都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

谷寛(京都 上賀茂):こめ泥棒は春の使者

2016-03-31 04:14:06 | 食べ歩き

 季節営業の漬物製造。上賀茂神社を下がった賀茂川左岸の道路に看板が出ているとき、冬の酸茎菜や初春のこめ泥棒が買える。古民家は昭和初期で約百年の年代もの。漬物樽と梃が並ぶ。2月から3月はこめ泥棒(小600円)が有名。沢庵、陽の菜、赤蕪、白菜は300円で大きく、錦の半額以下で糠のにおいが強く、乳酸発酵のお味。特に、沢庵はすっきり味で塩が効いて、発酵がおいしい。

 こめ泥棒は茄子、胡瓜の薄切りを辛子甘味噌に漬け込んだもので、このタレがおいしい。ご飯が本当にすすむ。近くの雲母漬にもどこか似ている。粘っこく甘い、懐かしいような、湯上りの匂いのような独自のお味だ。

 こめ泥棒は漬物好きの方へのお土産にも好適だ。漬物はにおいが問題かもしれない。糠が多く、そのままにしておけば発酵がすすむが日持ちする。

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兵士とセックス(メアリー・ルイーズ・ロバーツ)第二次世界大戦のフランスで米兵は何をしたのか?

2016-03-30 04:16:16 | マクロ経済

 原題は:What Soldiers Do: Sex and the American GI in the World War Ⅱ France (GI とはアメリカ陸軍兵士)

 フランスのアメリカ軍によるドイツからの解放について、恋愛(男らしさ)・売買春(性衝動)・レイプ(人種差別)に時系列分類をしている。

 戦争とその後の経済状況、世相、産業としてのセックス、性病管理、レイプなど、「闇」が明らかにされている。

 論点としてアメリカ軍は「軍公認の売春宿」に反対したというのがあり、建前と本音のジレンマがあった。「禁酒法」が飲酒の闇経済を助長したようなものだ。経済変動や混乱期は、「しょうがない」という「期間限定」の黙認が必要なのかもしれない。

 戦後の売春管理は日本でもあった。進駐軍への対応としてのRAA( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%85%B0%E5%AE%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E5%8D%94%E4%BC%9A )などは色街研究として取り上げるべき都市計画の課題だ。

知見は:

・アメリカ軍の物資が、フランスを「ものもらい」にして、アメリカはフランスから「カモられている」経済に。

・アメリカ兵は原始的で薄汚れたセックス好きのフランス国民に文明化という「贈り物」を持ってきたと信じていた→フランスに受け入れられる訳がない

・石鹸、タバコ、チョコレートで買春できる、ボニシュ(お手伝いから転じた素人女性)

・パリはSilver Fox Hall で買春と性病が流行る兵士の休暇場所、需要増大でフランス政府管理無き売春になる(Maison Close など)

・ジグザグ、ジグジグ(千鳥足)がセックスの隠語

・アメリカ軍も性病に苦慮

・レイプ告発による黒人差別(スケープ・ゴート)と白人保護

 勇気ある著作だ

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はふう(京都 御所):ハヤシ・ライスはお得

2016-03-29 04:13:00 | 食べ歩き

 春になって、テニスを終え、Allegrettaで上賀茂の谷寛までめし泥棒を買いに行く道すがら久々に訪問。ハヤシ・ライス(1,100円)にする。

 あらかじめ仕込んであるため温めるだけ。壺に入り熱々をご飯の上に一気にあける。玉葱たっぷり、ド酸っぱいレッシングの冷えてクリスプなサラダは合いの手に良い。福神漬けの刀豆が好きだ、醤油味が広がりを生む。

 観光客が多く、(特製)ビフカツ・サンドとビールの売れ行きが良い。

 和んで、最後はデミタス・コーヒー

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京都大学卒業式に出席:コスプレが多く、簡素

2016-03-28 04:10:46 | 京都

 子供が目出度く卒業。入学式は定時前に来たところ、パブリック・ビューイングで落胆したため卒業式は早めに。

みやこめっせの3階で式だが、前庭にある卒業式の看板前で9時頃写真を撮って、9時過ぎに席を確保。名物のコスプレはおでん(三角のコンニャクが黄色なのは厚揚げのつもりか)や、チン穴子など長いもの系、裸系(図面の筒を持っていたのでどうやら建築か機械学科か)、シネマ系(スーパーマンなど)面白い。しかも堂々と式に出ているが左側の列だった。問題な学科なのだろうか。京大の自由奔放さを感じた。

ワグナーのニュルンベルクのマイスタジンガーが流れるのは、早稲田と同じで懐かしいが(他に東大、慶応、阪大など)、音量が小さい。2,800人の卒業生を1回の式にまとめているからか。(早稲田は去年の記念会堂の最終だったが数回に分けている)列席のひな壇はマントでなく山際学長もモーニング。学歌は初めて聞いたが、複雑な音階、なかなか深淵な歌詞であった。

ニュルンベルクのマイスタジンガーをKlempererを大音量でかける。気持ちが良い。40年前の入学式の驚き、オトボケのジャンジャン焼き、つな八の天ぷら定食、まつざかの牛丼の匂いが忽然と蘇り、夜中に早稲田通りを彷徨う酔っ払いの校歌放吟を思い出す。恐らく元田中あたりでも同じなのだろうか。

ちなみにアメリカの卒業式はElgar : Hop & Circumstance (和名:威風堂々)が多い。MIT もそうであったのが懐かしい、ちなみにマント(Cap and Gown)はCOOPで予約、受取、返却。卒業式はCommencement と言い社会に出る「開始」の意味だ。ちなみにBarbirolliの演奏を聴くと26年前を、当時の光景を、蒼い空を想い出して涙が出た。Au Bon Pain とLegal Sea Foodsの匂い、Boston  Symphonyの音楽と当時の席の知り合いが蘇る。

学位授与で医学部は学科に分かれているが、工学部は人数も多いのにまとめられて一人だったのはコスプレ対策かと思った。

総長の言葉は、自身の70年代の学生生活と比較して、書籍からの研究展開、対話の重要性と反論の傾聴を説いていた。

「蛍の光」斉唱はちょっと驚いた。琵琶湖周航の歌かなと思っていた。

この後、卒業証書など授与のあとキャンパスで落ち合い、正門前と時計台で記念写真、吉田神社にもお参り。

時間が不定で待っている間、正門横のカフェ、カンフォーラでシーフードとビーフのカレーを食べる。時計台が見えて雰囲気は抜群。パスタとカレーの注文が多いようだった。

カレーは野菜のとろみとチャツネが効いたさっぱり系で、スパイスが香るタイプ。シーフードが辛めでビーフはボディが広い。広げたレタスの上にらっきょがたくさんなのは良い。ご飯は白米と五穀米が選べる。

 早稲田大学との共同開発というホワイト系のビールがあり、これは親と子供の関係にも良いと言い訳もあり、昼酒でお祝いも兼ねて二杯楽しむ。

 京大のシンボルが時計台の前などにある楠(クスノキ)と気が付いた。早稲田はなぜか稲穂(昔は物忘れになる茗荷が有名)、東大は銀杏並木、慶応は銀座が近いからかペン先などを思う。ちなみにMITは考える人と作る人で理工学部を表す。

 次は東京大学大学院の入学式だ、子供は成長するが、親は歳をとるだけだ

 

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一三O(京都 北白川):焼きアゴと鮪と天草大王の小麦そばと天草大王の鶏ごはんは独自

2016-03-27 04:47:51 | 食べ歩き

 合わせて1,300円は高い。紫菜の花と三つ葉の茎がのる小麦そばは麺が固めで好みではない。しなやかな麺が好きだ。スープは天草大王鶏と節のスープで塩っぱめのボディがある。

 鶏ごはんはスープに使った鶏をむしったようなもの。味がしないが葱と胡麻、スープをかけてどうにか食べきる。

 卓上の乾燥梅干しの細かいのが救、スープに爽やかが

 あまり好みではないお味。食後感は爽やかなのが取柄

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道路のハンプなど「生活道路への物理的デバイスの設置」について国土交通省の委員会で素案が提示

2016-03-26 04:53:04 | 都市計画

http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/life_road/index.html 

 生活道路に通過交通排除と速度低減のためのハンプ(凸部)設置は欧米では常識だ。しかし、わが国では道路構造令には基準がなく、三条通りの烏丸西部のピンコロ舗装などに留まっていた。

 今回、素案が提示され、普及のきっかけになるのは、遅いが、幹線道路と生活道路を区分する手段として評価できる。

 自動車の交通優先から、生活環境維持への転換だ。できれば、自転車道路整備(自動車の路側帯駐車による障害からの解放)も推進願いたいものだ。

 今までの交通政策は自動車の通行「量」優先で、横断歩道橋や歩道の自転車通行など歩行者軽視の政策だったが、これからは歩行者の安全と快適、住環境整備という「質」の時代だ。

 いまさらだが、良い傾向だ

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グリル葵(京都 烏丸):日替わりの鱧・海老フライとハンバーグはいまひとつ

2016-03-25 04:48:55 | 食べ歩き

 久々に葵の口開け。ご主人の煙草の名残が残り、嫌な臭い。日替わりの鱧・海老フライとハンバーグ(1,000円)にする。

 ご飯は平皿になった。鱧フライには醤油系のソースがかかり、からりとうまい。エビフライは海老の品質がいまひとつ。ハンバーグはつくねみたいで、薄いドゥミグラス・ソースがかかる。ウスター・ソースを足した。

 ご飯とキャベツの味噌汁は楽しめた。

 どこかうまさが足らずビーフ・カツにしたほうが良かったと思うお味。

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山が笑いかけ

2016-03-24 04:51:56 | 京都

アレルギー炸裂のなか、おとなしく書きもので居職。西日に東山が映える。

 新芽がほこほこと出始めて、稜線に黄緑が入り柔らかな風情

 山笑う時期の手前、もうすぐ桜も

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中村軒(京都 桂):ひと口よもぎは春の味

2016-03-23 04:46:29 | 食べ歩き

 ひと口よもぎ(520円)は5つの団子と別添えの潰し餡。ぷにぷにしたよもぎ団子は春よもぎのお味と香り。これにあっさり甘さの餡子が組み合わさると一層おいしい

 春のお味だ、桜餅もあった

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モネ展(京都市美術館):バラ園の絵が新鮮

2016-03-22 04:50:09 | 趣味

 桂と修学院離宮を楽しんだあと、空いているのもあり前売り券で入る。入口のルノアールのモネと夫人の絵が良いが、モネではない。

 モネは積みわらと断崖のシリーズが好きだが、今回、積みわらはない。青と緑の睡蓮シリーズが多い。描きかけのような、睡蓮などのエスキースは良いな。まあまあと思ってみていたら、最後の「最晩年の時代」では、錯乱気味の「日本の橋」が面白い。バラのシリーズは4枚あるが、抽象画に近い。下の植物に赤が入り、空がオレンジとはなんなのだろうか。存命中は公開しなかったのは良くわかる。あんまりだなとか前衛だなとか思う作品だ

 バラのシリーズには驚いた

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黒亭(うめだ阪急 催事):あっさりラーメンは意外とお腹にずっしり

2016-03-21 04:45:20 | 食べ歩き

熊本ラーメンは新宿の桂花で馴染んでいる。今回、うめだ阪急百貨店の催事、文春のラーメン本で25年位前おいしそうと思った熊本の黒亭のラーメンが食べられる。旨辛そぼろ入りラーメン(981円)は現地と同じ価格で席もきれいに整い、丼も胡椒も現地仕様なのはさすが阪急。

 11時で満席。スープには焦がしニンニクが浮かび、あっさり嫌味のないスープの味を引き立てる。麺は固めだが、中くらいの太さで桂花より細い。モヤシ、キクラゲ、味玉子(半分)、海苔、ひき肉、チャーシュー(小さい赤身が3枚)、分葱の小口切りと豪華。麺は少な目で、あまり旨味を感じなかった。キクラゲ、モヤシと食べると食感の変化が楽しめる。

 スープが圧巻で、だんだんお腹にこたえるお味。胡椒でひりひりさせるのも面白い。チャーシューは固め。

 スープを飲むと、丼の内側に「黒亭」の文字が。レトロな丼の意匠にあっており、歴史を感じる。

 なんとも楽しめた。催事で雰囲気を含め、一番おいしいと思ったラーメン

(再訪:翌日)スープがうまい、一味唐辛子があう

 昨日は胡椒を入れて、焦がしニンニクと胡椒が喧嘩をしていた感じだった。本日は、なにも入れず楽しむと、いっそうおいしくまったりスープと焦がしニンニク風味が味わえる。卓上に一味唐辛子もあり、レンゲのスープに入れてみると、まろやかな辛さでこちらの方が胡椒より良いと思った。

 二杯食べるとよりうまさが感じられるように思う。うめだ阪急に感謝だ

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晴れた空の修学院離宮:雄大でのんびり

2016-03-20 04:53:08 | 京都

 Presta(レーサー)で走って、周辺もぶらぶら。STIは便利。21人と少なく、案内は祝詞のような節の方で、質問を受け付けない手早さで好きではない。

 なぜか、下離宮の池が白く濁っていた。藻の繁殖だろうか。

 中離宮で壁の市松模様の青と金に気づく。モダンだ。白梅が咲き誇る。

 宮内庁の方々と自転車話で盛り上がる。1988年のCannondaleでMITの登録を見せると驚かれた。

 浴龍池の西浜を見ると、空の映り込みが映える。

 穏やかで落ち着いた

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浅井食堂(京都 下鴨):ハンバーグは改良

2016-03-19 04:48:19 | 食べ歩き

 久々に。店主(ご母堂)とシェフに、ホール3名。うち一人は今出川の大学でイスラエルから。国際的だ。

相変わらずハンバーグ(1,300円)の定食をご飯とコーヒーで。

 ガルニが、ブロッコリー、大根などで楽しい。ドゥミグラス・ソースの海でポテト・サラダが山になって田最後のお楽しみ。グリーン・サラダは少な目のサウザンド・アイランド・ドレッシングだが、オニオンの軽い目で酸っぱめがお肉とソースに対比するのでは。

 みっしりハンバーグは軽めのドゥミグラス・ソースと合う。ドゥミグラス・ソースは素直で、醤油かリー・ペリンあたりのウスター・ソースを香の隠し味にするか、粉多い目でどっしりも面白い。

 ほっと落ち着く。ご母堂と地元話に花が咲く。コーヒーもうまい

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早春の桂離宮:水が澄んで空が晴れる

2016-03-18 04:52:04 | 京都

 弥生に入り、暖かい。空が晴れるがPM2.5が飛び空気が濁っている。入口の土橋工事のため仮設の入口から入る。桂・修学院の暖簾が外国の友人に大うけのため、パンフは英文をもらう。(ためておいて随時、お土産の解説として同封し活用)27人で案内は初めての篠崎(? 名札がスピーカーで隠れる)さん。堂に入った案内で、建物に詳しく、アドリブが効く。まずは、待合室で半鐘などの解説からは賞花亭工事のためか。

 水が入れ替えられ澄んでいる。賞花亭は工事でみられない。冬は見通しが良く、松琴亭から螢谷、賞花亭への道筋からのヴィスタが楽しめる。

 紅梅が終わり、白梅に。

 笑意軒で6つある四季の窓の意味は不明との解説があったが、閉じた冬、障子を取った夏、両側半分ずつ開けた中間期、どちらか一つの窓だけを開けた中間期の4つのパターンではないだろうか。

 黒文字垣がやり替え、両側が縦で中が横に編んでいる。

 お庭の手入れもあるなか、ゆったり和んだ

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洋食の朝日(兵庫 花隈):10時半に開店、ステーキとビフカツを堪能

2016-03-17 04:47:11 | 食べ歩き

 ひさびさに訪問。10時半に待ち合わせると、行列。なんと10時半開店になっていた。二人であり、ステーキとビフカツを分け合う。最後の一巡目で相席ではなく4人テーブルでゆったり。卓上の沢庵も健在、お久しぶりとのご挨拶を受ける。

 ステーキの皿が平らに変更か。ポテト・サラダに卵がみっしり。これに辛子を入れると美味しい。ステーキの甘いタレとビフカツのドゥミグラス・ソースの対比、しっとりお肉と、カツの衣の対比などゆっくり楽しむ。

 味噌汁にはお揚げが増えた。出汁も濃くなり、味噌も濃い。なんともおいしいいり子出汁だ。沢庵とともに半分お代わりが楽しい。

 11時に出ると、30人余りの行列。

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