
(2013年12.13日撮影)
昨日はうろこ雲がきれいだった。
いつも何かに夢中になってここまでやってきた。
夕方ちかく 空一面のうろこ雲。
カラスが数羽 塒をめざして
南の方角へ飛んでいく。
カラスに生まれていたとしたら
きみもぼくもああして南をめざすのだろうか?
何があるというわけでもないだろうに。
たまたまが無数に重なってここにいる。
報道されるような災害地でもなく ブルックナーのシンフォニーの中でもなく
父や母から受けついだ遺伝子に乗って。
人間であること
・・・の不思議さにつまずきながら。
永遠というものがあるとしたら
そののどもとを見あげているんだ。
北ではなく 南へわたるカラス。
利根の河畔に立って 三四年まえにも
六七年まえにも南へ向かうカラスの群れを見送っていたな。
思い出すとは自分を慰めることかもしれない。
さあどうなんだろう と考えていたとき
横にいるきみの吐息がぼくの頬にふれ
きみがきみ ぼくがぼくであることの不思議さへとスリップしていく。
すべてこの空の下の出来事。
あれもこれも つまり
ここにこうして二人がいることが奇蹟なのさ ちっぽけな奇蹟。
何があるというわけでもないけれど
隣で考えこんでいる人の手を握る。
それができる 奇蹟。
昨日はうろこ雲がきれいだった。
いつも何かに夢中になってここまでやってきた。
夕方ちかく 空一面のうろこ雲。
カラスが数羽 塒をめざして
南の方角へ飛んでいく。
カラスに生まれていたとしたら
きみもぼくもああして南をめざすのだろうか?
何があるというわけでもないだろうに。
たまたまが無数に重なってここにいる。
報道されるような災害地でもなく ブルックナーのシンフォニーの中でもなく
父や母から受けついだ遺伝子に乗って。
人間であること
・・・の不思議さにつまずきながら。
永遠というものがあるとしたら
そののどもとを見あげているんだ。
北ではなく 南へわたるカラス。
利根の河畔に立って 三四年まえにも
六七年まえにも南へ向かうカラスの群れを見送っていたな。
思い出すとは自分を慰めることかもしれない。
さあどうなんだろう と考えていたとき
横にいるきみの吐息がぼくの頬にふれ
きみがきみ ぼくがぼくであることの不思議さへとスリップしていく。
すべてこの空の下の出来事。
あれもこれも つまり
ここにこうして二人がいることが奇蹟なのさ ちっぽけな奇蹟。
何があるというわけでもないけれど
隣で考えこんでいる人の手を握る。
それができる 奇蹟。