都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

外来語標記

2008-11-30 14:35:30 | 趣味

 この前、京都グルメ ブログの珠玉「関谷江里の京都暮らし」の言葉の指摘に<o:p></o:p>

http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/ )にボージョレの発音についての記事があった。最近ボジョレーと書かれているのが多かったので我が意を得たりという感がある。引用するが<o:p></o:p>

「ボージョレ・ヌーヴォーと表記・発音いたしましょう!~ Beaujolais nouveau 、ボージョレ・ヌーヴォーって読めますよね?」とある。<o:p></o:p>

 お酒ではthree-martini lunch (昼食営業)の訳も、マティーニ(標準) マーティニ(早川のミステリで多い) マルティニ(現地ではこういったように思う)もどれなのかな。まあアメリカでは車のPorcheも「ポーシェ」だから色々あるのかもしれない。<o:p></o:p>

感じるのは同じ言葉でも、Mobile は石油は「モービル」、携帯は「モバイル」、Ironもプレスは「アイロン」、ゴルフは「アイアン」、Microも「ミクロエコノミクス」と「マイクロエレクトロニクス」(英語と米語か)がある。まあまあという感じもする。言葉は転化すると思えば良いのか。<o:p></o:p>

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大阪市の美術品ストックについて

2008-11-30 13:56:54 | 都市計画
<o:p>

<o:p>  </o:p>大阪美術館が中ノ島に計画があるが、来年までに作らないと国に違約金を払う必要があるらしい。これは段取りがおかしい。もともと美術館はコンクリートのアルカリを抜くために1年前の建物竣工が必要と聞く。中ノ島に美術館を集中させる構想は確かに価値がある。但し、間に合わないなら、持っている展示物を展示しないという機会損失を考え、オフィスに仮設を作るのも一案だ。<o:p></o:p>

美術館は儲からない。それでも作ったのが、東京駅前のブリジストン美術館で都心のオフィス利用であるが、東京駅での文化の顔となっている。ボストンではイザベル・ガードナー・ミュージアムというのが高名なボストン美術館の近傍にあり、素晴らしい美術品を古い邸宅に、額にガラスもなしで展示している。( http://www.gardnermuseum.org/ The Concert (Vermeer:フェルメール) が盗難にあった。それでも展示していた見識は立派である)有名な都心美術館ではNYのMOMAがある。ここでも、額やガラスはなしで、高名なモネの睡蓮の部屋には、ベビーバギーも入っていた。(但し「個人の責任による」と書いてあり何かあったら相当なものだろうが)ここはミュージアム・ショップも有名である。<o:p></o:p>

( http://www.moma.org/collection/conservation/unveiling_monet.html )<o:p></o:p>

 あくまで仮設としてでも、大阪では梅田に北ヤードなどの開発がある。このうちの相当のオフィスを借りて空調管理とセキュリティ管理をしたら「便利で楽しめる」美術館が当面出来あがる。若し資金の調達が必要なら、美術館スポンサーをつのれば良い。(芸術の売り方―劇場を満員にするマーケティング:ジョアン・シェフ・バーンスタイン など参照)。それが無理なら、大阪市役所の一部を利用し、現入居部門が一般オフィスを借りるという案も可能性がるのではないか。<o:p></o:p>

 誠に名画をお蔵にしているのは残念で、都市として文化の発信、集客、利用者満足度の低下である。また社会的な損失であるともいえる。観光都市を考えるなら、積極的な代替案の検討が「早急に」欲しい。(個人的には見たい絵が多いのも事実であるが、大阪都心で夜22時まで開いている美術館などあればお洒落で嬉しい)</o:p>

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WTCを更に:活用方法

2008-11-30 13:55:51 | 都市計画

とある方から、府庁がWTCに移転したら大阪市が戻ってくるから良いではないかというお話があった。確かにWTCには1.5万坪程大阪市が入居している。大阪のCBDに還る場合は、 共込み1.5万円として27億円/年となる。それなら、WTCの利用を考えよう。幸い住宅が周辺に多い。定住人口、計画人口は不明であるが、あの新浦安でも奥様が働く、コールセンターの需要が強かった。もともとハイテク関連のコールセンターは高学歴主婦の多い中央線、京王線に集積があった。WTC周辺でも遜色は無かろう。是非、関西の「高度コールセンター」の中核となって頂きたい。そのためには託児所が必須である。なお、主婦の労働力化はアメリカでも見られ、所得の拡大に寄与してきた。日本も人口減少でもあり、女性の労働とその環境整備はコンパクト・シティの関西のほうが対応しやすいのではないか。<o:p></o:p>

 都市の特質を生かし、都市間競争に優位な戦略が望まれる。<o:p></o:p>

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素晴らしい紅葉

2008-11-30 13:05:06 | 都市生活

例によって、昨日はテニスだの、雨上がりに上賀茂に行ってスケッチ(濡れた柿の艶はたまりませんぜ)などしていた。本日はその雨上がりをうけ素晴らしい紅葉で陽を受けた東山の色彩、稜線の重なり、まさしく日本のサント・ヴィクトアール(ゼザンヌ晩年の連作:ブリジストン美術館にもあり)であると感じる。澄んだ空気の青(スカイブルー)と紅葉のヴァーミリオン(朱色:黄と赤の間)、アンバー(琥珀色:深い黄色から褐色)、暗いオリーブの三色が競いあっている。その上に雲の陰が動き変化するので見ていて飽きない。どの景色を描こうかと悩むくらいだ。<o:p></o:p>

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長期なのに運用損はどうして  土性骨ある著作:ラーメン屋vs.マクドナルド

2008-11-29 17:04:09 | マクロ経済

<o:p></o:p>

大学と某金庫が莫大な運用損だということだ。長期運用なのに何故か。焦っていたのか。焦るとだまされやすくなるが。それにしても運用担当者の専門能力はどうなんでしょうね。<o:p></o:p>

先日、REITが1/3となったと書いた。これらのファンドでも次の波が20年後(クズネッツサイクル)であるとしたら ファンドの存続を前提に、20年で3倍なら年率5.6%である。しかもインフレ・ヘッジ機能がありポートフォリオで相応の配分があっても良かろう。<o:p></o:p>

 今週は「ラーメン屋vs.マクドナルド」(竹内正治)を読んだ。アメリカ人にひるまず「土性骨」がある。その中に「ミニハゲタカで気分を変えよう」とあり日本の市民が今は安いアメリカのREITに投資をしてはそうかとの提案がある。素晴らしい指摘である。悩むより、日本の貯蓄を有利な運用に回すべきである。しかもこの著作には、日本は「危機」、「崩壊」が溢れるとある。暗くなったばかりではいけない。希望はエンジンとなる。もっと日本経済は、政府の財政赤字以外は健全であると信じよう。<o:p></o:p>

ところで、「土性骨」とか「コッテ牛」はなんなんでしょうね。関西再生ならコッテ牛と生のチエとテツが出演するお店でホルモンを食べてみたいな。<o:p></o:p>

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とことんカキフライに振られた

2008-11-29 16:34:45 | 食べ歩き

今週はカキフライ狙いで中京区のクルートに行くも、「無かった」。美味しそうな、ビフカツ(950円)に。薄かったのでいまひとつ。昔、1988年に店を閉じた難波新地のABCのビフカツが懐かしい。(池波正太郎「むかしの味」にも写真付きである)クルートは中京の誇りのようなお店であるが、ご夫婦でおやりでありお忙しいお店だ。しかしお客様はなごんでいるゆったり系です。3時ごろの遅めランチがお奨め。<o:p></o:p>

 和食では、梅田は例の北新地女王様のお店には行けないので、魚料理の「銀平」に行く。焼魚定食は鯵の干物と鯖、これに白菜のお漬物と豚汁、炊き立てご飯がつき1,000円。美味しい鯵と鯖であるが塩がきつく感じた。魚の脂と豚汁の脂が重なりどうもぼやける感じがする。お刺身が佳いかな。できれば500円でお漬物、豚汁、ご飯で良いのですが。お漬物は昆布をおごっているのか粘りがある。塩分は薄め、お醤油なしのほうが美味しい。(お醤油は重い味であり、できれば軽やかなマルキンあたりが良いかな。出来れば柚子などの香りも欲しいな)<o:p></o:p>

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「歳出の無駄」 井掘利宏 を読む

2008-11-24 11:34:30 | マクロ経済

 東大の教授で公共経済学(スティグリッツの名著あり)がご専門のようである。無駄を「絶対」と「相対」、「結果としての無駄」に分け、「絶対的な無駄はコストの比較なしに定義できるとある。次の相対的無駄は公共サービスの便益がその財政調達費用(コスト)より小さい」とし、更に「結果としての無駄」として「事前には必要な歳出が事後的に不必要」としている。例示は<o:p></o:p>

     絶対的な無駄(1):公共サービスの質を落とさないで削減できる歳出<o:p></o:p>

     絶対的な無駄(2):歳出自体がマイナスの便益(過剰な公務員の福利厚生費用、諫早湾の干拓 等)<o:p></o:p>

     相対的な無駄: コストが掛かりすぎの青函トンネル等<o:p></o:p>

     結果としての無駄:大きな災害への備えで見積り違いによる無駄<o:p></o:p>

なかなか良く分類されている。<o:p></o:p>

 私なら、マトリクスで、縦軸で政策の評価を、「マイナス効果」か「非効率」に分類し、横軸が「運営(フロー収支)」、「投資(ストック)」 に分けて分類したい。「マイナス・運営」が③赤字運営の設備、「マイナス・投資」②諫早湾のダム、「非効率・運営」①高すぎる運営、「非効率・投資」④事業性・効率性に欠けた投資(調査が不十分でバイアスが掛かっているもの)と分類したほうが分かりやすいと思うがどうだろう。<o:p></o:p>

 著者は「第七章 無駄を削減する方法」で無駄をとりまとめている。但し、前記分類との相関が明らかでない。無駄の分類をしたなら、その結果、対処方法など連続性が欲しい。(できれば検討過程のフローがあれば当方のような浅学菲才には助けとなる)<o:p></o:p>

 このような著作はこれからの低成長時代に効率的な公共投資はなにか、小さな政府とは何か、地方行政とは何かに大いに寄与する。もはや大型プロジェクトでなく、小さく、あるものを使いながら、地道に良くして行く政策が求められよう。<o:p></o:p>

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京都でお絵かき

2008-11-24 10:57:10 | 都市生活

今日は天気も良いし、紅葉でもあるのでかねて目をつけていた上賀茂の柿を描こうと自転車行った。朝早くなのは、西向きなので光が午前中のほうが良いこと(光を受けた柿の艶はたまりませんぜ)、人通りも少なく集中できることがある。<o:p></o:p>

酸茎(すぐき)の漬込みもやっているお屋敷の裏を描こうとしている。1時間ほど鉛筆でスケッチしたが、座っているのがコンクリートなのでお尻から寒さが染みる。ひいていたのが古新聞で、もっと持ってくれば良かった。柿の熟度(もっと紅くなる)、抜けるような青空との対比がいまひとつでもあり、柿の色づく来週まで順延。(防寒対策を念入りに)それにしても上賀茂の街並みは穏やかである。ふらふらと南に向かい、北山通りで高松伸作WEEKが不動産会社管理になっており地下の理容店を残しテナントが無かった。近くのSYNTAXの様に建替えになるかもしれない。久々に建物を見てみると導線が別れ使いにくそうで、鉄部は錆が目立っていた。こんなディティールに「神は宿らない」ぞ。悔しかったら、40年持つビルを設計してみろと思った。(あくまで私見だが、同氏は最近作風を変えているようだとしても、建築には社会的責任がありむやみな建替えにつながる設計はエコではないぞ、そして街並みも考えて欲しいものだ)<o:p></o:p>

京都一番の心がたゆたう本屋、それは恵文社である。品揃え、センスに堪能した。(どこか明るいと良いな)その後、中京区での古本市を覗いたがいまひとつ。10kmくらいポタリングで疲れてしまいまいした。(途中でカンパニョーロの古いレコードかコーラスセットのレーサー(自転車)を見た。後輪が今では珍しい平面カーボン張り合わせ(昔はタイムトライアル用)でチューブラータイヤなのが素敵でした。なおこちらはミシュランの38B<o:p></o:p>

窓からの東山は数年ぶりにお色が美しい。<o:p></o:p>

 

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賃料とキャピタルゲインが不動産価格を決める

2008-11-23 14:08:14 | 都市計画

最近、JREIT(不動産ファンド)が下がり、1/3程度に急落しているとある。これは当然だ。REITはミドルリスク・ミドルリターンなどと書かれているが、不動産は不動産なのでハイリターンである(だから運用には専門家が必要となっている)と思っている。<o:p></o:p>

 現在、賃料が下落し、空室率も上がる見込みである。一例として、開発期間も入れて稼動後10年間保有の利回りが6%程度の案件であるが、想定値の変動予測が下記のとおりあるとして<o:p></o:p>

賃料が10%低下すると1%強利回りが下がる<o:p></o:p>

空室率が10%増加しても1%強利回りが下がる<o:p></o:p>

想定のキャピタルゲインが1%下がると、期待利回りが1%当然下がる<o:p></o:p>

となる。今、賃料が10%下がり、空室率が10%上がり、キャピタルゲイン1%の低下とすると3%に利回り低下となり、6%の利回りが3%(6%-3%)に下がる(半減 3%÷6%)こととなる。となると要求利回りが6%であったなら、不動産ファンドの価格は半分になる。(利回りは倍になる)<o:p></o:p>

 更に、社会心理的に不動産のリスクプレミアムが1%あがる(リスクが大きいと判断される)と3%の利回りで7%(6%+1%)の利回り価格となりファンド価格は43%(3%÷7%)となる。<o:p></o:p>

上記の仮定条件の変動は今のところペシミスティックであろう。つまり不動産ファンドの価格変動はオーバーシュートかも知れない。だが空室率が10%も急増は考えられないが、賃料は変動すると市場が見ているのであろうか。またはキャピタルゲイン(ロス)が更に大きくなるという見方かもしれない。不動産投資プレミアムも相応の大きさかもしれない。(このあたり修正していくのは神の見えざる手であろう)<o:p></o:p>

これらのことを勘案すると、不動産ファンドの価格は景気変動を増幅し影響を受ける投資であることが理解されよう。それにしても、変動幅が大きすぎる感がある。<o:p></o:p>

結局、不動産とはテナントからの賃料をビルを通し受け取る仕組みと思う。賃料・入居率というのは経済変動が大きく、基準とする国債の利回りも変動する。そしてビル運営と賃料という果実を得るため生産としてコストと手間が掛かるものである。
 これに対し、証券やデリバティブでは金融工学も、不動産金融工学もまやかしでしたね。金融「鞘取り」、で格付けは「公平性の問題」、アメリカの投資銀行と監督庁の人的関係。金融のCEOのボーナスが50億円を越えているとのこと。これにストックオプション(今は株が値下がりだから無いだろうが)もあれば例の音楽プロデューサー(収入合計は200億円超らしいが)も唖然でしょうね。<o:p></o:p>

不動産には不動産のリスクと特色がある。良いデザインと立地でテナントを実直に丁寧に扱うビルが長期的には安定し、雇用人口を確保し、まちづくりにも寄与すると考えている。

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新しいお店にトライのカキフライ、雑記

2008-11-23 14:07:01 | 食べ歩き

今週は、中京区のある洋食屋「K」で裏メニューのカキフライを頂くつもりが、何故かお休み。ついで、東山区の有名店の「小宝」に開店前から待つも、なんと1時間待ち。げに恐ろしきは紅葉の観光の方々。乱れ飛ぶガイドブック、すし詰めのバス、剣呑な雰囲気の駐車場入口。よって探検できずの結果。<o:p></o:p>

 うどん屋の中華そばは、あるブログの中に光屋(七条大宮)が紹介され、看板に中華そばがあるので行ってみたら、今はないとのこと。やむなくきつねうどん(500円)を頂くが、麺に腰がありませんでした。お葱を斜めに切ってあってお出汁とお揚げで美味しい。<o:p></o:p>

中京区のはふうでカレー(1,050円)ねっとりした欧風のお味が、さらさらとインド風に変化していました。浅草の「レストラン大宮」を思い出すお味です。(大宮自体はランチ以外をお奨めは致しませんが)お肉も脂大目の角切りから赤身の薄切りに変わっていました。なお、付け合せの福神漬けは存続、惜しくも、らっきょがなくなり残念。相変わらず玉ねぎ大目のサラダとドレッシングが食欲を誘う。<o:p></o:p>

 大阪は本町の問屋街の路地(?)にある屋台のような炉端焼きワコーに25年ぶりに参りました。雰囲気は恐ろしいことに変わらず。だが、最近の真冬の気温を受け寒い寒い。いくら飲んでもまだ暖まらないというなか、大蒜味の牛肉が秀逸でした。期待の穴子は大きくていまひとつ(メソみたいな小ぶりで金沢八景野島や高砂のような味が濃いのが好みですので)。四半世紀変わらない繁盛ぶりは偉大だ。<o:p></o:p>

 大阪の天六のつけめん、群青に訪問。720円とお安いのに自家製麺で3玉まで食べられます。麺は極太で漬け汁は濃厚、卵まで入っている。美味しいのだが、量も多いのだが、何か物足りない。東池袋の大勝軒やごとうを思い出す。味が直裁なのかな。もっと、雑味やしつこさが欲しいかな。(化学調味料を使っていまいからだろうけれど)酢と大蒜、豆板醤などを使えば広がりが出るのでは。

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交易利得とは:新聞は脅かさないで

2008-11-22 16:01:07 | マクロ経済

1117日の夕刊、「交易利得」が31兆円ほどマイナス(内閣府「国民経済計算」)だとの記事があったが、不安を無用にあおる記事ではないか。同日、GDPの発表があり、マイナスであり「不況(recession、もっと恐慌になるとdepression か)」との記事が掲載されている。初めて、「交易利得」をよく調べると、ある年度を基準とした、輸入価格と輸出価格の変動差異という。つまりは原油高などで前より「損」をしているという結果らしい。GDPと同じくいうのであれば純輸出(Nx)を言うべきだろう。これは今でも30兆円はあるはずだ。<o:p></o:p>

新聞は「株安・円高」で騒ぎすぎであろう。前は「株安、債券安、円安のトリプル安」で日本パッシングと書いていたはずだ。考えてみよう、アメリカは、不況の上、株安、ドル安(つまりはインフレの危険性)、その上輸入超過(Nxがマイナス:海外からつけがある状況)、そして財政赤字。これに比べると日本はよほど良い。その上貯蓄がある。これを使わない手はない。<o:p></o:p>

アメリカでは今やノーベル賞のクルーグマン(朝日新聞記事)も、財政赤字にかかわらず財政政策の必要性を説いている。これはオークンの法則(失業率変化と経済成長率の負の相関)に基づくもので、要は財政政策とその波及効果で失業率を下げ、GDPギャップを縮めようという考えだ。(今では長期フィリップス曲線(インフレと失業率のトレードオフ)ではなく、経済学の根拠はオークンの法則となっていました)ここでも、有効な公共事業の投資先が少ないこと、波及効果がそれほど見込めないことを問題に挙げられていた。そして「今は財政赤字も横においておくべきだ」とあり、アメリカの経済が深刻な状況にあるのが分かる。<o:p></o:p>

日本はまだまだ良い。昨日あたりの新聞だとカルチェ(Cartier)も値下げするそうである。銀座に軒並み出店したスーパーブランドもこの有様である。次は、材料価格も値下がりで、うどんも下がるだろうか。住宅下がり、地道に貯金されてきた方には返って良いのではないか。経済記事に流されるのは止めよう。ゆったり、ユニクロを着て、近所を家族で歩くのも面白いのではないか。<o:p></o:p>

忙しい金持ちより、のんびりした時間持ちに。<o:p></o:p>

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エコ、都心居住、長持ちの波が自動車産業を転換

2008-11-16 09:56:18 | 都市生活

かつてアメリカは鉄道大国であったと聞く。1900年代には栄華を誇った。プルマン社にはCompany townという職員の街まであった。かつての大企業の社宅も顔負けである。その後、1956年の法整備により進められた州間高速道路網の建設が始まり、自動車のBig Threeは大型車を高いのから安いのまでフルラインで作り始める。<o:p></o:p>

相前後して。持ち家促進による郊外住宅の隆盛や人権運動の反動のような白人流失(WhiteFlight:1954~と定義されているようだ)、都心の荒廃と再開発(Federal Bulldozer1949-1962)(MITの本がありますhttp://mitpress.mit.edu/catalog/item/default.asp?ttype=2&tid=4666)の時代で、都心のデパートからは「夢が無くなった」<o:p></o:p>

そのかわり、ショッピングセンターもカリフォルニアにストリップモール(?)だったか、大通り沿いにバイパスを作って商店を並べたものが出来たのがこのころ。(資料散逸)<o:p></o:p>

このように郊外、車、ショッピングセンター(大量買い)の相互発展時代が始まった。日本では遅れて1965年ごろからであろう。(千里ニュータウンとエキスポ、トヨタ・カローラは66年発売)<o:p></o:p>

それが、エコと石油高騰のあおりで、本年のカー・オヴ・ザ・イヤーもトヨタのiQという超小型車になり、車もハイブリッドのプリウスが映画俳優にも大人気で、Mercedes-BenzBMWですら大型車は売れない、買わない、イメージ悪いとなっている。なお、初代のカローラは700kgくらいで、長さ4m、幅1.5m である、ちなみに現在は4.35m1.7m1,000kgであり、重さは大体1.5倍になっている。(計測方法が違うのと、安全基準、エアコンの付加などもある)要は、だんだん小型車も大きくなったのである。(実はポルシェ911も馬力は当初から3倍になっている。そんなに急ぐか)<o:p></o:p>

都心居住では自家用の所有は基本的になく、カーシェアリングかレンタカーで充分である。(なお、都心立地のマンションは周辺に「街」がないので車は必要か)そのため、交通機関で自転車、バス、LRTのようなものが充実して欲しい。特に、バスは「騒音」、「排ガス」、「デザイン」に問題がある。ミニバンのような乗りやすいものは出来ないのか。また自転車で後ろを走ると、その排ガスは未だにどうなっているのかというくらい黒煙があがる。京都では市電の復活を大いに望む。<o:p></o:p>

さて、自動車産業の代替であるが、アメリカの軍需産業、日本の土木建設産業はGDP1/6くらいである。アメリカはこれを技術移転しハイテク(インターネットももともとDARPA(陸軍研究所))や航空機産業に生かしている。日本では住宅・ビルのリニューアルが盛んであるがこのように「長持ち」の産業を育成してはどうだろう。もちろん、歴史建物の保存・修復、景観やまちづくり計画にも寄与する。<o:p></o:p>

長持ち産業として、修理・修復専門の技能育成や中古市場の育成も良い。良いものを長く使うのは歴史の伝達でもある。例えば、私は20年を越える趣味の自転車と部品を5台持っているが、ちきんと手入れをしておりちゃんと動く。買ったときは相当高額であったが、メンテナンスの楽しみもあり趣味にもなる。また、相当古いオーディオも使っているが愛着がある。直して長く使うのが良く、そのためには小さなお店が街中に欲しい。(但し、一部お金持ちマニアのお店はどうかな。お金にものをいわせたVintage AudioBicycleが多いかな)<o:p></o:p>

日本も低成長の時代だ。やっとアメニティとして街並み景観、歴史建物を楽しむことができるのではないか。所得より、生活に、買い替えより、長持ちを楽しむのが良いと思う。<o:p></o:p>

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大阪市のウォーターフロント:西道頓堀界隈

2008-11-15 19:54:43 | 都市計画

バブルの前、1986年ごろ、東京は芝浦で、インクスティック、タンゴという運河のウォーターフロントにあるお店が流行った。当時はウォーターフロントというのが流行りであり、神戸のハーバーランドもその開発のひとつである。あれから20年、日経新聞によると道頓堀西でウォーターフロントの大人の街が出来ているらしい。「こてこて」ではない難波だという。<o:p></o:p>

大阪では中ノ島でもウォーターフロントの開発が進んでいる。川辺の散策と風景が楽しめる。しかし、実はウォーターフロント(というかエスプラナードかな)でみるべきものは京都の鴨川(賀茂川、高野川)である。川沿いのジョギング、サイクリングなど多様な行動が見られ、カフェ、レストランも多い。その上、桜や東山の景観も楽しめる。まるでボストンのチャールズリバー(東西に流れる池でもあるが)のようだ。その利点は、堤防が低いこと、都心に近いこと、川と住宅、緑地などが一体となっていることにある。<o:p></o:p>

難波西のウォーターフロントも後背地として堀江地区の存在が大きい。ウォーターフロントで海辺は商圏の半分が「水」であり人が来ない。多くの開発の問題点はここにある。そのため、ウォーターフロントでは集客施設(海遊館 等)、や特色のある商業施設(観光客相手でできれば地元もというFestival Market Place)、そして回遊銅線が求められた。堀江地区も回遊の仕掛けが必要だろう。<o:p></o:p>

このウォーターフロントについては、1991年の新建築 「ウォーターフロントの計画とデザイン」(共著)にとりまとめ出版しました。ご興味の方は御覧下さい。<o:p></o:p>

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ひたすらカキフライ探検隊

2008-11-15 19:31:57 | 食べ歩き

今週は、淀屋橋の○○亭というお好み焼がお職らしいお店で頂いたが、どうも衣が堅い上、独特のにおいのタルタルソースとトンカツソースでどうも楽しめない。850円で、ご飯がプラスティックでよく旅館の朝食のようなものに入っていたのは、会社の食堂のようでした。<o:p></o:p>

 京都では、五条の郵便局近くで、1,100円、上品なのだが、衣が厚く、白い。高温でカリカリした薄めの衣で、ラードかヘットの香りがする店屋のお味が好みであり、ちょっと。ご飯がとても美味しくお漬物も秀逸。お醤油も出していただいたが、なかなかの品質でした。お汁物が無いのが残念。この値段なら、本町亭あたりがお値打ちか。お話し好きなご夫婦が揃って煙草をたしなまれるが関谷江里さん(京都グルメブログの珠玉)だとお嫌いだろうな。<o:p></o:p>

 最近、どうもこれはというカキフライに出会わないな。今のところ安くてお奨めがなかなか出ません。心斎橋のとん平が佳いかな。<o:p></o:p>

 例によって、松原キムラが「創業祭」でお肉がお安く、色々買出しをする。京都の紅葉が綺麗で、どこか足を伸ばそうとしたが、朝のテニスで足を使い果たしあえなく帰宅。出町柳の奥に美味しい洋食があるらしいのでこんど行ってみよう。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

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大阪府のWTC移転と利用者の視点から

2008-11-09 14:45:45 | 都市計画

新聞を読んでいると、相変わらす府庁はWTCへの移転を画策しているようだ。府知事が府庁とその誘引効果、経済効果を十全に理解しておられないのは、その経歴からも明らかであるので、府庁の担当が充分検討する必要があるだろう。

 大阪市においても短期的には懸案事案の処理がなされるが、中期的には大阪市都心の活力低下につながると考えていないのか。府庁には行政手続きで様々な方や企業がお見えになる。その方々の利便性を低下させるのは、利用者に対するネガティブ・ベネフィットでその分を府庁が利得とするのではないか。(立地論ではかのノーベル経済学賞 クルーグマン先生の「空間経済学」(京大の藤田先生も)でも読んで頂きたい)

 関西圏は昔の「二眼レフ」から「地方都市の代表」になっている。(最近オフィス分析などでは東京以外はすべて「地方」) その地方なら東京に無いものをマーケティングすべきである。京都は最近、観光のみならず生活都市としても脚光を浴びている。阪神間はお値打ちなマンション価格でいまだに人気だ。大阪でも高層マンションの人気が高い。(大阪で大阪城、阪神間で甲山、京都で大文字と鴨川が人気マンションらしい)大阪で都心に府庁がなくなって大丈夫かといわれると誰も良いとは思わないだろう。

 再度、提言する。府庁はTDR(容積移転)し北ヤードに超高層を建てるべきだ。コンパクトシティならば梅田集約すべきだろう。北ヤードを緑地にというのは違和感がある。面白い緑地にならないこと、水と緑なら天満に大阪城・中ノ島と連携し緑地が大阪クロスとして効果的なこと、北ヤードのテナントの主体が見込めることが挙げられる。

 まちづくりは100年の計である。コンパクトで歩いて楽しくしかも働きやすい都市を考え、東京への優位性を考えよう。思ってみよう、大阪はぶらぶら歩いて、お弁当を中ノ島で楽しむことが出来る。東京では日比谷にいたころ良く、近くの友人と日比谷公園や皇居外苑でお弁当を楽しんだ。それ以上の楽しみ・利便性・効率性・快適性を都市は提供しないと都市間競争の舞台に立てない。大阪市と大阪府に手続きのある方への利便性を考えないとは、まさしく「お客様主義」の都市計画ではない。

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