私たちは、RoboCup 2012 Mexico の最終日のシンポジウムに参加しました。 これまで、シンポジウムの存在は知っていましたが、参加したことはありませんでした。
シンポジウムなんて・・・研究者や教育者が参加するものであって、一般人には関係無い!
まあ、こんな感じでした。
一日あれば、観光できるし・・・
世界大会のちょっと前に、「シンポジウムの日のワークショップで発表しませんか?」とオファーをいただきました。
(「シンポジウム」はメジャーのイベントで、ジュニアは「ワークショップ」と言うらしい・・・)
世界大会のシンポジウムで発表なんて、普通はできない体験だから、是非子供たちには参加して欲しいなぁ。
と、私は考えていましたが・・・同時に、子供達は断るだろうと思っていました・・・
・・・しかし・・・
私の想像に反して、子供達は「うん、やってみる」と二つ返事でOKしたのでした。
もしかしたら・・・英語での発表であれば辞退したかもしれません・・・でも、通訳するから日本語で良い・・・ということだったので・・・
話内容は、これまでの経験を踏まえたものであれば何でも良かったようなのですが・・・
M&Yとしては、もう決まっていました。
これまで、レスキューA、レスキューB、そしてレスキューC(M&Y語録:CoSpace Rescueのこと)と、全てのレスキュー競技を体験した経験を発表する・・・ということでした。
RoboCupJuniorのレスキュー競技はだれでもが参加できる
今回の発表は、それを証明するための集大成になるものでした。
原稿も、プレゼン資料(PPTファイル)も子供たちだけで作成しました。
ちょっと見せてもらいましたが、プレゼン資料は大変シンプルで「国際大会のシンポジウムで発表するのに、本当にこんなので良いのかなぁ」という印象です。
事前に日本語の原稿を提出したら、大会の前に英語版が送られてきました。
内容についての評価などは無かったようなのですが・・・文句が無いのは、OKということ!?
(と・・・良いように解釈して・・・笑)
とにかく、競技の間は・・・忘れていました。
さて、競技が全て終り・・・いよいよシンポジウムの当日
いつもどおりに、タクシーで会場に向かいました。
会場は、すでに撤収モードに入っており、昨日までのお祭りがうそのようにひっそりとしています。
シンポジウムの会場になる3階に向かいました。
こんな、立看板が置いてありました。
会場には受付があり、スケジュール等を受け取って会場の中に入りました。
中に入って・・・びっくり
立派な広い会場に、聴衆がかなり入っていました。
そのときの発表者は、どこかの研究者で、ネットワーク(の理論!?)について、説明していました。
勿論英語なので・・・絵や図以外はさっぱりわかりません。
M&Yも・・・こんなところで、発表するの!?
とにかく、次の Coffee Break までは、外にでました。
少しスーパーマーケットなどでお土産を買ったりした後に再び会場に戻りました。
そうしたら・・・
さっきほどの会場はメジャーの発表会場であったことが判明しました。
ジュニアのワークショップの会場は、その隣の普通の会議室のようなところでした。
会場に入って、知った顔をいくつか確認して・・・ちょっと安心しました。
ジュニアのワークショップは教育者のセッションと学生のセッション(つまり先生の部、生徒の部)と2つに分かれています。
正式名称は、WEROB 2012 ? Workshop on Educational Robotics と言うものらしい・・・
http://www.robocup2012.org/symposium_werob2012.php
学生のセッションは、3つのチームが予定されていました。
1.Design and Implementation of an Android-Based Omnidirectional Robot for the RoboCup Junior Rescue B Competition
2.Software and Hardware Achievements of RoboTec1 in Junior Rescue A Secondary
3.Rescue A, B to CoSpace: Our RoboCupJunior Rescue Experience
最初のチームは、ブラジルのレスキューBチームである「Emerotecos」でした。
さすがはベストプレゼン賞を貰ったチーム!、というような素晴しいプレゼンを披露しました。
そして2つ目は、メキシコのレスキューAチームである「RoboTec1」でした。
彼らのプレゼンも、素晴しいものでした。
(話している内容はともかく(笑)・・・スクリーンに投影される資料の出来は素晴しい!)
で・・・この2つのチームは、簡単に言えばロボットの説明でした。
つまり、競技のインタビューの延長線・・・
ロボットの特徴や機能、プログラムについての説明・・・
そんな感じでした。
いよいよ最後が、M&Yの順番です。
持ってきた、ちんけなパソコンではプロジェクタに接続できないことなどが、その場で判明して、あわててパソコンを借りたり・・・始まる前から波乱の予感・・・
日本語で良い・・・のですが、「できるところまで英語で頑張る」ということで、英語で説明を開始しました。
まず、最初の画面がスクリーンに投影されると・・・
これまでの2チームの発表資料と明らかにクオリティが違う! (低い!・・・笑)
でも、そんなのお構いなく説明を続けます。
・最初にレスキューAに参加したこと
・その次にレスキューBに参加したこと
・レスキューAで学習したことがレスキューBに役立ったこと
・その次にCoSpace Rescue に参加したこと
・これまでのレスキューの経験が役に立ったこと
・そして今回のレスキューBには、昨年の CoSpace Rescue の経験が役に立ったこと
・レスキューAからの移行はそんなに難しくないこと
こんな内容で説明を進めました。
全体の3分の1位のところで、英語での説明をあきらめて、日本語に切り替えました。
そして、まとめとして・・・
M&Yのコンセプト・・・出来るだけお金を掛けずに、特別なハード技術を使わずに、誰でもが
競技に参加出来る事を実証したい・・・
最後に・・・ロボカップに参加して、得たことを説明して・・・終了しました。
聴いていた外国の先生からも、「良かった」と評価コメントをいただけて、ホッとしました。
とにかく・・・シンポジウムでの発表は無事に終了しました。
セッションが終って Coffe Break に入り、会場が明るくなると・・・
やっと緊張が解けたのかMもYも笑顔になり、他のチームの人達と楽しそうに話したり、写真を撮っていました。
今回も、いろいろな経験値が上昇しましたねぇ。
今回は、観光の時間は少なくなりましたが、シンポジウムに参加できて、本当に良かったです。