあまりに満足したのでこの後もシェップは聞かなくなりました。

さあ後はどのようなLPがあったのでしょう。1枚目で大体解ってしまいますね。

LIFE AT THE DONAUESCHINGEN MUSIC FESTIVAL / ARVHIE SHEPP

Archie Shepp tener saxphone
Roswell Rudd   trombones
Grachan Moncur trombones
Jimmy Garrison bass 
Beaver Harris drums

1 ONE FOR THE TRANE Pert1
2 ONE FOR THE TRANE Pert2

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最後のLP  スポーティン・ライフ / ウエザー・リポート

2009-08-10 22:23:28 | 聞いてますCDいいと思う


[LP]

ずっと置いてあったLPを眺めていて(行方不明のLPはまだ帰ってきていません。)最初に買ったLPはほぼ覚えています。プレステッジのマイルスを集めたオムニバスか、MJQのゴールデンアルバムだと記憶しています。
MJQのやつはジャケットもしっかりした新品でしたが、マイルスは中古品でした。
LPは今では購入するソースでなくなりましたが、どのアルバムが最後だったのか、アルバムを並べて考えています。
並べてみると録音データーから1982年録音のケニー・ドリューの「ムーンデザート」がありました。



ケニー・ドリューのおなじみのトリオがデンマーク王率室内楽団のストリングスと共演したアルバムで、この頃まで、もしくは申し越し先まではとても素晴らしいトリオでした。
この後CDの発売に変わっていきますが、この後わずかな時をしてケニー・ドリューのアルバムとはお別れしました。
このアルバムストリングスとの共演ということで、特に特異なアルバムだったかも知れませんが、私は“月の砂漠”ファンですから、購入したのだとおもいます。
上手いピアノトリオがお仕事を上手くしている感じで、だからこのあと別れたのだと思います。

そしてたぶんこれが最後のLPでしょう。
ウエザー・リポートが強烈な方向性の統一をうしなって、魅力がどんどん落ちていったアルバム。
それまでの影響もあり買っていたアルバムで、この次がウエザーの最後のアルバムになりました。(探してもないのでたぶん最後のアルバムは買わなかったのでしょう。)
1曲目いかにもジョー・ザヴィヌルのサウンドですし、その後のザヴィヌルのサウンドにつながっているのですが、ウエザーとして、いつも作り上げていた革新はあるとは思えません。
ザヴィヌル・サウンドが作られる中、大好きなマーヴィン・ゲイの“ホワット・ゴーイン・オン”のショーターのテナーを聴けたのが良かった。
しかしこの後の“フェイス・オン・ザ・バールーム・フロアー”でもショーターはお客さんみたいで、ここら辺で終わったのでしょね。
この後のショーターとザヴィヌルは好みになりますが、私はザヴィヌル系に行って、ショーターが解らなくなる時期が続きました。

どうやら最後はウエザーのLPであったようです。

Sportin' Life / Weather Report
 
 Josef Zawinul(Keyboards) 
 Wayne Shorter(Sax) 
 Victor Bailey(Electric Bass) 
 Omar Hakim(Drums) 
 Mino Cinelu(Percussion) 
  Bobby McFerrin(Guest Vocal) 
  Carl Anderson(Guest Vocal) 
  Dee Dee Belson(Guest Vocal) 
  Alfie Silas(Guest Vocal) 
1984-1985年ハリウッド録音


1. コーナー・ポケット
2. インディスクリションズ
3. ホット・カーゴ
4. コンフィアンス
5. パール・オン・ザ・ハーフ・シェル
6. ホワッツ・ゴーイン・オン
7. フェイス・オン・ザ・バールーム・フロアー
8. アイスピック・ウィリー


コメント
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