船場は通(東西方向)が4間(約8m弱)、筋(南北方向)が3間(約6m弱)で、さらに軒切りもしたが狭い。現在の京都洛中の街路とほぼ同じ幅員だ。一方通行が多いのも同じだ。
また街区は、京都の40丈(120m)角に対して、40間(75m程度)と6割のサイズだ。
しかし、船場は卸売りが多いためか、車優先で交差点に一時停止がない。いちいち止まってはいられない「イラチ」と街区のサイズが小さいからだろう。京都の洛中、特に田の字地区では20km制限かつ交差点の一時停止が「歩くまち」として徹底している。( https://www2.city.kyoto.lg.jp/shikai/img/iinkai/machi/H28/data/290316machi-02.pdf )
そのため、京都に慣れて、船場の道路を渡っていると、結構な速度で自動車が巻き込むように曲がってきたり、加速してお脅しに来たり、クラクションを鳴らされたりと危険かつ、不快だ。折角の歴史建物をのんびり見て歩く環境ではない。
容積率向上、歩行者空間の確保などで船場建築線が指定されているが、歩行者空間の連続確保は十分とは言えない。( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejipm/68/5/68_I_831/_pdf/-char/ja )
都市観光を誘致するなら、歩行者空間の確保と、交差点での安全確保が欲しい。更に、本町では都心居住も多いため、ハンプやバンプによる積極的自動車速度低下や居住ゾーン明示が欲しい。
御堂筋の歩道の自転車も問題で、後ろからひゃっとする追い越しと追い抜き、角での出会いがしら、駐輪など問題が多い。その割に、御堂筋は44m(24間)と広いが未だに自動車から歩行者・自転車志向に活用が変化していない。(遅々として進んでいない)
大阪を歩くなら、船場より谷町など歴史の多い上町台地が好きだ。京都は都心観光で集客したが、大阪では課題が多すぎるのと行政対応が遅すぎる
歩くならゆったり歩ける京都の田の字地区か大阪の坂と歴史のある上町台地がおすすめだ。そういえば、神戸はアーケードか今は補修工事中のモトコ―しかぶらぶら歩いた覚えがない
歩いて楽しくない街はこれからどうだろうか