USJの収益が改善したとあるが、入場者数は横ばい、客単価も変わらないようだ。<o:p></o:p>
有価証券報告書などからでは100億円/年の新規投資を35億円/年に抑制したようだ。不動産でも当面の修理はさておき、見た目は綺麗にという改修もあり、短期的収益の向上を図るのと同じか。おかげでその分「短期的には」収益が良い。(しかし中期的には集客力を喪失する、遺産で食べているようなものである)<o:p></o:p>
事業のスキームがTDRとUSJで大きく違う。USJは借地で、しかも開発展開が少ない。むしろパーク外に出られなくなったなど閉鎖的で周辺との連帯がない。<o:p></o:p>
舞浜のTDRはいざとなったら住宅地で売れる含み益がある。しかも段階開発で認知度の向上、施設更新でリピーターの誘引、イベントの展開などで「怪物」となった。(なお、家族とも10年間 年間パスポートで通い観察していた経緯もある) <o:p></o:p>
テーマ・パークの前にできたアミュースメント・パークは所謂遊園地でジェット(ローラー)・コースターなどスリル・ライドが目玉であった。ニューヨークの都会型海浜公園であるコニーアイランド(ホットドッグのネイサンズでも有名な)などが元祖である。さて、とあるアミュースメント・パークで、ウォルト・ディズニーはライドに乗れなくて「淋しそうなおじいさん」を見て、家族全員が笑って楽しめる、チボリ公園のような「テーマ・パーク」を作ろうと考えたのが発端と聞く。なお、テーマとは必ずしもディズニーの世界ではないとされていた。ちなみにフロリダのEPCOT Center は未来のコミュニティの姿をテーマに時間と空間のゾーンに分かれていた。閑話休題<o:p></o:p>
USJはどうも投資銀行お金儲けのための買収であろう。大阪市も出資金の回収を喜ぶのではなく、大阪市における観光のエンジンのひとつがどうなるのかという大きな視点が欲しい。極端な言い方だが、もっとUSJを売り込むような都市政策が必要ではないのか。道頓堀のグリコのネオン、くいだおれ人形とカーネルサンダースがいつまでも観光資源ではない。<o:p></o:p>
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