東京藝術大学の学術博士第一号との経歴だが、文章、内容とも難がある。まずは、加法混色(光)と減法混色(絵具)の違いが明解でなく、この2つの関係も明解に示していないため論拠の基礎が弱い。このサイトを熟読するのが分かり易い( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2 ) 特にP22において減法混色なのに「赤と緑を混ぜると、黄色になります」は間違いだ。出版に値するのだろうかと疑念を抱く。P34は光の加法混色を述べているが、この図示なら一見して分かる。( http://tomari.org/main/applets/iro/gen.html )
その他も散漫な内容であるが知見として
・点描は光の混合、目の中で混色
・面色の事例はフォンタナの切り裂き
・ゴッホの「烏のいる麦畑」のモノクロとカラーの対比は奥行感が違う(前に出る色、後退する色の実例)
・へリングの4原色の四角→これは面白い
・イッテンの色相環→着想が良い
とてもではないがお薦めできない、出版に値すると思えない
その他も散漫な内容であるが知見として
・点描は光の混合、目の中で混色
・面色の事例はフォンタナの切り裂き
・ゴッホの「烏のいる麦畑」のモノクロとカラーの対比は奥行感が違う(前に出る色、後退する色の実例)
・へリングの4原色の四角→これは面白い
・イッテンの色相環→着想が良い
とてもではないがお薦めできない、出版に値すると思えない