二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

遅ればせながら、経済学を勉強しよう

2018年01月26日 | Blog & Photo
(買おうと思って立ち読みしたが、まるで歯がたたないことがわかってあきらめた「入門マクロ経済学」)

寒いのでBOOK OFFを散歩しながら、好奇心がおもむくまま、いろいろな本を手にとって、ページをパラパラ・・・。
そのとき、一番読まれているマクロ経済学の教科書というオビ広告が眼に飛び込んできた(@_@) 
それが冒頭に挙げた一冊。中谷巌さんの「入門マクロ経済学 第5版」(日本評論社)であった。

「ほほう、これが定番なのか・・・」と思ったが、少し読んで、まるで歯がたたないことがすぐにわかった。
まず専門用語がわからない。しかも数式がたくさん出てくる。
「う~ん、まいったな」である。おそらく、経済学部に進学した大学生たちが読んでいるのだろう、あるいは大企業の幹部、銀行員、証券アナリスト、ファイナンシャル・プランナーたちが。
「入門」とはいえ、ハードルはかなり高いので、おいそれとは読みこなせない(^^;)



というわけでこれをまず買うことになった。
弘兼憲史「知識ゼロからの経済学入門」( 幻冬舎)。イラストはおまけ、超初心者向けに、卑近な生活上のたとえがいっぱい使われている。
家庭の主婦とか、学歴のない職人さんとか、知識のない高校生とか、日本の歴史をマンガで読むとか・・・そういった人をターゲットにしている本らしいが、日本経済論、金融論が専門の明治大学教授高木勝さんが監修しているので、信頼性が低いわけではないだろう。



哲学・思想のジャンルもおもしろいが、岩井克人「二十一世紀の資本主義論」がわたしに経済学への関心を呼び起こしたのだ。
岩井さんは総論、原理論が得意分野。「二十一世紀の資本主義論」は卓越した、驚天動地ともいえる一冊である。むろん、わたしにとっては・・・という意味だが(ノ_-。)



もう一冊「貨幣論」(ちくま学芸文庫)もスタンバイさせてある。
貨幣の本質やその運動が現代資本主義の根幹をなしていることは、だれも否定しえない事実ということになろう。経済学・金融の分野にこれまで関心がなさすぎた。
マルクスの思想や経済学は、哲学・思想のカテゴリーの中では再読され、新たな再評価がすすんでいる。しかし、「いま役にたつ経済学」といえば、近経・・・つまりマクロ経済学、ミクロ経済学が分析してみせる21世紀の「資本論」である。

岩井克人さんを読みながら、そのことを痛感した。









ほかにこんな書物がスタンバイ!
もとはといえば、佐藤優さんが好奇心のスイッチをONにしてくれたのだ。
以前も書いたが、読書モードにギアが入っていると、本は向こうからつぎつぎとやってくる(^^)/

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二冊の本「わが転向」と「二... | トップ | ソラ永眠 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事