このやり取りは、8月6,7日に「表現の不自由展 京都」がウィングス京都にて開催された。これに伴う、周辺に事業を営む、居住するコミュニティに甚大な被害を生んだ事象について、コミュニティの方々から当方への「だまし討ち」や「商売の阻害」、「都市生活の侵害」という意見踏まえ京都市に問い合わせたものだ。
状況については、7月24日の祇園祭の還幸祭から1台の街宣車が東洞院通の烏丸と烏丸御池の中間にある( https://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/ )ウィングス京都( https://www.wings-kyoto.jp/ )に来るようになった。31日は朝から警官が大勢出てバリケードを東洞院六角に準備し、街宣車を南に(ウィングス京都前に)行かせないで、六角を東に(一方通行)に誘導する準備をしていた。10時半ごろから大きな街宣車が東洞院六角手前で停まった。その後ろには小型の街宣車が連なり10台ほど。騒音がひどい。30分停車し、その間は窓を閉めてエアコンを入れても騒音がひどい。街宣車の主張は「8月6,7日に開催予定の表現の不自由展 京都をウィングス京都でやるのを止めよ」というもので、初めてコミュニティは開催を知りえた。(予約制かつ開催場所秘匿、ウィングス京都から地元への説明なし)
8月6,7日はさらに警備が厳しくなり、東洞院通は御池、三条、六角にて規制線、烏丸通は三条、六角、蛸薬師にて規制線が引かれ、警察の動員も増えた。街宣車が続き、騒音は終日続いた。そのため、東洞院通では御池から錦あたり、六角通は御池から高倉あたりまで商業の売上が低迷し、かつ不愉快な環境となった。
そこで3度にわたり
①都市経営として開催の立地選定は適当か、京都市として代替案(場所)の提案はできなかったのか
→ウィングス京都という都心にて、警備が必要なイヴェント開催の理由が不明。代替の例えば岡崎の文化施設など、商業・住民の迷惑が少なく警備しやすい施設で開催しなかった理由
②周辺住民(コミュニティ)に開催の告知や打診がなかった
→市の施設ならこのような警備の必要なイヴェントについて相談・告知が必要
追加:③都市経営として不作為の行為であり収入減を懸念しなかったのか
→京都市は財政再建のため福祉を削り、公共料金値上げを実施しているのに、都心の商業活動など停滞させるイヴェントに対応方策がないのか
を3度にわたりやりとりした。詳細はこちらを参照下さい https://docs.google.com/document/d/1S3nH5x3TFbAM9xjEQNLQIvk2IwsQka8O/edit?usp=sharing&ouid=105225283798668528304&rtpof=true&sd=true
それぞれについては
①について:「住民」以外も利用可であり、代替の施設など対応はしない
②について:施設の役割ではない
③について:警備など対応、「結果として地域の皆様にご心配をお掛けするに至ったことについては、重く受け止めております」コミュニティの経済やアメニティの損失への記載はない
意見として
Ⓐ法律の適当な解釈
・ウィングス京都の利用:地方自治法、憲法とめぐり、「住民」は利用可と言い換える
・法律を引用するのは良いとしても、部分の切り取り、毎回の返答での根拠の変化「憲法」を持ち出す違和感
Ⓑウィングス京都への責任押し付け:本施設は運営者募集中( https://www.city.kyoto.lg.jp/templates/shingikai_bosyu/bunshi/0000299241.html )
・受付は申込があったから、他を考える役割はない
・イヴェントの公表の役割はない、開催者の行為
・市の運営当局からの返答を指名しても回避し、文化局が対応
Ⓒマクロの都市経営の指摘回避
・財政悪化と市民への負担や福祉低減政策の一方、コミュニティの経済に悪影響を及ぼす
・警備費用など、だれが負担するのか、本来は開催者の負担ではないのか
名古屋事例: https://news.yahoo.co.jp/articles/3c53bb124ec12ad882232f02171972238e5d5f30/comments
神戸事例 https://news.yahoo.co.jp/articles/be8ec90c04e2f1f49b85a3d24e350a510dac6199/comments
3回のやり取りに呆れ果て、ここにまとめる
コロナ過の中、京都市の都市経営は疑問だ
①イヴェントなどで自らの収入を減らすという、京都市役所内の部門間連携の悪い経営
②コミュニティを重視せず、対話する、改良する姿勢がない
③市長は観光産業に重点を置いていたのに( https://hiroharablog.hatenablog.com/entry/20210606/1622932637 )、コロナ禍より観光脱却と豹変、しかも観光客減による財政悪化と再建に切り替え
④ホテル・旅館はお宿バブルだが、経済の根幹となる産業と人口増を狙い企業やマンション誘致に高さ制限緩和(もともと破ったのが、岡崎のホール(市所有のリニューアル)と島津のビルが嚆矢)として一部地域で高さ規制緩和の答申案( https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20220819/2010015251.html )の性急さ
まったく、近視眼的な都市経営というほかない。厄災のような市長の交代に向け2024年の市長選に期待したい
“The buck stops here”(私が仕事の全責任を取る https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/The+buck+stops+here./ )という人物は