期待したほどおもしろくは読めなかった。
いや、おもしろいといっては語弊があるだろう。災害には被災者がいる。犠牲となった多くの人たちのことを想像して、胸が痛まない読者はいない。
歴史上有名な天災や、古文書にかろうじて記録をとどめたシリアスな災害場面が、つぎつぎ紹介される。
しかし、本書の成り立ちは新聞の連載記事をそのまままとめたようで、くり返しが多く、全体としては散漫な印象となってしまった。書き下 . . . 本文を読む
(2013年12.13日撮影)
昨日はうろこ雲がきれいだった。
いつも何かに夢中になってここまでやってきた。
夕方ちかく 空一面のうろこ雲。
カラスが数羽 塒をめざして
南の方角へ飛んでいく。
カラスに生まれていたとしたら
きみもぼくもああして南をめざすのだろうか?
何があるというわけでもないだろうに。
たまたまが無数に重なってここにいる。
報道されるような災害地でもなく ブルック . . . 本文を読む