二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「Glorious Days」輝く日々 ~ハービー・山口さん、自身を語る

2020年10月29日 | Blog & Photo
   (ネット上の画像検索でお借りしました、ありがとうございます)



このところ、またYouTubeにはまっていて、渡部さとるさんの2Bチャンネルをたてつづけに見ているが、そこにハービー・山口さんへのインタビューがあった。

■「Glorious Days」輝く日々

https://www.youtube.com/watch?v=DT5EJ6hObj4(第一話)
https://www.youtube.com/watch?v=Rfg8lwfZxl0(第二話)
https://www.youtube.com/watch?v=Umx_6lqcOPs(第三話)

ハービーさんという写真家を、いままで誤解していたなあ。いや断片的にしか知らなかったということか。


■代官山17番地の舞台裏
https://www.youtube.com/watch?v=okW5ODTwzqY

YouTubeがなかったら、でこういった動画は見ることができなかった。
ハービーさんといえば、人間をひたすら撮りつづけた写真家。
ただし、鬼海弘雄さんに比べると甘口で、物足らないところがあった。根がよほど楽天的な人じゃないかと、間違って理解していたということだ。
認識を改めねばならないだろう。
ハービーさんは、とても率直にご自分を語っている。「代官山17番地」のリメイク版(新編代官山17番地)は昨年買って、じっくり賞味させていただいた。なぜローライを使ったのか、撮影の舞台裏はどうであったのか、代官山17番地の同潤会アパートが、どのように消えていったのか、この動画を閲覧して、それらがみるみる氷解した(ノω`*)

わたしも同潤会アパートには、東京暮らしの時代、一度だけだが訪れたことがある。

ご高齢になってくると、自分のこし方ゆく末を語る、人生論をやたらしゃべりたがる・・・という人は多い。しかし、ハービーさんの謙虚な態度には脱帽させられる。
スナップ・ポートレイトといえば、このハービー・山口さんが現代の第一人者である。
しかも、荒木経惟が撮る「女」と、なんという違いだろう。
脊椎カリエスだったんだなあ。病気が人を育てる、子どものころの。ハービーさんの写真が甘口に見えるとしたら、その裏には「生き延びることを許されたもの」のオプチミズムが隠れていたのだ。
それがやさしさにつながってゆく。
やさしさにあふれたまなざし。
ハービーさんの写真は、にじみ出るやさしさにあふれている。なぜそんなにやさしく、謙虚になれるのか?

https://www.youtube.com/watch?v=K_sOXkrmwgo

YouTubeにはハービーさんのたくさんの動画がUPされているが、ここもおもしろい、ハービーさんが、なぜ人びとに好かれるのがよくわかる。
「Glorious Days」輝く日々・・・そう恥じらうことなく堂々といえるのは、彼がいわば“トンネル”から出てきた人だからだ、と思う。

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