2007年3月18日
本日は、ロボカップジュニアの東京ノード大会の日です。 いよいよ「M&Y」のロボカップジュニアデビューです。 親子共にドキドキしながら会場の東京都立高専に行き、受付を済ませました。
さて、受付を済ませたまでは良いのですが、次にどこへ行けばよいのか分かりません。 受付の人に聞いたら「封筒の中に書いてあります。」と教えてくれました。 確かに中の書類に「西棟3階」とあります。 では西棟は・・・と迷いながらも探して行き・・・やっと西棟3階に着きました。 さてパドックはどこか?これも分かりません。 おそらく「ここ」だろうという部屋がありましたが、何の表示もされていません。 中をのぞくと、参加者らしき子供達がいっぱいいたので、とりあえずMとYに「パドックはこの部屋らしいからここで用意して待っていなさい。」と指示しました。(この部屋の中に、「P1」、「P2」がいたことで安心しました。今回は審判でなく競技者として参加するのですね。)
10:00から開会式ということで、皆で会場に移動しました。 そこに、他のチームのプレゼンポスターが貼ってあり、「M&Y」もあわてて貼りました。 他のチームのプレゼンポスターを見ると、xx年xx大会xx位というような記述が目立ちます。 こんなに何回も出場しているチームの中で初出場の「M&Y」が相手になるのかと不安いっぱいでした。 しかも出場しているほとんどのチームが学校や教室で活動しているようです。 (個人での参加は数えるほどしかありませんでした。)
開会式も終わり、車検や競技の説明も終了して、競技開始までは各自で調整です。 「M&Y」はレッドゾーンをスキャン方式で実施するプログラムを組んでいたのですが、2階の入口と出口が、神奈川ノード大会の競技台と違っていました。 今回の競技台に合わせて変更しなければいけないのですが、あせって、いっぱいいっぱいになったMは、作ってきたプログラムを壊してしまいました。 なんとか修正しようとあせるMですが、どうも思い通りにロボットが動きません。 最後に困ったMは「P1」に助けを求めてプログラムを見てもらい、「ここら辺だろう」というヒントをいただきました。 しかし、結局は時間切れとなってしまいました。
あとは競技順を待つだけ・・・となりました。13:00から競技が始まりましたので、あとは競技台を使わずに調整するか、待つしかありません。 この待っているのが結構つらいです。 なにしろ、今何番目の競技者が競技中なのか分かりません。 今の競技が終了して、審判が次の競技者を呼ぶときに、チェックするしかありません。 「M&Y」は、全24チームの中で5番目に競技をします。 (結構前の方でした。)
いよいよ「M&Y」の順番が来て、競技開始となりました。 早くも1つめの部屋で神の手(審判がロボットを持ち上げる動作)が入ってしまいました。 また、2つ目の部屋では障害物に乗り上げてロボットがひっくり返ってしまいました。 最後に2階に入ったところで、やっぱり期待通りの動きをせず「リタイヤ」となりました。 もう散々な結果です。(早くも、今年はこれで終わりか・・・という雰囲気が濃厚になってきました) 既に、「M&Y」よりも高得点のチームがいることが判明しており、これから競技をするチームもまだまだたくさんいます。 親子でちょっとがっかりして会場をでました。 (今回、写真が少ないのは、私自身がドキドキして写真を撮れませんでした。)
16:00から表彰式が始まり、なんとも重苦しい気持ちで待っていると、なんと2位で「M&Y」が呼ばれました。 どうも、今回の参加者は(神奈川ノード大会と同様に)ほとんどのチームがレッドゾーン対応ができていなかったようです。 なんか東京で2位はラッキーだぞ。 期待していなかっただけに、表彰されて親子で喜びました。 最後に関東ブロック大会への出場権をもらい、最高の気分でした。
ちなみに、セカンダリでは、1位「P2」、2位「LINK」、3位「P1」 の高専の123フィニッシュでした。 すばらしいです。 「P1」のロボットは、とてもLEGOで作成したとは思えないような精密機械のようでした。
成績 1位「飯田橋レスキュー56」 2位「M&Y」 3位「超突猛進」 4位「RCXレスキュー隊」 5位「THE 飯田橋」 6位「飯田橋Re:Q」 7位「みたらし団子」 8位「RISE TaTox」
プレゼン賞「悠々自適2」


東京ノード大会で「M&Y」が使用したロボットは、杉並区のロボットコンテストでYが作成した「高井戸ボロロボット」が原型で、光センサーを3個にしたので、タッチセンサーを設置する場所がなくなり、仕方なくRCXの横にタッチセンサーを付けました。 真ん中の光センサーは設置はされましたが、配線もしてありません。(使用していません) ロボットの組み立てはYが、プログラミングはMが中心となって作業しています。
追補ですが・・・「M&Y」の点数は誤発見2回、進行停止2回の116点でした。(200点満点) 他チームの点数は基本的には分からないのですが、3番目に競技をした「飯田橋レスキュー56」が128点というのは判っていました。 4番目のチームがどうも不参加だったらしく、「M&Y」の競技順は4番目になりました。 後で知ったことですが、競技順の1番目~3番目は中島先生の「トゥルース」のチームだったらしく、優秀なチームがそろっていまいた。 そんなことを知らない私は、前の3チームが良い点数を出していたので、「やっぱりレベルが高いな」と、ちょっと(結構!?)びびっていました。 1番目の競技が「RCXレスキュー隊」で、2番目が「飯田橋Re:Q」ですから。 「M&Y」の競技が終わってしばらくしてから、中島先生がいらして廊下でMに「やあ、どうだった?」と聞いてくれたのですが・・・Mは「障害物でロボットがひっくり返っちゃったし、2階も全然だめで116点しか取れませんでした。」と元気なく答えました。 中島先生は「116点だったら、もしかしたら関東に行けるかもしれないよ。」とおっしゃっいました。 私は、中島先生がMの元気が無いので、元気付けで言ってくれたのだと思っておりました。
セカンダリの競技の審判をレスキュー技術委員の岡田さんが実施しており、セカンダリの競技が終わった後に、「2階のレッドゾーンに障害物を置いてもいいんだよ。 これでクリアできるか挑戦してみなよ。」とセカンダリのチームメンバーに言っていました。 セカンダリのチームメンバーもレッドゾーンの障害物は予想外だったようで、皆びっくりしていました。 「セカンダリは高度だな~」と、私も驚きました。 その時には、後日、大阪での全国大会で現実のものになるとは想像していませんでした。
ロボカップの競技の流れですが・・・
・会場入口での受付 参加費用の支払いと、当日の競技順などの資料を受け取ります。
・パドックでの準備 チームメンバーはパドックに入り、パソコンやロボットの準備をします。 (メンターや親はパドックに入れません) 準備の時間は競技台を使用できる場合が多いようです。 また、この時間にプレゼンポスターを指定した場所に貼ります。 この準備の時間に明るさなどを調整していくのですが、場所によっては時間の経過と共に明るさが変化する場合があります。 可能であれば、競技直前に計測しなおしたほうが良いと思います。
・開会式 当日の注意点などの説明があります。 基本的には聞くだけです。
・車検 ロボットがルールに適合しているか審判が確認します。 (これは結構厳しいです。キチント22㎝に収まっていないと、作り直しをさせられるようです。) その前後に、インタピューがあります。 通常は「ロボットの特徴を教えてください」「どんなところに苦労しましたか」という質問があり、メンバに答えさせます。 (メンバーが複数の場合は、「メンバーの役割を教えてください」というのが定番のようです。)
・競技開始 審判がチーム名(やチーム番号)をアナウンスするので、チームリーダはロボットを持って競技台にいきます。 ロボットをスタート位置に置き、審判の指示でスタートボタンを押します。 あとはロボットの動きをじっと見守るだけです。
・競技が終了したら、審判がその競技の採点結果をチームリーダに確認します。 その採点結果がOKであれば、サインをします。 (もし、不服であれば、ここで抗議をし、説明を求めることができるようです。 あくまでもチームリーダやメンバの作業です。)
あとは結果(表彰)を待つだけです。
・表彰式 成績が優秀なチームが表彰されます。 上位大会への出場権をもらった場合には、出場するかどうかの意志確認が最後にあります。
・次の大会への出場手続き 基本的には、大会運営側にて手配してくれます。 確認や情報が必要であれば、メールで問い合わせがくるので、それに回答します。
あるチームは、競技前に審判に対して、ロボットの「ここを触らないでください」とお願いしたにも関わらず、ロボットを持ち上げるときに触れてしまったようで、それ以降のロボットの動きがおかしくなってしまいました。 そのチームのメンバーは審判に抗議して再競技を主張しましたが、結局認められませんでした。 ロボットを作るときに、触れられてはいけないような弱点をなくすことも大切だと感じました。