景観のモデルは今考えています。結構面倒ですね。
さて、最近の経済を考えて見ましょう。サブプライムが問題で挙げられていますが、2点あると思います。一つは消費側で含み益(住宅の値上がり)で剰余資金ができたら消費に回したこと。これは信用担保による借入金を消費に回したので、住宅が値下がりしたら信用担保が減り借金の返済に迫られ消費が減るのは当たり前である。つまり、消費の原因は「お金が手元にあること」であった。グリーンスパンの末期にかけてアメリカは低いインフレと低い失業率を成し遂げた。これは長期フィリップス曲線におけるインフレと雇用のトレードオフの関係を越えた画期的な状況であった。その原因が、なんと金利低下による住宅値上がりとそれによる(借金での)消費拡大とは。この消費は、実生産(給与の値上がり)がないのに購買だけ上がり、結果借金が膨らむ(あとの世代に付けがまわる)という仕組みである。アメリカは双子の赤字として財政赤字(将来の世代への借金のつけまわし)と貿易赤字(他の国への借金のつけまわし)が歴史的に恒常化している。ただ、ドルが安定していたため、借金国家としてでも「信用」があった。しかし、最近はユーロ圏の伸長もあり、ドルの基軸通貨としての位置付けが落ち始めている。
次に問題は、サブプライムの証券化である。住宅ローンの証券化のメザニン部分がトリプルAというのは信じがたい。(それならアメリカ国債と同じだ)、それをさらにややこしく担保証券などにも変えて商品化したのは目くらましではないのか。株のゲーム理論にオプション理論が入ってきて、合理的予測(Racial Expectation)がますます分からない。
分かるのは、「信用」をもとにした経済は当然破綻すること、低金利の資金のだぶつきは行き先をもとめ、シナリオに走ること、エンロンをはじめ、会社も株の仕組みも新しい落とし穴があることであろうか。
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その反対の経済の動向として、先進国でのエコは仕事を増やす。永く大事に使おうとすると高くつく。良い物を買わないと持たない。
例えば、洗濯機を修理に出そうとすると、新しいものが買えるくらいの修理費である。更に修理の間代替も必要となる。エコは人手(手間)がかかる。逆に、このビジネス(お手軽修理)はこれからの成長産業であろう。街の鋳掛、包丁研、電気修理、自転車修理などである。古いものにはなかなか温かみがある。但し発展途上国は大量消費の方向に向かうだろう。環境負荷への南北問題の乖離は大きい。