都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

暑いので本の紹介

2008-07-27 08:55:55 | 都市生活

京都はほんとに暑い。連日37℃で夏バテ気味。最近エコが流行るのは、世の中が節約に向かっているだけではなく本当に都市が暑いから何か手を打たねばと世の中が感じているからでしょう。<o:p></o:p>

面白い本を2冊読みました。ひとつは「ポジ・スパイラル」    服部真澄著で、エコと資源の両立として「菱」を活用した、海洋利用、政治・研究小説ともいうべきものである。なるほど、こういう手が考えられるのかと楽しめた。作者は国家の陰謀などスケールの大きいミステリーが得意な方だが、ついに環境を題材に挙げ始めたかと感慨深い。軽く読めて、謎も、お色気も入っています。これで洒落っ気があればなという真面目な文体です。<o:p></o:p>

もう一つは「敗者復活戦」高任和夫著 退職、会社とは、男の生きがい、恋、「退屈」、社会貢献など多用な側面を並行するエピソードで語る、これは上手なエンターテイメントです。結末が明るくて笑えます。<o:p></o:p>

エコと高齢化をあわせて読むと世のならいを感じます。薄暗い感じですね。能天気な笑える本とでは本屋ミステリーの「平台がお待ちかね」大崎梢著が楽しめますね。上品で<o:p></o:p>

ユーモアがあり、透明な文体です。夏向きかな。伊坂幸太郎や石田衣良(最近説教くさい中年エッセイストになっているけれど)に代表される爽やか系です。<o:p></o:p>

山岳ものも、愛好者の増加を狙ってか多いですね。「還るべき場所」笹本綾平著は山、友情、女、経営そして生きるとは、と穏やかで考えられる作品です。<o:p></o:p>

流行りものでは、落語ミステリーが最近数冊ありましたが、「神田紅梅亭寄席物帳 芝浜謎噺」愛川晶著は普通のミステリーより落語で大化けの作家では。楽しめたどんでん返し。豊富な知識。落語が更に楽しく聞けます。その他、ハナシがはずむ!笑酔亭梅寿謎解噺 田中啓文著、オチケン!大倉崇裕著などもお薦めできます。<o:p></o:p>

ミステリーばかりかというのもなんですので、「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著もなかなか楽しめる科学ものです。まとまりがないのが難点ですが。ここまで暑いと、外に出たくないのと夜、涼しくなるまで本を読むので7月は読書量が急増しています。<o:p></o:p>

街に出ないと消費が伸びないのですが。<o:p></o:p>

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エコのトレード・オフ

2008-07-21 10:23:02 | 都市計画

暑い。昨日の京都は37℃を越えた。湿度が低いのでまだ過ごせたが。外でテニスや自転車で出ると、まとわり着く暑さを感じ、日差しが強く日焼けで腕が痛くなる。いよいよ温暖化かと感じる。

車はガソリン高騰のためか少なく感じるが、家々のエアコンは大活躍しているため、排熱を感じる。そういえば、オフィスの温度を28度にするのは生産性の低下があり、エコ対応のコストとトレード・オフであるとの研究が「クールビズ「28度では能率低下」…日本建築学会調査」として記事にまとめられている。http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080718-OYT1T00461.htm

冷房温度を下げ、仕事の効率を上げ早く帰るほうがトレスたまらないのではないか。とにかくエネルギー節約をいう見方の陥穽を述べておりけだし卓見である。

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モディリアーニの展覧会であるが、国立国際美術館(大阪・中之島)で見ました。作家の人生とそれにそった時間軸での展示は見ごたえがありました。それでもやはりのめりこめなかったですね。ローランサン肖像がありました。彼女の絵も様式的ですが、和めるものがあります。モディリアーニはなにか入り込めないものがありました。好き嫌いの問題でしょう。建築はシーザー・ペリの設計で地下の建物です。入口のトップライト、階段の意匠、材質が昔の未来都市(Yesterday’s Tomorrow)のようで感心しました。ムーアの彫刻も良かった。それにしても交通の不便な立地でした。<o:p></o:p>

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祇園祭

2008-07-21 10:12:44 | 都市生活

祇園祭のお囃子が聞こえる。この季節は暑い。なんともしがたいのでテニスの後、公共経済学を読むべくしているが全くはかどらない。京都の夏は沖縄より暑いが海はない。気分を変えに自転車で近くの居酒屋で一杯と思ったが、ぼたん鱧もいまひとつ食べたくない。夏バテであろう。ひろうすもなあ。てっぱい(九条葱のぬた)なら佳いがこの暑い中、走るのもなあ。

閑話休題、来週はモディリアーニの招待券があり楽しむつもりだ。芸術について考えてみた。芸術が「感動」であるとしたらピラミッド(当時は黒曜石が表面に張ってあり黒いつるつるの四角錐であったらしい)が元祖となろう。いわゆる無常に対する「抽象」の永遠性がある。(抽象と感情移入:ヴォリンゲル(小林秀雄の孫引き)参照)これに対し、モディリアーニは、様式を作ろうとして認められなかった作家らしい。話しによるとネイティブ・アフリカンの影響もあるという。様式で有名なのはゴッホがある。10代には無条件で感動したが、いまはどうも受け付けない。様式と描きたい熱意は感じるが「居心地」が悪いと感じる。感情移入とは芸術家の体験の追体験であろう。若いときはなかなかできなかったが、最近は本や周辺情報のおかげでできるようになった。となるともっと面白く、穏やかな芸術家を体験したい。モディリアーニやピカソはどうも様式を作ることが目的のような感じがしてどうも好んでいない。モディリアーニの実物は殆ど見ていないこともあり楽しみである。

 

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都市の暑さ

2008-07-06 13:48:10 | 都市生活

暑くなってきた。考えるより、仕込みの読書としよう。

街並みを初め、公共投資を考えるため、高名なスティグリッツの公共経済学(上下)を読み返し始める。併せてクルーグマンの空間経済学も読もうと思っている。

それにしても暑い。祇園祭のお囃子も聞こえ始めている。もう夏である。「夏はすべてを焼きつくす」季節でどうも考えがまとまらない。

最近、経済で原油の高騰が問題になっている。エコで経済発展の投資が少なくなり、希少資源へ投資が回っているのかと思う。これからは自動車より自転車の時代だろう。私は6年前に自動車を売り払ったが別に不都合はない。(子供が大きくなったからでもあるが)。京都の街は道が狭く、空気の滞留が悪い。路地で車の渋滞に出会うとエンジンとエアコンの熱気でそれは暑い。当たり前だが、車のエネルギー効率は10%以下で、その他の殆どは熱である。車が10キロ/リットルの燃費とすると、1kmの街路で時間500台の通行があると500リットル/時間の消費があり、90%が熱となると3.4cal(14GJ) 4メガワット相当となろう。つまりはmあたり4キロワットの電熱器がついているようなものだ。

(ガソリン1リットルは7.5calとした。なお人体も50KWくらいの発熱量という)

こう考えると車で暑いのは良く分かる。

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