大昔、「日本人とユダヤ人」(1970年 山本七平 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784047041677 )の中に書かれていた。
あれから50年経つと安全は「タダ」ではなくなってきた。オフィスでもマンションでも交通機関でもセキュリティが言われる。
というのも、殺傷事件や放火などの今までなかった犯罪や動機が多い。さらに、オレオレ詐欺、これから発展した押し込み強盗、宝飾店強盗などSNSを使った犯罪が増加している。
しかも、道を歩けば「歩きスマホ」が前から、3人乗り自転車が勢いよく走り、業務用の車の駐停車なども多い。(先日は駐車場からの左右未確認の業務用車飛び出しにはねられかけた)さらに、高齢者は増加し反応が鈍い。
水もタダではなく、限界立地の自治体などでは高コストになっている。反対にインフラ整備の遅れにより、堤防決壊など水害が多く荒川の堤防などの潜在リスクも大きい。逆に水はリスクになっている。
バブルのイケイケまでは良かったが、その後の「失われた30年」により、1世代の諦め的な価値観の転換もあった。失われたのは地域のつながり(Social Capital)と利他だ。反対に我関せずと強欲という「身の回り(グループや親族)個人主義」が台頭した。
70年より向上したのは、空気環境や衛生環境だ。ウオシュレットなど清潔になった。メディアもTVからパソコンのネットになり、黒電話がスマートフォンになった。電話代は激減し、世界どこでも動画でつながる(昔は市外で高く、国際通話は天文学的単価だった)、PDFで書類が送れる(昔はFAX)世の中になり、情報検索とSNS、ゲームが利用できる。
暇と金のあるシルバーこそが、範をとり地域貢献活動を進めるのも一手だ。例えば、おせっかい見回りや街の行事など。これからの子供育ての援助など機会を作ればよい。
失われたのは「3丁目の夕陽」時代のまちとひとの「つながり」だろう