さきほど保阪正康さんの「太平洋戦争の失敗・10のポイント」(PHP文庫)を読みおえた。うーむ、何という理知的で冷静沈着な人、言説には厚い信頼を寄せられる。
書評を書くなど、おいそれとはできない。
はじめて教わることばかりだからだ。
「あの戦争」とは、こういうものであったのか!(*・д・)
真珠湾奇襲にはじまり、玉音放送に終った「あの戦争」がいかに愚かしいものであったかをかいつまんで、しかも要所 . . . 本文を読む
男は男のふりをして
女は女のふりをして
電柱は電柱のふりをして
なにくわぬ顔で立っている。
男のうしろには男が
女のうしろには女が
電柱のうしろには電柱が
ずっと ずっと彼方までつづいている。
それはいじましくも悲しい光景。
いつか落雷に出会うまでの
いつかだれかに愛されるまでの
いつか土に返るまでの。
ああ いじましくも悲しい光景。
犬小屋から逃げ出したむく犬がやってきて
おしっこをひっか . . . 本文を読む