二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

平日 ~フィルム写真工房2019年夏

2019年07月26日 | Blog & Photo
   (フヨウは大きく、目が覚めるような見事な花をつける。ペンタックスMX&ペンタックス50ミリF1.7)


キーワードは「平日」。
祝日や祭日ではなく、日常生活の中の光景を、pic-upしている。
特別な日ではない。
さあ参議院選挙だとか、やれ放火事件だとか、日韓関係がこじれてしまって大変たとか・・・そういうニュースになるようなトピックではない。

われわれの生活は、本来「平日」から出来上がっている。
平日こそ、われわれが日常と称しているものの正体なのである。
異常事態ではないから、ほとんどだれも注目しない。
すぐ「そこ」なのに、眼を向け、注視しなければ、見えてこない。
しかし、99%は、世界は「平日」の中に存在する。

■アサヒペンタックスMX編









■ニコンFE2編











すべてフィルムからのスキャン、50ミリレンズの画像なので、50ミリレンズ一本勝負といってもいいだろう。
絞りは開放から、F5.6まで。
アサヒペンタックスMXは手に入れたばかりなので、試写をかねている。
カラーネガのため、MXとFE2のあいだに、これといった差は感じられない。

わたしが思うに、MXの完動品は、レアな存在といっていいだろう。露出は5段階表示。そのため、少しボディを振ると、信号機みたいに、発光ダイオードがチカチカと点滅し、うるさいくらいである(ノ゚ρ゚)ノ


   (W方向はEM H方向はMXの方が小さいのがわかる)


   (FE2 ブラックボディ)


   (MX クロームボディ)

ボディのサイズはフィルムの一眼レフとしては明らかにOM-1より小さく、最小である。

巻き上げの感触、シャッター音などは小型軽量機としてはごく普通、気になるレベルではない。
FE2はAE機のため、当然ながら速写性能はすぐれている。
MXクロームメッキの輝きは、40年を経ても、少しも劣化していない。
そこにしびれる、しびれる(笑)。


   (このおむすび型のロゴにグッとくるファンもいるだろう。上にある微小な窓から絞り値を直読できる)


平日の街、平日の郊外。
だれの気がねもいらないし、とこにもカメラマンの姿はないから、撮り放題である。
静寂の中で、わたしの足音、そしてシャッター音がときおり響く・・・そしてそれだけ。

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