こんな空の深さをいつまでものぞきこんでいてはいけない。ぼくの足は地をはなれ ふわりとはなれてブランコに乗ったときみたいな浮遊感にとりつかれるから。気分がいいとか 悪いとか
なんとでもいえるが紐を解かれた風船のように心が飛んでいく。そういえば・・・逢魔が時ということばがあったな。ぼくはぼく自身から抜け出して浮遊する。仕事からも家庭からもはぐれて途方に暮れる初老のぼくを何者かがやってきて連れ去る。ぼくはとある秋のはずれでいつまでも帰ってこない行方不明のぼく自身を待っている。 . . . 本文を読む
一昨日、およそ3年ぶりに風邪をひいてしまって、体調がすぐれない。くしゃみ、鼻水、咳がひっきりなし、薬は飲んではいないけれど、頭がボーっとしている。寝込むというほどひどい症状ではなく「洟風邪」といった塩梅だけれど、おとなしく音楽を聴いたり、本を読んだりしていても、なにもかもが、薄膜一枚向こうの出来事めいて感じられる(;´ρ`) テッシュペーパーを箱ごともって、あちこちと移動。なんともなさけない有様であ~る。いまCDラジカセからはホロヴィッツが演奏するスカルラッティのソナタが流れている。
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