都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

景観の効用

2008-05-25 13:24:01 | 都市計画

景観の効用を友人から聞かれている。犯罪と地価については研究がある。「推定結果によれば、平均的な地域の場合、 侵入窃盗が10%増えるごとに住宅地の地価が1.71.8% 下落する。」(http://www.jcer.or.jp/academic_journal/jer/detail3570.html

犯罪率は数値しやすい。しかし景観の場合は、景観Aと景観Bを比較するという官能検査にたよる方法があろう。そのばあい家賃や地価などをどれくらい支払えるか(Willingness to Pay)が定量的要素となろう。また評価も立場(住人、所有者、来訪者)によって異なり、利益の享受も公共・民間(開発者)・コミュニティでも違う。さらに短期と長期でも効果が違う。主体・利益・期間に分けモデルを考える必要があろう。

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都心居住と女性の就業

2008-05-18 09:29:53 | 都市生活

また都心はオフィス、商業、住居、公共施設、利便施設が複合している。職住の近接が図れるため、女性が働きやすいのではないかと思う。その後押しとして、子供と食のサポートが必要である。幼児の保育を図る施設があればより働きやすい。(職場近くで保育という手もあるがラッシュにもまれるのも忍びなく思う)是非とも整備を願いたいものである。もう一つの食について都心居住では、車を持たない場合が多いのではと思う。そのため週末のまとめての買出しができにくい。(自転車という手もあるが)解決策として、宅配(ネットl、生協 等)とできれば出勤前の朝市など(パリのモンマルトルのように)があり、朝に新鮮な食材を買えるような仕組みはどうであろう。公園の有効利用にもなると思われるし、市場はコミュニティの成長を促す機能もある。さらに、医院や図書館などがあるとさらに利便性が高まる。

車で週末まとめ買いから、毎日の近隣での分散した買い物に。大手チェーンから地場への回帰が求められよう。

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都心と郊外両方の居住が必要

2008-05-11 18:07:45 | 都市計画

最近、都心居住とコンパクト・シティの論が喧しいが、郊外の戸建て住宅も必要えあろう。特に子供が小さいとき(小学校低学年)くらいまでは、そのほうが良い。もともと郊外の戸建て住宅では子供を遊ばせる庭や公園や緑がある。庭でバーベキューができて、クリスマスの飾りつけもできる。また車を使う前提であり、子供を連れての移動に便利である。(公共交通機関では、ベビーバギーを載せるのも大変である)親も、30台であり、色々なイベントへの参加やパーティの開催など付き合いも広がる。

その上で、子供がある程度大きくなるか、巣立てば都心居住が望ましい。そのためには、住宅の借り換えや、買い替え、地元のお付き合いのネットワークを新しくするなどが障害となる。そこで、子供を通じてのお付き合いでなく、地域に根ざしたお付き合い作りが課題となろう。

当方も、京都の都心に住んではや5年となる。趣味や街づくりの参加によりお付き合い作りを本格化させようと考えている。できれば昔からの知り合いがいるところが住みやすいというのも最近実感している。都心居住とコミュニティ形成が効率的な住み代わりの前提となろう。

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京都のお気に入りのグルメ

2008-05-05 19:50:46 | インポート

都市に住んで、「歳」を感じる。観光で来られているご高齢で元気な方々が多い。最近読んだエッセイで高齢者と食事の楽しみで面白く考えさせられるものがあったので御紹介したい。http://more.gnavi.co.jp/column1/672nose.html

さて、今を楽しむ食事だが、ついに脂(焼肉等)や油(とんかつ等)という学生街の食堂のスター扱いのものへの食指が伸びない。その代り、最近楽しんでいるものが二つある。一つはうどんやの中華蕎麦である。これはうどんとラーメンが仲良くなったような感じがする食べ物で、お味はあっさりとしている。お店は古くからの街場の食堂みたいなところで食べられるのだが、お店も味もどこか懐かしい感じがするのがたまらない。東京のラーメンのダブルスープのように動物と魚介の味のコクの相乗効果という油絵の塗り重ねのようなものではなく、色がうっすら重なった水彩画のような佇まいである。結構探して見ると数多くあり、数軒を楽しんでいる。密かに今後、元気なお年寄りに流行るのではと思っている。(雑誌で特集してもずいぶん地味になるでしょうね。蕎麦なら格好いいのでしょうが)

もうひとつは、街場のパン屋さんの「ハムロール」である。長細いコッペパン状のものにハムとキャベツとマヨネーズが挟んであるもので大変にお安い。○○製パン所という名前のお店に多い。これも食べると懐かしいお味で、あっさりしている。

おかげで長年研究してきた、ハヤシライスと穴子(寿司と天ぷら)については停滞ぎみである。

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漂う楽しさ

2008-05-05 18:57:49 | 都市生活

ゴールデンウイークの四連休、三日目で小雨模様あるが京都の都心は人出が多い。近郊からの来訪者と宿泊の観光客の両方が多い。特に最近増えているのは地図を片手に街を散策する観光客である。時々、道を聞かれるが、どうも日本各地からと思われる。京都の都心の「他の字地区」のうち、特に河原町と烏丸、四条と烏丸通 に囲まれた北東のゾーンの中を回遊している。大体、800m角のエリアであり、歩いても半日もかからない。観光のルートというのも特になく興味のある史跡やお店を探して歩いているのが楽しいと思う。比較としてアメリカの古都のボストン(京都の姉妹都市で、市役所に石灯籠が置いてあった)には歴史の道としてフリーダム・トレイル(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB)というのがあるが、これは赤い線で観光ルートを道に描いて分かりやすくしていた。独立戦争に関する史跡であり、その他に、Black Heritage Trail等もできている。こういうテーマで歩ける順路も楽しいが、京都の回遊は、それぞれの興味によりガイドブック片手に歩いているという違いがある。それだけ京都の街を見る視点が多様で、歴史でも中世から近代まであるし、お店も和菓子からフレンチまでと幅が広い。それと、名所・旧跡を自動車で巡るより、最近はゆったりと楽しむ方が多い。どこそこに行ったという体験より、自分の時間を楽しむという姿勢への転換が見られる。

京都では東京よりゆったり時間が流れる。ぼんやりと自転車に乗ると心が緩んで、「さあどこに行こうかな」と思う。そして、七味唐辛子を買いに行き、ついでにパンを買い、思いついたお店で小腹を満たしたりするのが楽しい。

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