二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

つじつまのあわない、奇妙な、なつかしい光景

2012年10月23日 | Blog & Photo

このところ日記を書くポテンシャルが低下している。
気持の切り換えがうまくできず、クラシックにのめりこんでいるせいで、余計にそう感じるのだろう。「書きたいこと」がないわけではないが、くり返しがふえているかもしれない。
来年1月で、mixi歴=blog歴5年となる。

一ヶ月間、一日もかかさず日記を書いたことがあった。
やってみればわかるが、かなりきつい・・・というか、ネタ探しに苦労する。
マイミクの皆さんも、日記からはなれ、つぶやきへと移行している人がずいぶんふえた。

ところで、gooのblogは編集画面を開くと「昨年のいまごろ、こんな写真をアップしてます」という機能がある。
そこで、いわば一年前の“わたし”にご対面することになる。
「ふん、つまらない写真を撮っているなあ」
「ほほう、こんなものアップしていたか」
いろいろな感想が、一瞬だけ、頭をよぎっていく。反省のための時間があたえられているようなものである(^^;)

そうして、一枚、二枚の写真にたどりつく・・・まあ、ある種の漂着といってもいいだろう。
かくして、冒頭の写真に眼をとめた。
なんというか、じつに奇妙な、なつかしい光景なのである。
テーラー(毀れた耕耘機)のカバーには逆さになった「玉」という大きな文字がある。そして、こわれかけた水車のような鉄製の構造物。この光景は、角度を変えて眺めると、つぎのようになる。



「けんこうサロン なでい」ってなんだろう?
どこもかしこも、なにやらあまりに投げやりじゃないか。
時計の針位置も、いくらか狂っている。立ち止まった人を、ちょっと不安にする光景・・・といえなくもない。
この家屋の住人は、アヒルも飼っている。



このアヒルがおもしろかった。
わたしが近づいていくと、よたよた歩きで慕い寄ってくるが、1mばかりの距離まで接近したところで、急に回れ右して「ガコガコ」と、大あわてで逃げてゆく。近眼のアヒルなのかなあ(笑)。
ここは幅10mばかりの川のほとり。そこが暗渠となっている。暗渠の上は通路だが、行き止まりなので、クルマは進入してこない。
眺めれば眺めるほど、奇妙な景観で、荒涼たるおもむきがある。川底なので、両岸がかなり切り立った崖。小中学生の通学路になっていて、「チカンに注意」などという警告看板が二、三カ所にたててある(笑)。

カメラをたずさえ、街角を散歩していると、こういった「つじつまのあわない」光景をしばしば眼にする。それが、散歩の醍醐味といえばいえる。管理されすぎた、きれいな街は息苦しいけれど、なにやらほっと緊張感がうすれ、このままどこまでも歩いていきたい気分になる。
この巨大な暗渠は、5、600mばかりさきで、地表にあらわれる。利根川の水を揚げた農業用水なのだ。水量はたっぷりとあって、流れも激しい。そこが行き止まり。
そして、そのフェンスのさきには、まったく違った街がひろがっている。





※写真はmixiアルバム「Beautiful Wind(上州風)Part3」から引用。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 少しおくれてついてくる(ポ... | トップ | ようやく街撮り再開 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事