文章があまり好きでないが、よくできている。酒格差社会(飲めて色々な酒を楽しめる(富裕)階級と飲めない(困窮)階級)の進行を憂いている。酒を楽しむのは文化、人権、社会機能で「誰でも酒を楽しむことができる社会を」と結論づけている。
知見は:
・居酒屋は江戸時代の煮売り屋か戦後の闇市が発祥→京都はどうなる?日本全国を考えたほうが良いぞ
・駅前広場は戦後復興の一環で石川栄耀が主導、人が駅前に集まる仕掛けにつながる
・ビールの人気は軍隊と配給が後押し、1959年に清酒の生産を追い抜く
・ウイスキー階級社会と水割り、オールド(甘い)→目立つ横幅がキープになったのは有名
・居酒屋チェーンの歴史:つぼ八が元祖、ここから派生のワタミ(やり手)、モンテローザ(若者と女性)→今やすべて衰退、特色ある個人経営かボランタリー・チェーン(共同仕入れの暖簾つながり、東京では鳥銀など)では
・日本名酒会はボランタリー・チェーンで地方の蔵を紹介、名酒番付などに発展
ためになり面白い
紹介のあった下記は読んでみたい。
露店研究 横井弘三( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001870114-00 )