ジュニア・ジャパンオープン2015尼崎大会が終了しました。
参加した、チームの皆さん、お疲れ様でした。
そして、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
私は、Mと一緒にレスキューBの運営をお手伝いしました。(最終日はM&Y母もレスキューBの運営)
レスキューBのスタッフは、チ-フの水野先生を含めて主審+副審+集計で8名(最終日は9名)揃っていました。また、これまでにも参加してきた、いわゆる「手慣れた人たち」でしたので、質的にも量的にも全く問題ありませんでした。
競技は3回ありましたが、1回目、2回目は主審と副審が3組、3回目は4組になったので、競技の運営を余裕でこなすことができました。
ルールの疑問点なども、前日に水野先生と明確にしていったので、審判をするのにも解釈がスッキリした状態で臨むことができました。
以下、今回の運営について記載していきます。
・スタート地点の銀のタイル
スタート地点は必ずチェックポイント(つまり銀のタイル)です。このチェックポイントの得点は、ロボットがスタート地点のタイルを離れて、再びスタート地点のタイルに入ったら(ロボット半分以上が入ったら)チェックポイントの得点になりました。
(例えば、1タイル前進+1タイル後退でチェックポイントに戻っても得点)
・被災者発見の得点
ロボットが被災者から15cm以内に停止してランプを5秒間点滅すると被災者の得点になりました。
で・・・ルール上(英語のルール)では、ランプが無くてもレスキューキットを配布することで被災者の得点になるのですが、それが日本語訳に書かれていないことが発覚しました。今回の競技は「日本語訳ル-ルに従う」ので、ランプを装備していないと被災者の得点が入らないことになります。しかし、ランプを備えていないチームは居なかったので問題ありませんでした。
・レスキューキットの配布の得点
まず、被災者の発見の得点がされていることが必要、ということになりました。その上で、動いて(回転して)からキットを落としても良いことになりました。そしてキットを落として被災者から15cmの距離に置ければ得点になりました。傾斜路にキットを落としても配置することはできない(つまり止まらない)だろうから、傾斜路に被災者を配置するのは止めました。
・坂道の上下の踊場からのスタート
ジュニア・ジャパンのレスキューBアリーナは、傾斜路の踊場の部分が30cmバウンダリになっていないので、踊場がどこからどこの領域かを明確にしました。その結果、水平の板の部分を踊場とすることになりました。ルール上は踊場がスタート地点にもなりうるのですが、30cm×30cmのタイルをどのように置くか明確にならないので、踊場スタートはしないことになりました。
また、同様に踊場にチェックポイントを置くことも止めました。
・坂道の得点
上で踊場が明確になったので、特に問題はありませんでした。下の踊場から上の踊場に行ければ「上り傾斜路の得点」でした。同様に上の踊場から下の踊場に行ければ「下り傾斜路の得点」でした。2014年ルールなので転げ落ちても、ロボットが踊場に(半分以上)入れば得点でした。
・スピードバンプの得点
スピードバンプは、世界大会と同様にバンプのあるタイルにロボットが入って、そのタイルからロボットが出ると得点になりました。(バンプを越える必要は無いということ) ただ、なるべく、バンプを越えることが要求されるように通路にバンプを置くようにしようということになったのですが・・・だんだんとその意図は守られなくなりました。とにかく、ロボットがバンプのあるタイルに入って、そのタイルを出たら得点でした。(1つのタイルに3本のバンプがあっても、タイル1枚につき5点)
・平たい板のバンプ
ブラジル世界大会と同じように、平べったい板のバンプも使用されました。これは5mm厚のプラスチックの板を2枚重ねていました。プラスチックの板がとってもなめらかでつるつるだったので、ロボットは大変だったと思います。
・被災者
水野先生がUSBを電源とするヒーター(元はUSBの電気手袋)を用意してくれました。配線をしなければならないのは従来と同様ですが、温度は適切でした。大きさも色もなかなか良いです。1つのUSB端子で2個のヒーターが付いているので、大体4組あれば十分競技ができます。
・脱出ボ-ナス
ロボットがスタート地点に戻ってきて、スタートポイントで停止して探索を終了すると脱出ボーナスになります。この判断は、ロボットがスタート地点のチェックポイントタイルの上で停止してから10秒を数えました。その10秒カウントだけは、競技時間の8分を越えてもセーフにしました。
実際に「埼玉県立川越高校物理部」の一回目の競技で、7分56秒でスタート地点に戻って、それから10秒を数えたので、競技時間は8分06秒と記録されました。
脱出ボーナスは、最終的には審判の判断になります。例えば「各チェックポイントで必ず10秒間停止するようなロボットの場合は、スタート地点に戻って10秒間停止しても、それは脱出ボ^ナスとして認めないよ」と、水野先生が事前に説明してくれました。(実際に、そのようなチームはありませんでした)
大きな障害物
昨年は大きな障害物を置かなかったのですが、今年は置きました。いろいろなものを中野先生が用意してくださったので、その中から大きなパインの缶詰を使いました。2×2のタイルの真ん中に置きました。
総合的に見て、レスキューBの競技の運営は、とてもしっかり、きっちりしていたと思います。