暑い、拝観方式が変更され予約枠が少なくなり、当日枠が設けられる。当日の受付は北側の穂垣と桂垣の境目あたりにテントで。係員2名で対応。
案内は初めての方で名札が無し、経験はあるようで人数不足に対応か。50分の案内で、賞花亭と御越寄が省略されていた。案内は短めで、歩くのはゆっくり。27人のうちアジア系と欧米系が多く、写真に夢中のアジア系のマナーが悪く苔を踏む。
猛暑と雨がないため、苔が悲惨。土橋の欄干は苔は剥げ土が見えて崩れている。松琴亭から螢谷の苔も植えたのに剥げている。拝観人数が増えるなら、もっと管理にお金をかけないと値打ちがない。
さらに苔を踏む拝観者が多くなるなら「桂離宮は飛び石など、足の裏で楽しむお庭」として、石の上を歩かないと損だという教えと、「ここの石が高いのはお客をお迎えする主人の位置」(雲井の杜若あたりの青石)とかの解説をすると良いかも知れない。今や当たり前の京都の猛暑から桂離宮を守るにあたり、苔の保護のため、拝観者のマナー育成か手入れ予算が急務だ。(心からお役に立ちたいと思う、サポーターの設立はどうだろうか)
百回近く拝観していると理解に段階があると気づく。第一段階で平面図が頭に入る。つぎの第二段階ではパースが入りヴィスタの変化を覚える、現在の第三段階では足裏の感覚と微妙な視点の変化だ。合わせて四季の変化や気候(晴天、曇天、小雨、大雨、雪 など)の違いも体感できる。
もともと都市計画やマクロ経済という巨視派であるが、桂離宮の小さな世界はやすらぎだ。修学院離宮はマクロ寄りで、構成も変容し西浜の景観は良いがあまり楽しめなくなってきている。歩き回る体力の衰えかもしれないが。
とにかく猛暑で疲れた。修学院離宮に行く体力を失い、残念だがお預け。京都の夏は体も心も焼き尽くす