
フィルムの整理をしていたら、パソコン・ラックの上から、なつかしい1本のポジフィルムが出てきた。「FUJI TREBI 100C」という、かなり以前に消えてなくなったポジ。
TREBIはトレビと読む。
いまから9年前、大阪道頓堀界隈で、24枚撮りを2本ほど使ってスナップした中の1本。
カメラはニコンF3HP、レンズはAiニッコール28mmF2.8である。50mmF1.4もバッグにしのばせてあった。
高速夜行バスに乗って、早朝梅田駅へ到着し、そこから南海電鉄で高野山へ向かった。
友人と高野山へいき、宿坊で一泊、その翌日は大阪で遊んだ。
まだサラリーマン時代、
お盆休みを利用し、いきと帰りは夜行バス車中泊だった。
たった一泊だったけれど、この高野山体験は、その後わたしの心に微妙な影響をおよぼし、それがきっかけで、空海が残したものや、空海について書かれた書物を、3~4年かかって、ゆっくりと読んでいった。


大阪には、わたしが8年住んだ東京とはずいぶん毛色の変わった文化がある。落語も将棋も文学も、大阪には大阪の流儀がある。
高野山と大阪。
まるで異質な関西のこの二つのトポスには、学生時代からそれなりの関心をもちつづけてきた。
このときすでに、わたしの手にはコンパクトデジタルカメラが握られていた。
しかし、そのカメラがなんという機種だったか(おそらくフジのFinePixシリーズのどれか)あまり記憶にない。
そのときのデジタル画像も、パソコンがクラッシュしたとき、すでに失われてしまっている。

「よくもまあ、ニコンF3のようなカメラで路上スナップなどしたものだ!」
これはいまのわたしの感想である。ファインダーはチラ見程度で、置きピン撮影だったとおもわれる。高野山でも、リバーサルを2、3本撮った記憶があるから、探せば書庫の奥から出てくるだろう。
このころは、“写真熱”が下がっていた。だから同行者がいて、あまりシャッターが押せなくても、苦にならなかった。こういうことのくり返しの中で、四十数年がたっていった。
65~66歳までは仕事を継続するつもりだけれど、そのあともっとゆっくりと時間をとって、撮影のためだけに、高野山、大阪を訪れてみたい・・・と、これらを見返しながら空想にひたる。
たいした予備知識がないまま現地に飛び込むのも悪くはないが、ないよりはあったほうがいいに決まっている。現実の奥行きがずいぶん変わって、風景の陰翳が濃くなる。
これを機会に、書庫の整理をしていこうかな? ・・・と考えないわけではない。
香港、上海、南京といった中国旅行の写真もあるし、スペインやインドの写真も、リバーサルフィルムとして眠っている。
だけど、あれこれのことをいろいろ思案しはじめると、億劫になる(~o~)
やっぱり、もっとさきへ延ばそうなんてね。
TREBIはトレビと読む。
いまから9年前、大阪道頓堀界隈で、24枚撮りを2本ほど使ってスナップした中の1本。
カメラはニコンF3HP、レンズはAiニッコール28mmF2.8である。50mmF1.4もバッグにしのばせてあった。
高速夜行バスに乗って、早朝梅田駅へ到着し、そこから南海電鉄で高野山へ向かった。
友人と高野山へいき、宿坊で一泊、その翌日は大阪で遊んだ。
まだサラリーマン時代、
お盆休みを利用し、いきと帰りは夜行バス車中泊だった。
たった一泊だったけれど、この高野山体験は、その後わたしの心に微妙な影響をおよぼし、それがきっかけで、空海が残したものや、空海について書かれた書物を、3~4年かかって、ゆっくりと読んでいった。


大阪には、わたしが8年住んだ東京とはずいぶん毛色の変わった文化がある。落語も将棋も文学も、大阪には大阪の流儀がある。
高野山と大阪。
まるで異質な関西のこの二つのトポスには、学生時代からそれなりの関心をもちつづけてきた。
このときすでに、わたしの手にはコンパクトデジタルカメラが握られていた。
しかし、そのカメラがなんという機種だったか(おそらくフジのFinePixシリーズのどれか)あまり記憶にない。
そのときのデジタル画像も、パソコンがクラッシュしたとき、すでに失われてしまっている。

「よくもまあ、ニコンF3のようなカメラで路上スナップなどしたものだ!」
これはいまのわたしの感想である。ファインダーはチラ見程度で、置きピン撮影だったとおもわれる。高野山でも、リバーサルを2、3本撮った記憶があるから、探せば書庫の奥から出てくるだろう。
このころは、“写真熱”が下がっていた。だから同行者がいて、あまりシャッターが押せなくても、苦にならなかった。こういうことのくり返しの中で、四十数年がたっていった。
65~66歳までは仕事を継続するつもりだけれど、そのあともっとゆっくりと時間をとって、撮影のためだけに、高野山、大阪を訪れてみたい・・・と、これらを見返しながら空想にひたる。
たいした予備知識がないまま現地に飛び込むのも悪くはないが、ないよりはあったほうがいいに決まっている。現実の奥行きがずいぶん変わって、風景の陰翳が濃くなる。
これを機会に、書庫の整理をしていこうかな? ・・・と考えないわけではない。
香港、上海、南京といった中国旅行の写真もあるし、スペインやインドの写真も、リバーサルフィルムとして眠っている。
だけど、あれこれのことをいろいろ思案しはじめると、億劫になる(~o~)
やっぱり、もっとさきへ延ばそうなんてね。