京都はほんとに暑い。連日37℃で夏バテ気味。最近エコが流行るのは、世の中が節約に向かっているだけではなく本当に都市が暑いから何か手を打たねばと世の中が感じているからでしょう。<o:p></o:p>
面白い本を2冊読みました。ひとつは「ポジ・スパイラル」 服部真澄著で、エコと資源の両立として「菱」を活用した、海洋利用、政治・研究小説ともいうべきものである。なるほど、こういう手が考えられるのかと楽しめた。作者は国家の陰謀などスケールの大きいミステリーが得意な方だが、ついに環境を題材に挙げ始めたかと感慨深い。軽く読めて、謎も、お色気も入っています。これで洒落っ気があればなという真面目な文体です。<o:p></o:p>
もう一つは「敗者復活戦」高任和夫著 退職、会社とは、男の生きがい、恋、「退屈」、社会貢献など多用な側面を並行するエピソードで語る、これは上手なエンターテイメントです。結末が明るくて笑えます。<o:p></o:p>
エコと高齢化をあわせて読むと世のならいを感じます。薄暗い感じですね。能天気な笑える本とでは本屋ミステリーの「平台がお待ちかね」大崎梢著が楽しめますね。上品で<o:p></o:p>
ユーモアがあり、透明な文体です。夏向きかな。伊坂幸太郎や石田衣良(最近説教くさい中年エッセイストになっているけれど)に代表される爽やか系です。<o:p></o:p>
山岳ものも、愛好者の増加を狙ってか多いですね。「還るべき場所」笹本綾平著は山、友情、女、経営そして生きるとは、と穏やかで考えられる作品です。<o:p></o:p>
流行りものでは、落語ミステリーが最近数冊ありましたが、「神田紅梅亭寄席物帳 芝浜謎噺」愛川晶著は普通のミステリーより落語で大化けの作家では。楽しめたどんでん返し。豊富な知識。落語が更に楽しく聞けます。その他、ハナシがはずむ!笑酔亭梅寿謎解噺 田中啓文著、オチケン!大倉崇裕著などもお薦めできます。<o:p></o:p>
ミステリーばかりかというのもなんですので、「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著もなかなか楽しめる科学ものです。まとまりがないのが難点ですが。ここまで暑いと、外に出たくないのと夜、涼しくなるまで本を読むので7月は読書量が急増しています。<o:p></o:p>
街に出ないと消費が伸びないのですが。<o:p></o:p>