都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

STAP細胞 (stimulus-triggered acquisition of pluripotency cell)発見の小保方晴子さん おめでとう

2014-01-31 06:27:18 | マクロ経済

 早稲田大学理工学部応用化学科の出身と聞き、意外な感じがした。早稲田に医学部はないからだ。(なお医学部のある慶応は建築学科がない)大学院から東京女子医科大学先端生命医科学研究所を経て世界的に高名なボストン市内(メイン・キャンパスのケンブリッジではない)にあるHarvard Medical School(医学は人間に関するものでHarvardにはあるが、MITはエンジニアリングのため医学部はない、但し遺伝子の研究(利根川教授など)はある)に留学し、しかも5年(最短)で博士号を取るとは、才女としか言いようがない。しかも、理工学部でありながら(本部と離れている)体育会のラクロス部( http://waseda-lax.com/ )に入っていたとは体力もあるのだと感心する。<o:p></o:p>

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 研究は体力と気力が必要であり、運があって発見し、それを証明する人脈が支えになるという「科学原則」の事例のようだ。<o:p></o:p>

 さらに、早稲田の応用化学科で医学部との融合研究にであったこと、東京女子医大、Harvard Medical Schoolに通じる研究の道があったこと、若くして自分の道を突き進めたことが成功の環境だ。また、工学と医学の出会いで本格的な医学専攻でない「異業種からの参入」だ。経済学でも、地震学の専門家が「Dragon King」という経済崩壊予測をするというSornetteの事例など異業種からの発見が多い。<o:p></o:p>

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 個人的には文京グリーンコート開発(名称をつけたのは当方)で理化学研究所の縁もあり、親近感がより増してくる。今後は、京大医学部にiPS研究ビルが多いように、神戸市もSTAP研究ビルを建て拠点化を狙うかも知れない。できれば早稲田大学理工学部も40年過ぎたビルが多いため、この機に建替え工学からのSTAP拠点化と医学部の育成を狙ってもらいたいものだ。<o:p></o:p>

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 本当におめでとうと申し上げる、早稲田の、日本の誇りだ<o:p></o:p>

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元町ラーメン(京都 烏丸):唐揚げ定食にはまる

2014-01-30 06:02:40 | 食べ歩き

 最近、論文執筆の時間を取るため週末は土日のどちらか(大体土曜)にかためてテニスをする。お昼は1時過ぎになり烏丸近くの元町ラーメンが土曜は多い。(その他は餃子と中華丼の禧龍、日曜は天ぷらコースのよしおかが続く)<o:p></o:p>

唐揚げ定食は850円で唐揚げ3個(硬い)キャベツ、ご飯、中華そばだ。中華そばはもやしと葱おいめ、ちょい薄、ニンニクで胡椒たっぷりが旨い塩っぱい富山ブラック系。唐揚げは卓上の辛味噌をつけて食べる。ご飯はチャーシュー3切れを載せスープをかけ葱を散らすとチャーシュー丼の出来上がり。<o:p></o:p>

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お腹いっぱい、塩分の補給にも良いし、愛想もあり和やかな店内だ。烏丸の大丸から東の路地の奥で2階もあり落ち着ける。<o:p></o:p>

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モネ、風景を見る目(東京 上野 国立西洋博物館):セザンヌが良かった

2014-01-29 00:21:38 | 趣味
 東京なら美術展かコンサートが多い。上野へ。お昼前で空いていた、常設展もあわせて1,400円で2時間楽しんだ。
 モネ展とあるが、セザンヌが良かった。
・オーヴェール=シュル=オワーズの茅葺の家
 確かな構図、手前に見える道にある緑の曲がり、中景での構成の要点となる茅葺の三角の存在感、遠景がバック
・ポントワーズの橋と積
これは好きな絵だ。堰にたまる水は水面が穏やか、手前に水が落ちて流れる。水面の反射が控えめだが的確。奥の端が水に写る。両側の木は風に揺れる。手前の木の枝はさっと火と刷けで風と動きがある。巧いとしか言いようがない
・プロヴァンスの風景
 後期の完成した画風。山の斜面、建物の垂直線、軒線のリズム、日射と陰、木の緑と影が単純化されたフォルムで折り重なる

 この3つの絵で30分は佇んでしまい疲れた。他の印象に残った絵は
・海辺の母子像:ピカソ
すっきり、無駄の線、青い画面、うまい

その他、モーリス・ドニ、キース・ヴァン・ドンケンなどが珍しかった。

 この後、常設展を見ると大変疲れた。ロダンの「美しかりしオーミエール」が目立つ展示になっていた。なお、本館は改修中。世界文化遺産になると良いな


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グリル一平 三宮は比類なき旨さ、楽しさ

2014-01-28 05:31:21 | 食べ歩き

 カキフライ(1,200円)を食べるべく夕方、Sさんと訪問。空いているし禁煙でありとても良い。カキフライは6個で小ぶり。からりと揚がり、衣も薄く、海の香りがしてなんとも旨い。酢橘を絞って、醤油を垂らし、なんとも味わいの濃いタルタル・ソースをつけて食べると白ワイン(クーポンで100円割引)がすすむ。カキフライの金字塔だ。<o:p></o:p>

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 次は、ドゥミグラス・ソースものからビーフ・シチュー(2,000円)を。お肉がごろごろ大きいのが4塊、柔らかくほぐれる。ドゥミグラス・ソースはゼラチンの粘りが強くなり、野菜とトマトが弱くなったが強い旨みがありなんとも楽しめる。他で食べると3千円以上はする量とうまさだ。ガルニは人参のグラッセ(クミン・シード)とポテトフライ、ソースを絡め取る。<o:p></o:p>

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 仕上げはスパゲティ・イタリアンで卵は黄身だけにしてもらう(白身が苦手)味が薄まらず、うまさがより光る。定食のライスがあり、これと併せて食べると殊の外旨い。炭水化物の饗宴だが、強い味のスパゲティとご飯の交互はたまらない。キリンの瓶ビールのラガーがなんとも良い。(二人ともアサヒのドライが嫌い)<o:p></o:p>

 さんざん楽しんで8千円足らず。<o:p></o:p>

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 旨さが光り、しかも清潔だ。神戸では新開地のゆうき、花隈の朝日とここが気に入っている。ここは三宮駅に近く便利だ<o:p></o:p>

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(株)貧困大国アメリカ(堤未果):考察と知識に課題がある

2014-01-27 05:37:55 | マクロ経済

 要点は格差(1%の金持ちとそれ以外)、1%による支配は政治と大企業の協調(ロビー活動、法律制定)で国際的に貿易管理や囲い込みや技術保護に至っているという主張だ。<o:p></o:p>

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 大企業が大嫌いのようで、ウオールマートによるシャッター商店街、安く安定した供給だが、効率主義で必ずしも健康に良くない上、川上の農業・畜産の大企業化をもたらしたと説く。価格と品質のトレード・オフだがアメリカは資本主義の大企業化に行き着いてしまったのが実情だろう。その反対にオーガニック産業は成長しているが、売っているのは「イメージ」となっているが本当か。<o:p></o:p>

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 農業政策がアメリカの外交上の優位性を保っているとは初めて知った。モンサント社の種、農薬、ライセンス料の囲い込みや政治と絡んだ多国展開戦略には驚いた。GMのサーモン、種の普及とヨーロッパはじめ輸入規制の鬩ぎ合い、米韓FTAで韓国が支配下に置かれたISD条項の事例など恐ろしい。IMF方式とは財政再建と外資参入、企業収益向上により資金回収をするというのも、お金はただではない、もうけまっせということだ。<o:p></o:p>

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 アメリカのデトロイト市破綻など、対応は「予算削減」、「競争導入」、「規制緩和」、「民営化」で一昔前の日本みたいだが、どれも効果の根拠がないとクルーグマンなどが証明している。公的教育が、民営のチャーター・スクールになっている、独立特区として民営の行政地区まであるというのは行き過ぎで、「人を助ける税金を払いたくない」、「所得税率の低下とトリクル・ダウン・エフェクト、都市開発のリップル・エフェクトの期待外れ」が要因だ。<o:p></o:p>

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 レーガン時代のブードゥ経済だった、サプライ・サイド・エコノミクスにより所得税率低下、財政悪化、所得の再配分の低下による格差拡大、その結果「安さ」志向により、大企業による効率化の進展がメカニズムだ。教育こそが成り上がりや機会均等になるのだが、それも金がないと機会もないとは夢のない社会だ<o:p></o:p>

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 内容は現象の列記であり、経済的、政治学的な考察が少ないのが難点。読み物としては軽い。なお、200ページのPPPについて最後はPartnershipが正しい( http://en.wikipedia.org/wiki/Public%E2%80%93private_partnership )<o:p></o:p>

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ごとう(東京 池袋西口):あつもりチャーシューは洗練

2014-01-26 01:25:53 | 食べ歩き

 行き着けの高田馬場の べんてん が臨時に土曜休みとのこと。二日酔いでもありゆっくり11時前に池袋の立教の近くにある ごとう に。12年ぶりであり、道に迷う。地下街は駅の商業になっておりえらく綺麗になった。
 行列がない分、楽だ。こちらもだが、ごとうのご主人二人も歳をとった。あつもりチャーシュー(小)900円にする。澄んで粘りとうまみのあるうまいつけ汁だ。チャーシューはだしがらかもしれないが、柔らかく楽しめ量も多い。二日酔いの胃に優しい。
 めんはあつもりにしたからからうまさがいまひとつ。メンマは柔らかで上品、半分卵の黄身がうまい。全体にやさしくまとまりが良く嫌味がない。べんてんがゴッホなら、ごとうはルノアールだなと感じた。

 べんてんよりやさしいお味、しかも並ばない。次はメンマ・チャーシューもりそば(小)かな

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日本企業は何で食っていくのか(伊丹敬之):マネージメント・テクノロジーの概説のようだ

2014-01-25 06:56:47 | マクロ経済

 全体にバブルの頃、アメリカで産業競争力育成のためマネージメント・テクノロジーができたが、筆者は2011年を第三の敗戦と位置付け、日本に適用している。多国籍企業(MNCs)の方策を「ピザ型」としているが、これはアメリカでは当たり前の論拠(20年前に習った)で新鮮味がない。しかし、世に言われる空洞化やリストラなど日本の本丸での創造力減退方策(脂肪のない高齢化)はよくない、その逆こそ生きる道(力と考え)としているのはとても良い。<o:p></o:p>

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ハーシュマンの不均整成長論 (違う観点から改革を考える)、優位性を生かすべく歴史は跳ばないが、連続した改革は加速できるというのが骨子だ。オイルショックが省エネ技術を育てた。今回も変革点というのも力強い。<o:p></o:p>

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 面白いのは産業構造が収斂してきていて、付加価値に向かっているという当たり前の検証だ。また、日本はオーバー・スペック好きで低価格に弱いというのも指摘が多い。複雑性セグメントに着目したのは現代の「摺合せ」より「組合せ(企画・設計・製造の分化)」に棹さして痛快だ。更に感性が不可欠で「京都に帰れ」とは嬉しい。<o:p></o:p>

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 笑えるのは、学生と産業の一神教の物理から多神教の化学への転向だ。つまりは技術蓄積の「職人」志向だ。しかし、物理も応用など色々あって、これからはクロス・オーバーのできるブリッジ人材がより求められるだろう。(コンサルタントは理系でMBAの出身が多い、両方学ぶと良い)<o:p></o:p>

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 日本の病の「平時対応維持(臨機応変な作戦の主導者がいない)」、「中央志向(権力へのへつらいと思考の放棄)」は問題だが、「利害関係調整」は調整システム、規範がない(ごね得、利権など)が問題であり、協議と納得は都市計画でも必須だ。(例えば、これを急いだ神戸の復旧はさまざまな問題を今に残す)<o:p></o:p>

 企業の病では、大いに賛同できる。器量の小さい経営者で仲良し役員会、組織の防衛は過剰なクレーム対応(お客様主義とも呼ばれる)、コンプライアンスという内部管理があり、人のエネルギーを疲弊させる(ある建築会社の作業所監督は「報告に忙しくて現場に出られない」とこぼしていた)<o:p></o:p>

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 中国との方策は賛同できない。中国自身が巨大な経済規模になるといいうのは国のありようが再度変わる可能性もあるからだ。むしろ、中国の重点的な産業クラスターと協調すべきだ。<o:p></o:p>

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 痛快な内容でお奨めします<o:p></o:p>

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銀座とんき(東京 銀座):カキフライは比類ないかろやかさ、ひれかつもうまい

2014-01-24 06:07:49 | 食べ歩き
 煉瓦亭でカキフライとおもったら今年は休み。近くの三州屋でもとおもったが、東京ならとんかつ屋とおもい、かつての行き着け(夏はしょうが焼き、冬はカキフライ
が殆どだった)へ。カキフライ(1,100円)にヒレカツ(1200円)を1枚。口開けで油(脂)が軽い。大きな3つの牡蠣にレモンを。おろしポン酢にカキフライ、マヨネーズ、辛子もアクセントに。大量キャベツがあう。時々、ユニオン・ウスターととんかつソース半分づつで2つに切られたヒレカツが楽しい。
 御新香は胡瓜2切れ、キャベツ、沢庵、蕪を混ぜた繊切。ご飯が進む。豚汁はお肉も多く、もやし、大根、椎茸と具沢山で七味をたんまり入れる。キャベツの下のポテト・サラダに残った辛子・マヨネーズととんかつソースをかけておかずにしてご飯を食べきる。
 なんとも、うまい。ひさびさに充実感を味わうお昼。

 お支払いの時、奥さんが「まいど」ご主人、揚げ手、盛り手とも歳をとったな


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JR大阪三越伊勢丹だけが失敗か:周りも良くない、過剰な床供給で阪神百貨店も建て替え予定

2014-01-23 05:57:24 | 都市開発

 JR京都伊勢丹は大阪と同じくJRと伊勢丹の共同だが、売上956億円(店舗面積1.3万坪 坪効率61万円//坪)(以下同様)であり、地下の食料品と土産で稼いでおり成功事例だ。ここは奇抜な設計で段々の店舗だが、駅前立地を生かし、しかも周りにデパートがなく、お土産需要を捉えたのが成功の要因だ。<o:p></o:p>

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 今回、JR大阪三越伊勢丹が6割減床するとあり、世の中では失敗と烙印を押されているが考察してみる。下記の3つの要因であり、ターゲット、企画、立地に課題が明確だ<o:p></o:p>

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①三越にこだわった<o:p></o:p>

堺筋にあった三越の名前と5060代をターゲットに落ちついた店舗と平場(企画展示、ブランド切り分けと対極の伊勢丹得意の手法)が「地味」で裏目にでた。若向きはルクアで補完し相乗効果を期待したのだろうが二極化を生んだのみだ<o:p></o:p>

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②ルクアと同じビルを分け合う<o:p></o:p>

デパートとして1.5万坪は大丸、阪神に見劣りがする規模、ルクアも入れて2.1万坪で構成すると競争力があった。今の大きさは中途半端であり商業企画が問題<o:p></o:p>

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③ルクアが阪急側で人通りが多い<o:p></o:p>

地下・デッキの入口も分かり難く、阪急梅田駅、地下鉄梅田駅、JR大阪駅コンコースの動線からも外れている。設計時点から三越伊勢丹は立地が不利だ<o:p></o:p>

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 その上、梅田は新宿を2割超えるデパート集積地だ。坪効率で考えると阪急うめだのみが平均的水準を超えるが、大丸梅田などはその半分もいっていない。さらにその半分くらいの水準が三越伊勢丹だ。大丸梅田も増築したが、各階は専門店との併合であり、デパートもあるショッピング・センターみたいだ。なお、大丸はリストラも早く専門人材よりも「貸床」の志向が強い。<o:p></o:p>

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 センターWエスカレーターで分かり易い店舗であり、上品な雰囲気も気に入っていたのだが、下記の坪効率ではいかんともしがたいと判断されたのだろう。賃料もこれでは殆ど支払えないレベルでJR西日本としても堪忍袋の緒が切れるのも良く分かる。<o:p></o:p>

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日本を代表するデパート:2012年度 伊勢丹新宿本店 2,368億円(1.9万坪 104万円/月坪:驚異的で日本を代表する店舗だ)、 西武池袋本店 1,792億円(2.7万坪 55万円/月坪)、阪急うめだ本店 目標1,880億円(2.5万坪 62万円/月坪、周辺にメンズ館5千坪あり、日本最大規模、京都、神戸を閉鎖し梅田集中の旗艦店)<o:p></o:p>

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大阪駅周辺では:JR大阪三越伊勢丹 300億円(1.5万坪→6千坪に縮小か 17万円/月坪)、ルクア370億円(6千坪 51万円/月坪)大丸梅田店622億円(1.9万坪 27万円/月坪)、阪神梅田本店817億円(うち食料品が30%)(1.6万坪 43万円/月坪)<o:p></o:p>

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 今後、阪神梅田本店が建替える予定だが、食品・スナック(イカ焼き)、催事(全国弁当、北海道展 など)、タイガース・ショップを残し、阪急うめだ本店と連携するのが得策と考える。また、ヨドバシの二期開発もある。<o:p></o:p>

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 集中による競争は、集約として他のエリアに打ち勝つ長期的立地形成もあるが、梅田はどう見ても商業床が多すぎる。ハコモノ商業であり、駅集中で昔の池袋(駅袋といわれた)を彷彿とさせる。周辺にある商業ビルとのエリア内競合も発生している。しかも、福島や中崎町、茶屋町の歩ける街が周辺に発展しつつある。<o:p></o:p>

ハコモノ商業で梅田エリア内の優劣がつき空室が発生し、淘汰に向かう懸念がある。というのも梅田への集客が今以上に劇的に伸びる、つまりは需要が拡大すると考えにくいからだ。その理由は商圏人口(誘致圏)の拡大がそれ程見込めないこと、競合の都市は少ないがもともと京阪神それぞれひとつひとつなこと、交通としてマストラの高速化や低料金化が見込めず、梅田は車利用で駐車場が郊外ショッピング・センターに比べ利用しづらいことにある。<o:p></o:p>

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 ビルの中のお店より、個人のやる路面店が好きだ。暖かく、オーナーの個性や店屋の味がある。しかも歩いて楽しい。<o:p></o:p>

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閃(大阪 あびこ):中華そばは孤高の完成度だが、店屋のうまさが消えた

2014-01-22 05:57:39 | 食べ歩き

 素材を厳選した清潔な無課調のお店。久々に訪問。チャーシュー麺と肉飯で1,050円。肉飯は塩っぱいフレーク状の粘ったお肉がのるご飯。先にご飯の上のお肉を食べて、麺の上のチャーシューをご飯に置いてスープをかけて食べるとうまい。(次は白いご飯にしよう)<o:p></o:p>


 麺はそろっているがうまく取らないと絡む。旨味があり固さもある。メンマは良い箸休めになる逸品。スープは嫌味がなく、ひっそりと魚と鶏の旨味が味わえる。完成度は高いがまとまりすぎて、前の東京のラーメンにあるうまさがない。ラーメンとはどこか乱調なところが魅力なのかもしれない。

 チャーシューの入った南蛮蕎麦のような感じで、中華そばの店屋の味がない<o:p></o:p>

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ハスキルとリパッティの全集を聴く:素晴らしい

2014-01-21 05:39:45 | 芸術

 ハスキルとリパッティのCDでモーツアルトの欠番もあり、全集を買う。合わせて20枚以上で一万円はお得だ。<o:p></o:p>

 音は明解になっている。ハスキルのモーツアルト23番、ヴァイオリン・ソナタは驚くほど音が良い。リパッティのグリーグもモノラルとは思えない。<o:p></o:p>

 両者とも粒が立ったような音、素直な展開が好きだ。また凛としている音楽だ。<o:p></o:p>

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 全集で面倒なのは取り出し難いところだ.。昔は4枚入りなどのプラスティック・ケースなどもあったが、今は紙の箱が多い。<o:p></o:p>

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 この二人の名演奏がこんなに安く買えるとは、あまりは子供に。<o:p></o:p>

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GOLD (大阪 淀屋橋):旨さがどうも

2014-01-20 05:25:28 | 食べ歩き

 久々に前を通ると営業中。すかさず、一回目の最後の席に。ボルシチ(赤)にする、950円と値上がった。バターライスは玉葱が大きくなり、いつもより多くなっていた。ボルシチのお肉は柔らかいが、じゃが芋が固い。スープの旨味が浅い。ママさんが前よりお疲れかな、お互い齢をとった。<o:p></o:p>

 何かのメディアで紹介されたのか、馴染みのサラリーマン以外のお客が多く、食べるところの写真を撮りあっているカップルまでいる。いつもの常連のまったりした雰囲気がちょっと違う。しかも常連の雰囲気にたじろいでいるのかさらにカップルはその世界を深めている。この雰囲気の違いが食べる楽しみに影響したのだろうか落ち着かなかった。<o:p></o:p>

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 ボルシチは煮込みが少なかったのだろうか、白はよさそうだった<o:p></o:p>

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大衆めし 激動の戦後史(遠藤哲夫):読みにくい、伝統食・家庭食と外食・食材の変容がテーマか

2014-01-19 07:30:37 | 趣味

ぶっきらぼうな文体が特徴。食品・飲食プランナーでマルハの関わりもあり魚肉ソーセージに詳しい。50年代(戦後)に米があたりまえになり、60年代はインスタント・レトルト、コールド・チェーンで冷凍食品、70年代は洋風化でファストフードとファミリー・レストラン(クックレス・レストラン→ククレ・カレーに転用)、「オカアサンヤスメ」、パルコやポパイの隆盛があった。<o:p></o:p>

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その後、「汁かけめし」の家庭料理としての位置付け、江原恵の「包丁文化論」による日本料理の伝統を説く。日本料理と家庭料理は同じ和風でも二重構造があったとの指摘。80年代には、玉村豊男の「料理の四面体」が衝撃とあったが、当方は、「丸元淑生のシステム料理学」1982年が実用的で好んでいる、この後、鰹節と羅臼昆布とタラコと鮭でなく炒り子も常備された。醤油なども本醸造しか買わない。出汁だけはいまも本格だ。確かに、この2冊が理論的な男子厨房の嚆矢だ。その後、江原恵は「生活料理」に路線を変える。この後の90年代はバブルでグルメの台頭だ。<o:p></o:p>

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 野菜炒めとフライパン運動、日本料理には火力が小さいため炒り煮しかなかったというのは面白い。たしか伊丹十三の「女たちよ」に中華炒めをChinese Stir Fry とマイクルのキャベツ(ニンニク塩炒めキャベツ)もあった。ヨーロッパももともとは暖房兼のオーブンやシチュー煮込みの釜戸であったのが変容したのは同じではないだろうか。生鮮食料品の流通、冷蔵・冷凍もあるが、生活様式(団地とダイニングの出現 など)と調理器具の発展も要素としてとりまとめが欲しい。<o:p></o:p>

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 最後に、家族一体としての「家庭料理」から「個」と「グルメ」への変容を語る。どんどん書いているが脈絡が感じられないのはどうしてだろうか。<o:p></o:p>

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 面白いところもあるが、散文的でまとまりがいまひとつだ<o:p></o:p>

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八角弁当 水了軒厨房(大阪 大丸):久々に楽しむ

2014-01-18 23:18:32 | 食べ歩き

大阪の駅弁を代表していた八角弁当が復活、大丸で1,100円。中のおかずは以前と一寸替わったようだが薄味で揚げ物が無いのは変わらない。愚妻と二人で菊姫大吟醸と渡辺漬物店の千枚漬けと食べる。

 とても好評。バブルの頃、愚妻が本町の外資系銀行に勤めていた折は水了軒から豪華弁当を仕出してもらったとの思い出も。<o:p></o:p>

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日本型モノづくりの敗北(湯之上隆):半導体にかかわる半生から、具体的な事象と課題の抽出、生々しい

2014-01-17 06:29:42 | マクロ経済

 分析もあるが、生々しいルポルタージュの迫力がある。論旨はイノベーションとパラダイム・シフトがあり半導体は電気製品・部品の変化にともない必要な種類、価格、生産手法が変わること。<o:p></o:p>

 日本の半導体はゼロ戦と同じで<o:p></o:p>

・量産に向かない職人芸→部分最適化、摺合せ、共通化と標準化が遅れる<o:p></o:p>

・継続した「大きな技術開発」がない「改良・変更」→成功体験に縛られる<o:p></o:p>

・仕様が独自でその検証がない→言われる通り作る、なんでがない<o:p></o:p>

 結果、日本の技術力が高いというのは神話、高品質には長けるが、低コストには弱い<o:p></o:p>

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企業はムラであり独自の文化がある、寄合所帯にしても相乗効果は難しい、国家プロジェクトは無駄が多い<o:p></o:p>

Copy Exactly(開発と量産に同じ機械同じ工程) Copy Essentially(別工場にプロセス移転)に大別<o:p></o:p>

http://yunogami.net/_src/sc435/EJ0994N48C8E8D86.pdf<o:p></o:p>

・技術開発は「新しいもの」の開発か(日立:技術オタクの一点突破)、それとも「工程の最適化」(NEC:均一性)か<o:p></o:p>

・イノベーションとは「爆発的に普及する新製品」、「卓越した品質」ではない、安くなるため、量産技術が必要<o:p></o:p>

・開発工程の全部管理ができる、ファンドリーにも強い三菱、サムスン電子も開発と量産の境界なく、並行開発で社内競争<o:p></o:p>

・要素技術は日本、量産技術はサムスン電子、しかもインテグレーション技術があり歩留りよりも最終生産量と効率を拡大<o:p></o:p>

NECは半導体を捨てたが、それでも低い利益率は改善しない、国内ターゲットで海外に弱い<o:p></o:p>

、コンソーシアムは寄合所帯でシナジーはなく企業文化の調整が煩雑、<o:p></o:p>

System-on-a-chipSOCSoC)は国家プロジェクトとしてルネサスが担ったが、車産業の川下で独占(供給リスクが過大化)、ライン認定、過剰品質、メーカー納入価格に縛られ赤字、倒産、相変わらずの国家支援でリストラ<o:p></o:p>

・異なる地域での製品変化や価格・品質のマーケティング、「売れるものをつくる」があってこそ生産が拡大する(需要が先導する供給(生産))<o:p></o:p>

・時間軸のなかで、成功分野や生産方式への集中は「供給」の陥穽→インテルがスマホ・タブレットに乗り遅れる<o:p></o:p>

・日本が得意なのは、工程改善、摺合せ、持続開発→共進化と共退化にくっきり分かれる<o:p></o:p>

・半導体の製造装置で、大日本スクリーン(洗浄・乾燥)、東京エレクトロン(コータ・ディベロッパ)が首位、アルバック(スパッタリング)、荏原製作所(CMP)、ニコン・キャノン(露光)と検討。首位分野は液体材料の摺合せが暗黙知で独自性。<o:p></o:p>

Imnvator(イノベーションとイミテーション)で模倣の先頭がこれからか、オリジナルをしのぐ解決策の提供→日本も創造的模倣能力を取り戻すべき<o:p></o:p>

・現地の生活を理解する、マーケティングにも海外経験が必要<o:p></o:p>

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結論は需要を見た仕様のありかた(製品内容、価格、生産方式)のマーケティング重視、創造的模倣、コンソーシアムや国家プロジェクト頼りの放棄、海外経験の重視と国内偏重からの脱却。楽しく読め、お薦めできる。<o:p></o:p>

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