都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

デパートやホテルの一括賃貸:今後の考え方

2010-02-28 07:52:45 | 都市開発

 有楽町西武 四条河原町阪急は惜しむらく閉店となった。両方とも電鉄系 好立地 小規模店であり、テナント入居でもあった。報道によると、賃料が高いのも退店の要因とある。また、神戸のハーバーランドでのニューオータニの閉館もある。このような一括賃貸は解約禁止期間や残存期間の賃料の支払いを契約に盛り込み、民法にのっとり20年間の賃貸借契約が多い。(20年以降は解約できる、つまりは20年での投資回収が前提となる) <o:p></o:p>

賃料の約定は色々で傾斜賃料などもある。初めは安く段々高いというのがホテルに多い。これは認知度が上がるまで安くするという考え方だ。しかし古くなったので競争力が落ちたので賃料を安くとか、売上低迷なので支払えないとか約定も変化させる場合が多い。ホテルはGOPGross Operating  Profit:営業総利益、荒利で売上の1520%位)の半分が賃料というのも言われていた。( 参考 http://www.tanikan.co.jp/report/01-4.pdf ) 東京のホテルは稼動率回復というが、いわゆる目安の70%を割っている。<o:p></o:p>

 ショッピング・センターはテナントから最低保証賃料付き売上歩合(520%位 業種毎の荒利や規模によって変化)にしている場合が多い。 有楽町西武は140億円/年(ピーク275億円/年)、四条河原町阪急50億円割れ/年(ピーク171億円)であり、売上は大幅に減っている。賃料も、売上の10%が負担の目安であり賃料もそれぞれ14億円/年、5億円/年くらいで、売場あたり2.8万円/月・坪、1.7万円/月・坪であれば相応の水準だ。但し、デパートは売上が低下すると損益分岐点を割り込み、賃料負担力は更に下がる。(逆に売上拡大時には大いに儲かり賃料負担も上がる)このように、デパートやホテルは景気の影響を大きく受けやすい産業であり、賃料支払い能力の変動が大きい。<o:p></o:p>

最近のデフレ傾向により売上が頭打ちでは、一括賃貸契約は、テナントとオーナーの利益の分け合いになりつつある。(賃料を多く取ると退店となり、新しいテナントもその経済状況の相応しか払わない)<o:p></o:p>

 その反対に、郊外ショッピング・センターは借地と建物リースに近い方式で、これこそ定額・定期借家に近い。逆に言うと定期期間後は撤退前提である。(建築費も抑えている)地価上昇時代に、駅前に自前の建物で所有し、それを担保に活用し、さらなる展開を図ったダイエーやそごうのまるで反対だ。<o:p></o:p>

 今後のデパートやホテルの一括賃貸も売上利益の分け合いとして、賃料契約も最低保証付きの売上歩合にし相互利益を図るか、または、リース型の定期借家として所有者側のリスクを排除(運営者側のリスク負担)の両極になると思われる。<o:p></o:p>

 有楽町西武 四条河原町阪急は、今から「次はなに?」と感心が高い。街の活性化のためにも期待したい。<o:p></o:p>

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阪急京都線 6300系を惜しむ

2010-02-27 13:13:41 | 京都

 今回、1975年から阪急京都線の6300系の運行が終わる。当初は梅田・十三と大宮・烏丸・河原町しか停車しない本当の「特急」でしかもクロスシートの2ドアで、阪急の中でも快適な車両であった。 乗り心地がよく、シートは幅が狭いものの柔らかく、窓のアルミのシェードも小粋である。特に、前は高槻にも止まるが、河原町と梅田が40分くらいで今より早く快適だった。なにより、鯨のように大きく、ゆったりとした乗り心地と大らかさがあった。<o:p></o:p>

 新しい9300系はドアが多く、停車駅も多い。また、何故かヨー(横)方向に振動を感じる。台車か足回りのダンパーが緩いか、バネが硬すぎるのかもしれない。<o:p></o:p>

 四条河原町阪急百貨店が1976年に開業したが、今回閉店となる。6300系もなくなるとは寂しさがある。京都線では、一部車両のリース会社への売却とリース料支払い方式に変更などもあるが、観光路線併用から新駅も増やして通勤路線に大きく方針転換しているのを感じる。<o:p></o:p>

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美味しい担々麺:堺筋本町 彩秀

2010-02-26 20:51:20 | 食べ歩き

安土町の東の端、地下の小体なお店です。1100113013001400のみの担々麺セット(ご飯と1品)800円があります。<o:p></o:p>

辛目でお願いしました。素直なスープであっさりしており、上に胡麻が効いていで京都蛸薬師烏丸の煌庵や東京の「はしご」みたいだ。担々麺はスープが胡麻や唐辛子、味噌で重いものよりも、軽い味で上に胡麻が香り、唐辛子の風味があるのが好きだ。そぼろ肉と青味が多く、単調になりがちな担担麺の目先が変わって良い。細めの麺も多くご飯も美味しい。あまり、化学調味料も感じないので素材もしっかりしている。食べた後、爽快なお店だ。<o:p></o:p>

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榊原 新地 野菜カレー:ものたりない

2010-02-25 19:26:58 | 食べ歩き

 久々に近くまで来たのでカレーを。大辛で、950円。野菜はオクラ、茄子、キャベツ、玉葱など。おしのぎのサラダも。ご飯は少ない。ルーはとろみが無く、旨味も感じられない。5種類の薬味はピーマン漬け、生姜微塵切り、干し葡萄、辛胡瓜、塩辛。いつも、右に干し葡萄、左に辛胡瓜、(全部載せる) 奥に一寸のピーマン漬けで食べる。(激辛にしないのは薬味の辛胡瓜を楽しみたいので)、塩辛は好きではないので使わない。一人に一つ薬味が付くが、お隣の方は塩辛全部使いで、辛胡瓜は使わない。交換すれば良かった。ここでは、辛胡瓜とレーズン交互で食べる。ホットとスイートで面白い。(但し、大阪の辛甘ネットリカレーはどうも体に合わない、神保町ボンディなどはネットリ系でも甘くないので大丈夫)<o:p></o:p>

 炒め野菜ゆるゆるカレーで名を馳せる高田馬場の夢眠が大阪に無いのが淋しい。<o:p></o:p>

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相身互い(あいみたがい):良い言葉だ

2010-02-24 20:50:08 | 京都

 この前、定期入れを近所で落として、すぐ届けると近くの警察署で受け取った。その折、お礼はというと拾った方もお断りとのことであった。署員の方が「『相身互い』ですから、拾ったときもお届け下さい」とあった。この、乾いた世の中にしみじみとしたものを感じる。お互い、「情けは人の為ならず」と恥じない生き方、お互いを思いやることを思った。<o:p></o:p>

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つけめんTETSU 京都拉麺小路 : オニオンスープも楽しめる

2010-02-23 20:33:52 | 食べ歩き

 お気に入りのお店。太く噛み締めのある麺が、旨味がある甘いスープがたまらない。特製あつもりは美味しい豚の角煮のようなチャーシューと玉子とメンマが付くが300円追加になる。赤貧を洗いすぎて清貧であるし、ダイエットも兼ねて、驚くほどの量が載るメンマの100円追加にしている。(最近、一味唐辛子が塗されている)<o:p></o:p>

 食べるときは、お酢を卓上のものの目盛りで3cm位は入れる。容量にして50ccくらいか、酸っぱくして、一味と胡椒も盛大に入れる。いよいよ店屋の味と妖気が立ち上がる。メンマと麺の歯ごたえのしこくきの対比に旨味のあるつけ汁がからんでなんともいえない。<o:p></o:p>

 食べ終わると、薄めの出汁を少しいれ、焼石を入れてから、卓上のフライド・オニオンの四半分を目安に入れる。オニオン・スープが出来上がる。カリカリオニオンも美味しいが、時間が経って、くたくたもなかなか良いものだ。最後まで堪能して満足。<o:p></o:p>

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日経新聞 水曜日の夕刊 書評 中沢孝夫氏の書評は面白い

2010-02-22 23:23:23 | 趣味

 中沢さんは地域や中小企業論で名を馳せる。日経の「目利きが選ぶ今週の3冊」に「『日本で最も人材を育成する会社』のテキスト」に星一つ(話題作だがピンとこなかった)を付け、「理解に大いな疑問、著者に~を読むことを薦める」とばっさり切っている。<o:p></o:p>

 これは、本を読まないほうが良いという「反面」のお奨めであり、有難い。誉めれば良いと言う物ではない。<o:p></o:p>

個人的な書評の評価として、ミステリーなどでも、メタミステリー、叙述ミステリー、SFとの融合ミステリーなどは「芥川賞」のようなもので大変評判は高いが、何のことか分からず、読むのも苦痛のまま終わることが多い。(お前の頭が悪いからだと言われそうだが、そんな頭の良い方向けの本は誰が読むのか)はっきり、内容を把握して自分の見解で紹介するのが書評のあり方だろう。<o:p></o:p>

 久々に痛快な書評でした。<o:p></o:p>

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亥の盛 府庁前は恐ろしいお店

2010-02-21 08:49:31 | 京都

 久々に「亥の盛」での宴会に参加いたしました。ここは恐ろしいお店です。まず、お店が分かりにくく、府庁前の王将の横と言う方がわかりやすい位です。つぎに、恐ろしく量が多くお安い。先ずは、6つに分けられた大皿の前菜が出る。(鯖寿司、卵の炒め物、ブロコリー、千枚漬、肉の炊いたの、鳥皮唐揚げ)お刺身も大皿で、ウニ一箱、鮪、鳥貝(身が厚い)がてんこ盛り。お鍋はてっちりで、一抱えもあるお皿を5人で食べる。<o:p></o:p>

 最後に、お酒が進んで、翌日恐ろしい二日酔いになる。ふらふらでテニスに行って、一汗かいてもなおも残っていた。まさしく、大盛の二日酔いでした。ここで、しこたま飲んで、電車を乗り越した逸話にも事欠きません。そういう恐ろしいお店です。<o:p></o:p>

(お店の方は親切で暖かく、まったく恐ろしくありません、念のため)<o:p></o:p>

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自給再考 山崎農業研究所編 : 半農半Xという考え方が面白い

2010-02-20 14:32:54 | マクロ経済

 食料危機の核心、暮らしとしての「農」、自給への各地のとりくみをテーマに10人の執筆者が述べている。中でも、塩見直紀さんの「半農半x」(xはなにか)は面白い。ガンジーのHand, Head, Heartにならい自給のライフスタイルは、物を作ることが大切だという感受性と農業的暮らしが支えるとある。これから考えられる現代の田園都市かも知れない。<o:p></o:p>

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お好み焼 吉野再訪

2010-02-19 17:18:14 | 食べ歩き

 ついつい、テニスの後、吉野へ。ホソ入りソバで楽しむ。美味しさの根源はラードだろう。焼くときのラードで鉄板はぴかぴか。炒めたソバやうどんも時間が経つと炒めたときのラードでこんがり底が焼ける。鉄板はだからか温度が高い目。だんだん底がかりかりになる。これに、辛口ソース(旨味と刺激がある、これは癖になるがそこそこ辛い)とカツオ粉、青海苔で更に旨味を増す。下から、ラード、かりかりソバ、ホソの脂がとくにくに、野菜、小麦粉、辛口ソース、カツオ粉、青海苔が合わさる複層的な美味いしさ。なんとも言えない。一度、腰をすえて生もの、炒め物、焼きそば、お好み焼とやってみたいので、どう考えても一人では無理だし、一度計画しよう。(集うにも、自転車仲間では「赤」問題、テニス仲間では「足」が問題、若いのは「京都町家好き」だし、どうするかな)<o:p></o:p>

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東山の景色

2010-02-18 20:03:06 | 京都

二月も中になると、太陽の力が戻っている。雨上がりの東山を見ると、灰色のから緑が濃くなっている。木の芽吹きを感じる。山の肌がスエードのように滑らかだ。セザンヌのサント・ヴィクトアールを想って軽く描こうとしたら、テニスの余波で眠い。<o:p></o:p>

 春は近い。<o:p></o:p>

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カキフライ 葵は値下げで1,000円 

2010-02-17 21:11:53 | 食べ歩き

 久々にほのぼのテニス。楽しみました。やはりラケットは試しましたがRDX500が馴染んでいて良いようです。なによりコンロールが思いもままです。お知り合いの方に今度オーディオをお聴きするお話も。<o:p></o:p>

 お腹が空いて葵に。なんとカキフライが1,000円に。6個ですが、衣をつけるときから牡蠣の香りがしていました。口開けの油に軽く放り込まれて、なんとも軽やかに揚がる。大きさが不ぞろいで味が楽しめる。ご飯も美味しいしお味噌汁も大根の千六本がしみじみしている。<o:p></o:p>

 いよいよ美味しい。<o:p></o:p>

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偽善エコロジー、偽善エネルギー (武田邦彦):論拠が明解で流れに棹差す、行き過ぎも

2010-02-16 20:44:50 | 世情

時々、テレビでも拝見する、理系で世の変なところを理論的にときあかし痛快な先生だ。<o:p></o:p>

偽善エコロジーにはエコロジーと利権を述べている。レジ袋廃止はエコに貢献しないが、小売業はエコバッグ売上とレジ袋費用削減で儲かるなど、その効果も丁寧にケース分けで解説して面白い。<o:p></o:p>

基本の思想は「がまんとがんばるの天秤」で「人生は何か」から考えている姿勢は大したものだ。<o:p></o:p>

「愛用品の五原則」は賛成で永く使うのは、節約かつ満足度の向上の両立だ。「貧乏でも美しい心」というのは素晴らしい。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

偽善エネルギーには、書いていいのかと思うような内容で、例えば、太陽電池がいつまでも「有望」なのは、役人の天下り先確保と学者の研究費欲しさだと見抜き、さらに使い物にならない理由と、製造エネルギーを考えると損だと言い切っている。またNHKの経団連との報道密約(経済界にはCO2削減を求めない)を書いてある。(P136<o:p></o:p>

太陽(核融合)のエネルギーが大元で、石油・石炭は遺産であり、現代人はすごいエネルギー消費で食いつぶしているが、生活の質も落とせない。そのため何をしたら効果的かを考えている。<o:p></o:p>

原子力発電は肯定的で、「科学でなく人災」が問題とある。長く使おうからエコポイントの変遷と同じで、利権と政治がゆがめている、しかし「ぼろい」のでなく「安全」な原発なら良いとしている。本当かどうか考えてみたい。<o:p></o:p>

省エネルギーはかえってエネルギーの増大をまねく(P213)は本当の面もあろう。今は、環境問題が隆盛を極めすぎているし、その割りに「省エネ」だから買換えをというのもおかしい。<o:p></o:p>

但し、30年ごとに価値観が変わるとか、貿易赤字で金融資産が減るとか、マクロ経済学で需要・供給・価格の決定(正しくはマイクロ経済学です)とか荒っぽい結論になっているのは惜しい。これでは大放談会にしかならない。但し、「無策という人災が日本を危機に」(P146)という提言は賛同します。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

痛快で勉強になります。お奨めです。

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ラジャ 本町とトライ 梅田のステーキ

2010-02-15 20:14:07 | 食べ歩き

 久々に訪問し、ステーキA150g 1,050円)を。鉄板で焼くのだが、焦げ目と肉の旨味が美味しい。醤油のソースは玉ねぎとリンゴが入っているのだろうか。一杯かける、マスタードもどんどんつけると食欲が増す。ご飯とお味噌汁はお替りできる。卓上の福神漬けと沢庵細切りも変わらない。相当脂っこく、食べたあと脂の匂いを感じる。気合の要る食べ物だ。<o:p></o:p>

 トライは梅田の第三ビル地下2階でロース・ステーキ(999円)を。ここもお替り自由で、加えてガーリック・チップがある。お肉はラジャが美味しい感じもあるがあっさりしている。ソースも軽い。補うのが、固練りのマスタードとガーリックだ。なんともいえない力強さになる。<o:p></o:p>

 どちらも大阪でのお肉と満腹のお店です。<o:p></o:p>

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ナチュラル・サイクルが京都大丸の裏にひっそり出現

2010-02-14 07:31:12 | 世情

 大丸錦口のお花屋さんの片隅に、2階からの移転だ。京都三条商店街(中京区三条大宮西入ル)が本店でピストなどシンプルな自転車が多い。これで近所の自転車屋は最近5店目でブームだ。出入り口の風除室にも並べ、外にも(雨の日はどうするのかな)並べている。お花屋さんとの取り合わせが面白い。<o:p></o:p>

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